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ホシガレイ

ホシガレイは幻の名魚!魯山人をも唸らせたその味とは?

日本近海で確認されているカレイは実に30種以上にものぼります。そのカレイの中でも最も高価で美味とされるのがホシガレイです。和の美食家として知られる魯山人さえも虜にしたという話があるほど美味な魚です。今回はホシガレイの生態や特徴、釣り方についてお届けします。

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目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

ホシガレイとは

ホシガレイ

出典:PIXTA

ホシガレイは、カレイ目カレイ亜目カレイ科マツカワ属に属する海水魚。最大60センチほどになり、カレイの中で最も高価なもので市場ではほとんどお目にかかれない高級魚です。ホシガレイは天然のヒラメよりも高価なことがあり、割烹料理店や高級寿司店においては「最上級の白身である」と言わしめる程、その味が魅力の魚です。

ホシガレイの生息域・分布

水深200メートル程度までの大陸棚に生息しているホシガレイ。砂泥質の底を好み北海道から九州まで広い範囲に生息していますが、活きたままでないと極端に味が落ちるため、市場で出回ることはほとんどありません。

生態・性質

ホシガレイ

出典:PIXTA

ホシガレイの産卵シーズンは1月から2月にかけて。肉食性で小魚やゴカイ類などの動物類を捕食しますが、特にカレイの中では珍しくカニを好んで食べる特徴があります。

ホシガレイの名前の由来

ホシガレイは漢字で書くと「星鰈」。名前の由来は裏面を見ると体とヒレに黒い斑点があることから名付けられています。他のカレイと見分けるときにもこの黒い斑点の形で見分けることが出来ます。

ホシガレイの特徴!見分け方は?

名前の由来にもなっている、体とヒレに黒い斑点があるのが特徴のホシガレイ。似ているカレイでマツカワカレイという種類がいます。ここではホシガレイとマツカワカレイの見分け方をご紹介します。

■マツカワカレイ

マツカワカレイは、ホシガレイと同じのカレイ目カレイ亜科カレイ科マツカワ属に属し、同等の高級魚として扱われています。最大で70センチ程度まで成長します。ホシガレイとの見分け方はヒレにある模様で、ホシガレイが黒い斑点で丸に近いのに対して、マツカワカレイの模様は黒く帯状になっていることから見分けることが出来ます。

ホシガレイの釣りシーズンと旬

年中釣り方を変えれば狙うことが出来るホシガレイ。春から夏にかけては浅場に来るので堤防やサーフから狙うことができ、気温が下がる冬には沖に出るので船釣りで狙うのが基本となります。シーズンに合わせた釣り方で高級なホシガレイを釣り上げてみましょう。

味わいたい時期(旬)

ホシガレイの旬は夏から冬にかけて。大きなものほど味が良く、より高級魚として扱われるようになります。活きがよいものほど味が良く身が締まらないので、出来る限り調理前まで活魚にしておきたい魚です。

ホシガレイの釣り方とコツ

ホシガレイは季節によって釣り方を変えることで年中狙うことが出来ます。春から夏は浅場、冬は船釣りが基本であることを覚えておきましょう。ここではホシガレイを狙うときのタックルを船釣りと陸っぱりそれぞれご紹介します。

船釣り

ホシガレイ狙いの船釣り用タックルは、30~50号の錘負荷に耐えられる1.5~2メートルのロッドに中型の両軸リール、道糸はPE1~2号でハリスは4号程度のものを使ってみてください。針は11~13号のもので、アピールを増すためのビーズやエッグボール付きのものがおすすめです。

陸っぱり

陸っぱりでは広範囲を探れる投げ釣り用タックルが良いでしょう。ロッドは4メートル前後で25~30号の錘負荷のものに投げ釣り用スピニングリール、道糸はナイロンラインでは3号程度、PEだと1~2号を使うのがおすすめです。ホシガレイは群れで行動する習性があるので、1匹釣れたら同じ場所を釣ってみるのが釣果アップのコツとなっています。

エサの選び方

ホシガレイ狙いでは複数のエサを準備しておくのがおすすめ。一番使いやすく手に入りやすいエサはイソメですが、ホシガレイはカニを好んで捕食するので小型のカニもよいエサとなります。カニはフグやベラなどのエサ取りにも強いので手に入ればぜひ持っていってみてください。

魯山人をも魅了した、ホシガレイ料理

ホシガレイはかの有名な料理家・魯山人をも魅了した魚として知られています。さまざまな調理法で美味しく食べることができ、釣り人ならずともぜひ一度は味わってみたい魚です。ここではホシガレイにおすすめの調理法をご紹介します。

洗い

活魚をそのまま造り、氷水にさらして身を引き締めた洗いは、魯山人が絶賛したとされる調理法。透明感のある身は味、食感ともに絶品で、大型になればなるほど味はよくなるとされています。釣れたときには調理前まで活魚にしておくのがおすすめです。

刺身

刺身

出典:photoAC ※画像はイメージです。

洗いとは一味違った旨みを味わえる刺身。調理してから2~3日寝かせたほうが味が良いという人も居ます。また、寿司ネタとして古くから人気が高く、寿司職人のなかではホシガレイを白身で最上のネタとして重宝する人も少なくありません。

煮付け

カレイの煮付け

出典:photoAC ※画像はイメージです。

上品な味と極上の舌触りで味わえる調理法が煮付け。身がほぐれやすく食べやすいのが特徴で、他の調理法では食べにくい頭を煮付けにするのがおすすめです。また、真子(卵)が入っていたときも煮付けにするのおすすめです。

塩焼き

カレイの塩焼き

出典:PIXTA ※画像はイメージです。

ホシガレイは塩焼きにするとふっくらとした身と皮目の旨みを味わうことが出来ます。塩や胡椒を軽く振ってから焼いてみるとよいでしょう。上品な味わいはワインとの相性も抜群です。

絶品のホシガレイを釣って味わおう!

カレイの中でも絶品と評されるホシガレイ。季節を問わずに狙うことが出来る魚ですが、高級魚ゆえに市場では目にする機会はほとんどありません。今回の記事を参考にしながらご自身の住んでいる地域でホシガレイを狙って釣り上げ、魯山人をも魅了したというその味を堪能してみてはいかがでしょうか。