クサフグとは
クサフグは青森から沖縄まで幅広く生息します。体長は10~25㎝程で、猛毒のテトロドトキシンが含まれる魚として有名です。食べられない事、餌を横取りする事から釣り人からは外道として嫌われる存在です。
クサフグの産卵
晩春から夏にかけて、大潮に大群のクサフグが集まり波打ち際で産卵をします。中には数千匹ものクサフグが集まって産卵をすることもあります。
釣り人の天敵?クサフグが嫌われる理由
クサフグがなぜ嫌われるかというと、まずは表層付近に群れる事が多いため、本命の魚に届く前にエサを取ってしまう事。2つ目は鋭い歯で仕掛け(ハリス)をかみ切ってしまう事にあります。中には道糸から噛みきられ、仕掛け一式がなくなってしまうという事もあります。
クサフグは食べられる?危険性まとめ
クサフグは、フグ毒として有名なテトロドトキシンという猛毒の神経毒を肝臓、卵巣、精巣、皮、腸に持ちます。筋肉にも弱毒があり、食べるには向いていません。万が一、フグ毒を摂取した場合は体の痺れや麻痺、呼吸困難などの症状が出ます。
クサフグの毒性
テトロドトキシンの毒性は、有効な治療法や解毒剤は存在しません。毒性は非常に強く、300℃以上に加熱したとしても分解されません。青酸カリの850倍もの毒性を持つため、摂取した場合は死に至る危険性があります。
ふぐ調理免許が必要
フグを裁くには調理師免許が必要になります。調理師免許同様に実務経験が必要な資格ですので、どうしても食べてみたい方は専門家に頼むのが早いです。自己責任といって食す方もいるようですが、他にも美味しい魚はいくらでもいますので、絶対にやめましょう。
クサフグに似ているフグ
クサフグに似ているフグも存在します。気を付けておきたいのが見分け方です。また、まがいフグと呼ばれる雑種も存在します。毒が含まれる部分が個体によって違うという事もあり、プロでも見分けがつかないという例もあります。
ショウサイフグ
ショウサイフグは食用として流通されています。クサフグと異なり、精巣も食べることができます。筋肉にも弱い毒がありますが、過食しなければ問題ありません。
ヒガンフグ
ヒガンフグも内臓には強い毒がありますが、注意すべきは肉の毒性が地域によって差が出るという点です。
クサフグ対策、防波堤編
クサフグ生息域の広さから、様々なところで釣れます。どの釣り方においても、餌を取られたり、鋭い歯で仕掛けを切られることがあります。クサフグの猛攻に合わないよう工夫することも、釣り人の腕の見せ所です。防波堤での釣りではフグが集まってしまう状況が良くあります。その際の対策をご紹介します。
撒餌を工夫する
マルキューからフグ対策に役立つアイテムが発売されています。硬い物を嫌がるフグの習性を利用したもので、撒餌とともに巻くと効果があります。
[my_affiliate_shortcode image=’https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51y7TWR3DVL.jpg’ title=’マルキュー フグバイバイ’ description=” price=’540′ link_a=’https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC-MARUKYU-%E3%83%95%E3%82%B0%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%90%E3%82%A4/dp/B003LFNIH8?SubscriptionId=AKIAJ5J74L77ATVX52HQ&tag=spacekey-tsuri-22&linkCode=sp1&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=B003LFNIH8′ link_r=” link_l=” link_c=” review=” quote_source=” quote_source_link=”]
遠投かごを使う
フグが群れてしまっている状況では、撒餌で足元にフグの群れを寄せ、遠投カゴで少し沖を狙ってみるのも手です。
アジングやメバリングの場合
アジングやメバリング、ガシリングでは、クサフグにワームを噛まれたという経験はないでしょうか。クサフグの硬い歯の餌食になると、ワームが一発でボロボロになってしまいます。ナイトゲームでは比較的クサフグからのアタックは避けられるようです。昼に行く場合はワームの他にメタルジグやカブラを用意していくといいでしょう。
クサフグ対策、投げ釣り編
キスやカレイを狙う、サーフからの投げ釣りでもクサフグに悩まされる釣り師が多くいます。中には道糸から仕掛けを切られてしまうというケースもあるようです。
仕掛けをシンプルにする
フグはキラキラするものに興味を示します。ハリスの色を黒や緑にする、ビーズは付けないなど試してみると良いでしょう。また、仕掛けを止めているとフグに食べられる可能性があるので、少しずつ巻き取って、仕掛けを動かすなどの工夫をしている釣り師もいます。
ハリスにチューブをつける
ハリスのチモトにチューブをつける事でも効果があります。仕掛けを噛まれた時の工夫も必要です。
[my_affiliate_shortcode image=’https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/418XGRWan-L.jpg’ title=’トーホー フィックスパイプ’ description=” price=’undefined’ link_a=’https://www.amazon.co.jp/%EF%BC%B4%EF%BC%AF%EF%BC%A8%EF%BC%AF-TOHO-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97-%E7%A1%AC%E8%B3%AA%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%9F%E6%AD%A2-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF/dp/B003ZBYCVE?SubscriptionId=AKIAJ5J74L77ATVX52HQ&tag=spacekey-tsuri-22&linkCode=sp1&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=B003ZBYCVE’ link_r=” link_l=” link_c=” review=” quote_source=” quote_source_link=”]
移動する
フグは群れでいることが多く、キスは回遊魚なので、クサフグが釣れるのであれば、ポイントを10メートル程度ずらしながら釣る事をおすすめします。
クサフグ対策、フカセ釣り編
フカセ釣りでもクサフグの猛攻に合います。その際の対策をまとめました。
針を大きくする
本命のチヌのサイズに合わせて、針を大きくする対策が一般的です。また、針の色を変える対策を講じる釣り師もいるようです。
練餌で対策する
本命のオキアミを付けた針に、柔らか目に練った練餌をピンポン玉くらいの大きさで包み、仕掛けを投入する方法です。練餌をフグにかじられてもチヌの棚まで沈めることができます。
撒餌で対抗する
粒の多い撒餌をたくさん撒いて、フグが本命のエサを取らない状態を作ります。足元に撒餌をたっぷり撒き、クサフグの届かないポイントを攻めます。
クサフグは可愛い!
防波堤に釣りに行くと、沢山のクサフグが干からびている姿を目にします。賛否両論はありますが、クサフグには罪はありません。海に帰してあげましょう。一方で、クサフグの見た目は愛くるしい姿から、観賞魚として持ち帰る人もいるそうです。しかし、クサフグの飼育はかなり難易度が高いと言われています。