その名も『クラシックカウントダウン』!

クラシックカウントダウンは、ラパラから2022年頃に海外で発売された、クラシックテイストのオールラウンドなルアーロッドです。
ラパラのシンキングミノー「CountDown(カウントダウン)」は、1960年代(1965年頃)から存在する超ロングセラーのルアーとして知られています。
本作は、そんなカウントダウンに合わせたコンセプトモデルとして設計され、クラシックな外観と現代的な性能を両立しています。

このロッド最大の特徴は、後ほど詳しく触れますが、“UDグラスブランクス”という珍しい素材を採用している点にあります。

また、KガイドやFuji製アルコナイトリングが搭載されています。
筆者が知る限り、現在9機種がラインナップされていますが、実際に入手できるモデルはごく一部。
海外規格のロッドということもあり、日本国内への入荷数は非常に少なく、希少価値の高い一本といえるでしょう。
あかねん
おもに巻きの釣りに向いていますが、私はトゥイッチやジャーキングなどのアクション系の釣りでも使用しています。
UDグラスについて

UDグラスとは、UD=Unidirectional(ユニディレクショナル)の略で、繊維が一方向に揃えられたグラスファイバー素材。
素材特有のホワイトカラーのブランクスが映えます。
UDグラスは、グラス本来の粘り強さによるバラしにくさを備えながらも、一般的なグラスロッドに比べて軽く、キャストのしやすさに加え、ルアーの変化を感じ取りやすいという特徴があります。
▶︎ロッドの素材別比較
| カーボン | フルグラス | UDグラス | |
|---|---|---|---|
| 繊維の向き | 一方向+多方向積層 | 織物・ランダム | 一方向のみ |
| 重さ | ◎軽い | ✕重い | ○軽め |
| 反発 | ◎速い | ✕遅い | ○穏やか |
| キャスト | ◎シャープ | △乗せ投げ | ○乗せやすい |
| レンジキープ | △ | ◎ | ◎◎ |
| ドリフト | △ | ◎ | ◎◎ |
| 感度の質 | コツコツ | 重みのみ | 重み+変化 |
| バイト弾き | 起きやすい | 起きにくい | ほぼ起きない |
| バラし | 条件次第 | 少ない | かなり少ない |
| 疲労感 | ○ | △ | ◎ |
あかねん
昔のグラスの良さを、今の技術で使えるようにした素材なんですね。
▶︎カーボン慣れした人が使うと起こること

第一印象は「え、柔らかくない?」「少しダルくない?」と感じるかもしれません。
しかし、10投ほどキャストを繰り返すと、その印象は大きく変わります。
不思議なほどキャストが自然と合ってくるのです。
無理に強く振る必要はなく、むしろ力を抜いた方が飛距離は安定します。
さらに巻き始めると、その特性はより明確に表れます。ティップが暴れにくく、巻き速度が一定に保ちやすいため、「あれ? 自分ってこんなに上手かった?」と錯覚するほど快適な操作感が得られます。
そして、カーボンロッドとの感度の違いにも気付くはずです。
ルアーの重み、わずかな違和感、流れの変化、さらには魚が食ってくる直前の気配まで、独特の情報量として手元に伝わってきます。
あかねん
ルアー釣りの楽しさや自然を感じられて、私は一番大好きな素材です!
クラシックカウントダウンをインプレ
私が溺愛しているクラシックカウントダウンの魅力は数えきれないほどあるのですが、その中でも厳選してご紹介します!
掛けてからが異常に強くバラしにくい

使用モデルは902MHF
スペック表記ではF(ファスト)となっていますが、実際に曲げてみるとレギュラーテーパーに近い印象を受けます。
調子としてはレギュラー〜スローレギュラー寄りで、ロッド全体がしなやかに曲がるのが特徴です。
ルアーのレンジコントロールがしやすく、とくにレンジキープ性能に優れています。
全体的にしなやかな特性のため、ティップは素直に入りやすく、ルアーの重みをしっかりと乗せたキャストが可能です。
そして、このしなやかさは魚を掛けてから真価を発揮します。
魚の突っ込みをスムーズに吸収し、ロッドが自然といなしてくれるため、シーバスのエラ洗いでもテンションが抜けにくく、結果としてバラしにくさにつながります。
あかねん
「勝手に釣りが整う」、じつは初心者にもオススメのロッドだったのです!
ドリフトが得意になる=大型シーバスが釣れる竿

このロッドに出会ってから、ドリフト釣法で結果を出せる場面が明らかに増えました。
本作の特性として、「カウントダウンのしやすさ」「優れたレンジキープ性能」「流れの変化を捉えやすい感度」が挙げられます。
これらの要素が組み合わさることで、シンキングペンシルなどを用いたドリフトが自然とナチュラルな動きになります。
わずかな違和感でも見切られてしまう大型シーバスを狙う場面では、こうした“自然さ”が大きな武器になります。繊細な操作が求められる状況においても、このロッドの特性はしっかりと活きてきます。
あかねん
結果として、これまで難しいと感じていた大型シーバスを仕留められる機会が大きく増えました。
苦手としていたアクションの釣りでも恩恵が!?

UDグラスという素材の特性上、デメリットとして語られることが多いのが「レスポンスの穏やかさ」です。
そのため、瞬発的なアクションやジャークの多用、バイブレーションの高速巻きといった釣りには不向きとされることもあります。
しかし私は、このロッドでジャーキングや鉄板バイブの高速巻き、さらにはトップルアーのドッグウォークまで、さまざまな釣り方を試してきました。

確かに使用感としてはややダルさを感じる場面もあり、ジャーキングやドッグウォークが快適に行えるとは正直言えません。
それでも、明らかに自分のルアーにだけ反応が出る場面や、このロッドだからこそ獲れたと感じる状況が何度もありました。
おそらくそれは、アクションが過度になりにくく、よりナチュラルな動きを演出できたこと、そしてレスポンスの特性が結果的に違和感の少ないアプローチにつながったためだと感じています。
あかねん
相手は自然。様々な状況がある中で、こうして意図していなかった恩恵を受けることもあるのかもしれません!
何より見た目が渋くてカッコいい

木製風のリールシート+コルクグリップでクラシカルなルックスは、オールド好きな方には刺さるデザインですよね。

オールドロッドあるある、フックキーパーもあって便利です!

