マルイカ釣りとは
マルイカとは標準和名「ケンサキイカ」のこと。船から複数のスッテで狙うマルイカ釣りは、美味しいのはもちろんのこと、数釣りも望めるため高い人気を博すターゲットのひとつです。
特に相模湾の1月下旬から夏場までの半年間、乗合船はマルイカを狙う多くの釣り人で賑わいをみせます。このマルイカ釣りで大事になるのが『仕掛け』。今回はマルイカ釣りの仕掛けについてご紹介していきます。
タックル
マルイカ釣りでは、ライトタックルで繊細なアタリを取ることが近年流行しています。タックルは1.5メートル前後のライトゲームロッドに、小型電動リールや両軸リールを使用して行います。ラインはPEを使用し、太さは0.8~1号がを目安に組みましょう。
マルイカ釣りで使用するスッテ
マルイカ釣りでは40~60ミリのスッテを使用します。このスッテのカラーチョイスが釣果を左右すると言われています。
一般的には天候が悪い日・マズメ前後は、ピンク・オレンジなどの派手なカラー、晴天時や日中はブラウン、ブルーなどのカラーが良いとされています。異なるサイズ、様々な色を組み合わせて試してみましょう。
▼マルイカ(ケンサキイカ)について
マルイカ|直結仕掛け
『直結仕掛け』はスッテを一直線に配置した仕掛けのことで、スッテのカンナにリーダーを直結して作ります。
直結仕掛けのメリットは手返しが速く、アタリが出やすいこと。デメリットとしてはイカが暴れたときに遊びとなる部分が少ないので、掛かったイカが外れやすいということが挙げられます。
サルカン付スナップで糸ヨレ防止
ヤマリア イカ釣セット TIET 5ー1 5本B
好きなスッテを簡単にセットできる
がまかつ マルイカ 直結リーダー5本 3号 45548
手返しとバレにくさを1つの仕掛けで両立
ダイワ 快適直結ブライカリーダー SV 3+2本 100浅場
マルイカ|直ブラ仕掛け
枝スを5ミリから5センチ程度出してスッテをセットした仕掛けを『直ブラ仕掛け』と言います。
遊びがあるので掛かったイカが外れにくく、初心者の方におすすめの仕掛けです。デメリットとしては、仕掛けの投入時にスッテを投げ入れるための「投入器」の使用が必要となることでしょう。
スッテをスナップに装着するだけ
ヤマシタ イカ釣リーダー直ブラ ラウンドスナップ 5-5
専用イカフックでスッテ交換が楽に行える
ダイワ 快適直ブラチチワイカリーダー2 5本 4−120標準
マルイカ|ブランコ仕掛け
『ブランコ仕掛け』は直ブラ仕掛けと構造は同じですが、枝スを20~30センチ取ることとフローティングタイプのスッテを使うのが一般的。マルイカがスッテを抱いた時に違和感が少ないのがメリットですが、投入器の使用や枝ス絡みに注意しながら釣りをするためどうしても手返しは悪くなりがちです。
細長いスッテの輝きでマルイカを誘う
シマノ ツレヅレ針 11cm ブランコ7本仕掛
扱いやすく初めてのブランコ仕掛けに最適
ハヤブサ SR120 ピカイチスティック11cmシングル3本
マルイカの基本的な釣り方
マルイカは、基本的に仕掛けを底まで沈めて誘うのが基本。誘いは竿をゆっくりと持ち上げ数秒待ち、竿先に出るアタリを見逃さないようにします。
誘うときは、竿を目線の高さ程度までにしておくとイカがスッテに抱き着いたときに乗せやすいので覚えておきましょう。錘の重さは水深に合わせたり、隣の人と仕掛けが絡む「オマツリ」防止のため船長の指示に従ってください。
初心者はどの仕掛けがおススメ?
マルイカ釣り初心者の方は、中間に位置する直ブラ仕掛けがおすすめです。手返しとバレにくさが両立できるので、初心者の方も釣果を得やすいのがその理由。
慣れてきたら、直結仕掛けやブランコ仕掛けと使い分けをして釣果を伸ばしていってみてください。
枝間の長さってどうする?
枝スと枝スの間のことを「枝間」と呼びます。この枝間の長さは、状況に応じて60~150センチまで使い分けられます。
群れにあたり活性の高い時には枝間を短くして手返しを早め、アタリが遠い時には枝間を広くとってより自然にアピールをさせましょう。
仕掛けを理解してマルイカの釣果UP!
今回ご紹介したようにマルイカ釣りの仕掛けには「直結仕掛け」「直ブラ仕掛け」「ブランコ仕掛け」の3つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。まずは中間に位置する直ブラ仕掛けから初心者の方は始めて、マルイカ釣りの魅力を感じてみてください。