釣具にまとわりつく“サビ”

釣り用品の多くは金属が使用されており、使い続ける中で“錆”との付き合いは避けて通れない問題です。
アングラーの悩みの種である憎き錆。どうやら、家庭にある身近なアイテムで除去できるとの噂を耳にしました!
というわけで、検証開始です。
対象の釣具
あたりを見回すとサビだらけ……。
今回は以下の釣具を対象に、実験を行います!
エギやルアー

プライヤー

ロッドガイド

身近な日用品を使用!

アングラーを悩ませる錆ですが、家庭にある身近なアイテムで落とせるらしいのでさっそく試してみました。
タックルボックスに長年眠っているアイテムへ感謝の気持ちを込めてメンテナンスしたいと思います。
№1.お酢

お寿司や酢の物と和食で欠かせない“お酢”が満を持して登場。

最近使っていなかったルアー達。写真の通り、餌木のカンナやプラグのトレブルフックに錆が進行し醜い状態ですね。

お酢の温泉にどっぷり浸からせて、一時間後に取り出してみましょう。
ロッドガイドも錆が進行していたので、塗布してみました。 果たしてきれいになるのでしょうか?
№2.塩レモン

続いてすっぱぁ~い100%レモン汁に塩を合わせた「塩レモン汁」で錆落としの効果を見てみたいと思います。


お酢同様、たっぷりの塩レモン汁に浸して待ってみることに。

ロッドガイドも満遍なく塗布しています。
お酢と塩レモン汁ならどちらがいいのでしょうか? 結果を待ちましょう。
№3.木工用ボンド

工作でお馴染みの木工用ボンド。実は錆落としに強いという情報が!
錆びた箇所にボンドをパックし、乾燥して剥がすと錆まで一気に引っぺがしてくれるのだとか!?

期待を込め、今回最も錆が酷いニッパーにボンドを塗ってみました。 これは結果が非常に気になりますね。
結果はいかに!?

一時間が経過したのでルアーを取り出し、ブラシで軽く磨きながら真水で流しました。
果たしてどれほど錆は除去出来ているのでしょうか?
【お酢】劇的な変化! けど……


根本に入り込んでしまった錆までは落とせませんでしたが、ブラシが入るところはしっかり除去出来ています。

鯛ラバフックも触ってみると真っ黒い汚れが手に付着し、錆が分解されているのがよく分かりました。

完璧ではありませんが、ガイド部も錆が落ちフレームに光沢が現れました。

予想以上に錆を除去してくれたお酢さん。しかし、鼻にツーンとくる独特の臭いは水洗いしても多少残ってしまいました。
タックルボックスが異臭騒ぎになりそうですね。
【塩レモン】結果はイマイチでも臭いは〇

お酢に比べると爽やかな香りの塩レモン汁。
お酢ほどのパワーは感じられませんでしたが、軽めの錆はしっかり除去出来ていました。

ドブ漬けしていなかった為か、ガイドの錆落ちは今一つです。

15年以上タックルボックスに眠っているバス用ポッパー。フックの錆は落ちたものの腐食が進み過ぎて、表面が凸凹の状態です。
さすがに劣化が酷いものは交換が必要ですね。
【ボンド】使用は限られるが想像以上!

1時間ほど乾燥させると真っ白なボンドは膨らみを無くし、透明の状態へ変化していました。

ボンドの端からゆっくり剥がします。すると、下からキレイな表面が出現!

予想以上の落ち方に正直驚きましたが、液体でないので細部まで取り除くのには向いてなさそうです。
どうしても落ちない錆には

検証の結果、食品や日用品を使って錆を除去することが出来ました。
しかし長年放置され腐食がかなり進行している頑固な錆もありますので、どうしても落ちない錆の対応策をご紹介します。
さび落とし専用品

日用品で落としきれないような頑固な錆には、業務用の強力は錆落としが有効手段です。
オススメは「パープルマジック」というカー用品。


錆びた部分に直接吹きかけると、白い泡が化学反応により紫色に変化していきます。

2~3分放置したあと、水で洗い流すと長年積もり積もった錆がスッキリ除去出来ました。
日々の対策が大事

錆をある程度落とすことが可能ですが、やはり日頃から錆を防止することが重要です。
釣行後は水洗い・乾燥を行うだけで、寿命が延び長くアイテムを使うことが出来ます。
是非この機会に眠っている錆びたアイテムのメンテナンス、対策を講じてみてはいかがでしょうか?
錆対策グッズ
ブレーキダストクリーナー・パープルマジック
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