「尺とセンチ」について
現代の日本の普段の生活では、長さを表す単位はセンチやミリなどのメートル法を用いるのが一般的です。しかし、曲尺(かねじゃく)を使用する大工さんや、鯨尺(くじらじゃく)を使用する呉服屋さんなどでは、現在でも「尺」の単位を使用しています。
釣りにおいては、長さを表す時には、尺(しゃく)、センチ(cm)、フィート(ft)、インチ(in)など様々な単位を用いますが、ヘラブナ釣りや鮎釣りなどの日本古来のものでは、尺を使って長さを表記することが多くあります。
尺とは
尺は、尺貫法とよばれる長さの単位で、東アジア圏で広く使用されていますが、地域や時代、測るものなどによってその長さはまちまちです。日本においても、さまざまな長さの尺が使われていましたが、明治時代に入り、尺(曲尺)の長さを10/33メートル(約30.3030 cm)と定め現在に至っており、鯨尺はその1.25倍となっています。
釣具などの長さ表記の尺は曲尺の長さを元にしています。
センチとは
センチメートル(cm)とは、国際単位系:SI(SI/International System of Units)で定められている長さの単位です。センチ(c)は1/100(0.01)を表す接頭語であり、ご存じの通り、1センチメートルは1/100メートル(1メートルは100センチメートル)です。
現代の日本では、国際単位系を使用することが一般的であり、釣りにおいて使われる様々な単位(長さや重さ)は国際単位系での表記(センチメートルやグラム)が併記されていることもあります。