モアザンガルバ

モアザンガルバがパイロットルアーとして人気なのはなぜ?隠された秘密に迫る

ガルバは発売当初から話題を生んだルアー。シンキングペンシルとは思えない形状には多くの秘密が隠されていました。人気の秘密・隠された使い方に迫ります。

目次

アイキャッチ画像出典:ダイワ Facebook

モアザンガルバについて

モアザンガルバ

ガルバは、グローブライド社のモアザンブランドから販売されいてるルアー。湾奥のプリンスこと、大野ゆうき氏がプロデュースしたシンキングペンシルです。2015年に発売され、ラインナップは増加中。発売当初から大きな話題を生み、シーバスアングラーから信頼が厚い定番ルアーです。

特徴

ガルバ73S

ガルバの形状をまじまじと観察してみると、これって本当にシンキングペンシル? と違和感を感じることでしょう。頭が上部に突き出たような形状・小さなリップにファットボディと従来のルアーには見られない特徴的な形状。これにはガルバが人気である秘密が隠されています。

ファットボディの秘密

ガルバ ボディ

出典:ダイワ

ガルバの特徴は、シンキングペンシルに似つかわしくないファットフォルム。しかし、このフォルムが『シンキングペンシルなのに沈みづらい』という特性の秘密。水を受ける面積を増やすことで沈下を抑え、浮き上がりやすさ・ウエイトアップという矛盾ともいえる強みを手にしています。

頭部形状の秘密

ガルバ 顔

出典:ダイワ

リップは浮き上がったあとにレンジキープをするための工夫。浮き上がりやすい≒尻下がりのスイム姿勢になってしまうのを抑え、水面~20センチのシャローレンジを泳がせることを可能にしました。

パイロットルアーとして人気の理由

ガルバ モアザン

シーバスアングラーが1投目に投げるパイロットルアーに求めるのは、飛距離・表層のスイムレンジではないでしょうか。ガルバは小型ながらも自重があって飛距離が出しやすく、水面直下をキープさせやすい。まさにピッタリのルアーといえるでしょう。

モアザンガルバと同ジャンルのルアーを比較

今では一般的となったリップ付きシンキングペンシル。大野ゆうき氏がプロデュースしたものでも多くの種類が存在します。見た目が似通っている点から、使い分けに悩むという方も多いのではないでしょうか。ルアーチョイスに悩む際はぜひ参考にしてみてください。

マリブ78

ガルバ マリブ

出典:楽天市場

ガルバより前に同氏がプロデュースしたマリブ78。一見同じような形状に見えますが、潜行レンジが大きく異なります。水面付近~80センチがスイムレンジに設定され、ガルバよりも下のレンジを泳ぐルアーです。ロッド角度でのスイムレンジ調整は可能ですが、リトリーブにおける浮き上がりはそこまで見られません。

ピース80S

ガルバ ピース80S

出典:Amazon

アムズデザイン社のピース80Sもリップ付きシンキングペンシルにカテゴライズされるルアーです。見た目はガルバに似ていますが潜行レンジは40~70センチ。ガルバ・マリブの中間層を攻略するルアーといえるでしょう。

モアザンガルバシリーズのラインナップ

モアザンガルバ 特徴

モアザンガルバはサイズ違いだけでなく、使い分けが可能なラインナップが存在します。ガルバの名に恥じないそれぞれの個性を見ていきましょう。

73S

ガルバシリーズの歴史のはじまりである初代ガルバ。7センチ代の小型ルアーですがファットなボディ形状のシルエットアピールは抜群です。他モデルに比べてもピッチの細かいスイムアクションが特徴。スロー・ミディアムと、幅広いリトリーブ速度でも安定感がみられる人気ルアーです。

ダイワ モアザン ガルバ 73S

全長:73mm
自重:12.8g

87S

初代より少しだけ大きくなった2代目ガルバ。水面直下を戦場にするルアーには見られない自重から見られるのは、弾丸のようなぶっ飛び性能です。73Sに比べ大ぶりな泳ぎも特徴といえるでしょう。フックサイズも#3まで大きくなり、ランカーサイズがフッキングした時も安心できるようなセッティングがされています。

ダイワ モアザン ガルバ 87S

全長:87mm
自重:19.3g

スリム

2018年4月に販売が開始された新顔モデル。よりシンキングペンシルに近づけたフォルムです。発売時期から見ても、『バチ抜け』を想定としたルアーではないでしょうか。スリム化によって、ミノーに反応がないハイプレッシャーフィールドに投入できる場面が増えることでしょう。

ダイワ モアザン ガルバスリム 80S

全長:80mm
自重:10g

▼ガルバスリムが大活躍!?

ガルバストロング

ガルバストロング

一目でデカッ! と思ってしまうようなストロングモデル。発売は2018年7月。青物が最盛期を迎えるシーズンにあわせて店頭に並ぶところを見ると、ターゲットはシーバスだけではないでしょう。驚くべきは45グラムの自重ながらも潜行レンジは水面~20センチ。#1フックにも信頼がおけるビッグゲーム対応シンキングペンシルです。

モアザンガルバの使い方

モアザン ガルバ

シンキングペンシルの使い方といえばただ巻き・沈めながらのドリフトですが、ガルバには特殊な使い方があるようです。プロデュースした大野ゆうき氏自らがおすすめする使い方とは、一体どのようなものでしょうか?

ドッグウォーク

ガルバの浮きやすい特性・レンジキープ力を活かしたドッグウォークアクション。トップレンジで行うこともできれば、ポーズを長めにとることで水中でアピールすることも可能でしょう。春のマイクロベイトパターンや、ただ巻きに反応が無い時、デイゲームなどで試してみたいアクションではないでしょうか。

ガルバで魔性のレンジを攻略しよう

モアザン ガルバ

ガルバが得意とする表層~20センチはシーバスゲームにおいて魔性のレンジ。5センチ刻みでも反応が大きく変わることもあるレンジの攻略に、ガルバを投入してみませんか? このルアーの使い手になれたのなら、シャローマスターへの道は遠くはないかも知れません。