ロゴ部分にラパラのルアー「CountDown(カウントダウン)」のイラストが描かれていてキュート!

グリップエンドにも機種によってはエンブレムが入っていて、こだわりを感じます!
ファンにはたまらない所有欲を満足させてくれる一本です。
なんと言っても一番の特徴はこのクリームホワイトカラーのブランクス。

あかねん
遠くからでも私だと分かるような目立つカラーリング(笑)
そんな他のロッドにはないデザインに、愛着が湧くものです。
手に入りにくいのが難点

やはり一番のネックは、簡単に手に入らないということです。
噂によると1機種10本程度しか国内輸入されていないという話も……。
中古で手に入れる、もしくはごくたまに日本国内に入ってくることがあり、その時は各地のどこかの釣具屋に並ぶのを探すという手段しかありません。
ラパラのイベントなどでも販売していることがあるので、欲しい方は常時要チェックです!
あかねん
私もまだまだ収集段階です。見つけたら即買いですよ!
愛用4機種の使い分け

シーバス釣りで使用している3機種と、ライトゲームで使用している1機種の計4モデルを愛用しています。
いずれもUDグラスならではの扱いやすさと粘り強さを備えており、不意の大物にも安心して対応できます。
902MF(2ピース)

| 長さ | 継数 | 適合ルアー | パワー・調子 | 付属 | |
| CDS-902MF | 9ft(約274cm) | 2本継ぎ(2ピース) | 10〜28g | MF・ミディアムファスト | 竿袋 |
シーバスの港湾・サーフ・干潟や河口域にも使える汎用性。
私はおもに河川で1oz(28g)以下のルアーを巻いて使う時に使用しています。

飛距離性能と巻きの釣りを重視したモデルで、カウントダウン用ロッドといった印象です。
飛距離、しなやかさ、バランスの良さが高い次元でまとまっており、デイゲームのウェーディングでも扱いやすい一本。個人的にもとくに気に入っているモデルです。
また、大型トラウト狙いにも適しており、汎用性の高いロッドといえるでしょう。
902MHF(2ピース)

| 長さ | 継数 | 適合ルアー | パワー・調子 | 付属 | |
| CDS-902MHF | 9ft(約274cm) | 2本継ぎ(2ピース) | 14〜42g | MHF・ファスト~ミディアムファスト | 竿袋 |
シーバスの河口・広めの港湾・波気のあるサーフでヘビー寄りのルアーを使用するのに活躍します。
飛距離+重めルアー対応を求める人向け。

私は、港湾や河口エリアでデカトップや重量級の鉄板バイブ、ミノージャークといったリアクションの釣りでおもに使用しています。
MFモデルと比較してブランクスの太さに大きな差はありませんが、パワーは確実に向上しています。
そのため、魚に主導権を握らせたくない場面でも、安心感のあるファイトが可能な一本です。
724MF(コンパクトロッド)

| 長さ | 継数 | 適合ルアー | パワー・調子 | 付属 | |
| CDS-724MF | 7ft2in(約218cm) | 4本(4ピース・コンパクト) | 10〜28g | MF・ミディアムファスト | ハードケース+インナー竿袋 |
ボートゲームや小場所で中〜ややヘビー寄りのルアーをカバーしたい人向け。
パワー・適合ルアーウエイトは902MFと同じながらも、こちらは4本継ぎなので張りがあり、パワーもあるように感じます。

港湾のボートゲームにおいて、シーバスやサワラ狙いのミノージャークでおもに使用しています。
仕舞寸法は約54cmと非常にコンパクトなため、電車釣行や遠征時の携行性にも優れています。
664LF(コンパクトロッド)

| 長さ | 継数 | 適合ルアー | パワー・調子 | 付属 | |
| CDS-664LF | 6ft6in(約198cm) | 4本(4ピース・コンパクト) | 3.5〜10g | LF・ファスト | ハードケース+インナー竿袋 |
旅行や電車釣行にも持ちやすく、ライトゲーム全般にオススメです。

私は、港湾でのメバル狙いを中心としたライトゲームに使用しています。
ライトプラグとの相性が良く、キャストもしやすいため、短めのレングスながら広範囲を効率よくサーチできます。
また、ライトゲーム中に不意に現れる大型シーバスにも柔軟に対応できる点は、粘りのあるクラシックカウントダウンシリーズならではの強みといえるでしょう。
4本継ぎのパックロッド仕様のため、電車釣行や遠征時の携行性にも優れています。

あかねん
724MFと664LFのコンパクトロッドに共通して付属しているハードケースも可愛らしくてオシャレです!
愛着ハンパない進化系ロッドをあなたもぜひ!

あなたの釣りをより快適に、そして楽しくしてくれるロッド──それが「クラシックカウントダウンシリーズ」です。
最新性能を追求したロッドももちろん魅力的ですが、本作はそれとは異なる個性と存在感を持つ一本。
使い込むほどに、その独特の操作感と特性が手放せなくなっていきます。
もし店頭や中古市場で見かけた際は、ぜひ一度手に取ってみてください。
あかねん
きっと、このロッドとの出会いに特別な価値を感じられるはずです。
撮影:あかねん
