狙うべきベイトで大まかなポイントを決める
ある一定の条件を除いて、ポイントを探す指標となるのがベイトフィッシュです。
基本的にシーバスはベイトを追って動き回る魚です。ベイトが溜まる場所、流れてくる場所を探すことがポイントを探すことに直結するでしょう。
ベイトを探すためにはシーズン、潮、風、流れ、水温など多くの要素を読み取らなくてはいけません。
ベイトの情報収集
まずはじめるべきステップ1はどんなベイトを捕食しているシーバスを自分が狙うかを明確にすることです。
バチなのかイワシなのかイナッコなのかを定めます。それと加えてSNSなどで各ベイトの入りを調べます。
シーバスの釣果情報などもちろんのこと、イワシなどのベイトであればサビキ釣りなどの釣果も確認します。
この作業でベイトが居る場所=大まかなエリアとしてポイントを絞り込んでいきます。
シーズンからポイントを絞り込もう!
ステップ1で狙うべきベイトを絞り込んだなら、次に考えるべきはシーズナルパターンの考慮です。
大前提として、季節によってベイトの動きは変わります。
同じイワシを捕食するシーバスを狙う場合でも、夏なら港湾のディープだけど、秋なら大河川のシャローがいい……など、季節により狙いどころが変わるという意味ですね。
季節の進行は地域によってズレもあるため、ここでは東京を基準として考えていきます。
春(2~5月)
シーバス釣りにおいての春は産卵後に河川や沿岸にシーバスが帰ってくる頃を目安とします。
春は大きく分けて2つのパターンとなるため、どちらにも対応できる準備をしておきましょう。
■バチ抜け
スポーン後の2月~3月から東京湾の春がはじまります。
この時期は最も数釣りが容易なバチパターンが本命。春はバチ抜けシーバスを追うことがシーバスを簡単に釣る近道でしょう。
バチパターンは東京湾奥であれば、どこでも成立します。川、港湾部、運河などをチェックしましょう。
選ぶポイントは流れが澱む場所、水路や川の合流点などが良いでしょう。
川の上流では2月くらいからバチが抜けますが、遡上するシーバスの個体数が少ないため、春初期は個体数の多い河口から港湾部での釣りがおすすめです。
3月になると河川の中流でもバチパターンが最盛期を迎えます。
■ハクパターン
また、時を同じくしてシーズンを迎えるのがボラの稚魚であるハクを追うパターンです。2月~3月頃からはじまるのですが、時としてバチパターンを凌駕する爆発を味わえることもあります。
ハクは港湾部の流れの反転流、風が吹きつける場所、大河川のシャローや、流入河川などに入っていきます。
バチよりは行動が読みにくいので、流れや風などから溜まる場所を推測し、多くの場所を見て回りながらハクが居る場所を追っていくことが重要です。
その他には稚鮎やアミがベイトになるケースも多くみられます。いずれにしてもベイトが小さいので、風や流れでベイトがどこに動くのかを予想することが春のポイント探しのコツといえます。