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その一口が命取り? 実は夏の釣りに持っていくと危ない飲み物

「それ、本当に飲んで…大丈夫?」 実は夏の釣りに持っていくと危ない飲み物

「夏の釣り=暑さとの戦い」。その戦いを不利にするのが、意外と“飲み物選び”です。

気分で選んだドリンクが、じつは熱中症を招く落とし穴だった――なんてことも。

今回は、科学的根拠に基づいて「釣りに持っていかないほうがいい飲み物」を5つピックアップ。

正しく水分補給して、暑さに負けない体で釣りを楽しみましょう。

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目次

夏の釣りに持っていかない方がいい飲み物5選

夏の釣りで注意したいのが「熱中症」のリスク。

たとえ軽症でも、めまいや立ちくらみといった症状で、釣りを楽しむどころではなくなってしまいます。さらに重症化すれば、意識を失ったり、最悪の場合は命に関わる危険もあるため、決して侮れません。

そんな熱中症を防ぐには、適切な水分補給が超重要!

でも、なんとなく飲んでいるその1本——じつは夏の釣りに不向きな成分がたっぷり含まれているかもしれません。

そこで今回は、「夏の釣りに持っていかない方がいい飲み物」を、科学的な根拠に基づいてご紹介します。

参考:熱中症予防のための情報・資料サイト|厚生労働省

1. 甘い飲み物・ジュース

疲れた夏の日、コンビニや自販機でつい手が伸びてしまうのが甘いジュース。

甘い飲み物を口にすると、なんとなく脳が冴えたり、疲れた体が癒されるような気がしますよね。

しかし、糖分の多いジュースを飲むと血糖値が急激に上昇し、急性の糖尿病リスクが高まる可能性があります。

さらに、その後に血糖値が急降下することで、かえってだるさや集中力の低下を招くことも。

厚生労働省の資料でも、糖分を多く含む飲料は水分補給には不適切であると明記されています。

参考:熱中症を防ごうVer.2 160719版|厚生労働省

2. コーヒー(カフェイン飲料全般)

コンビニのアイスコーヒーは、夏のドライブやアウトドアの定番!

でも、釣り場では少し慎重になった方がいいかもしれません。

カフェインには利尿作用があり、摂取量が多くなると尿量が増え、トイレが近くなるだけでなく、体内の水分も失われやすくなります。

さらに、高温環境下でのカフェイン摂取には、「体温が上がりやすくなる」という意外な影響も報告されています。

実際、2021年に発表された研究では、暑い環境下で運動する前にカフェインを摂取した人のうち、日常的にカフェインをとっているグループで体温上昇が大きく、皮膚の血流反応も鈍くなる傾向が見られました(European Journal of Applied Physiology, 2021)。

コーヒーは、釣りが終わったあとの“ご褒美の一杯”にとっておき、釣行中は体にやさしく吸収のよい飲み物を選びましょう。

どうしてもコーヒーが飲みたい場合は、カフェインレス(デカフェ)を扱っている店舗を探してみるのもおすすめです!

参考:Caffeine alters thermoregulatory responses to exercise in the heat only in caffeine-habituated individuals

3. 甘い炭酸飲料

キンキンに冷えた炭酸飲料――灼熱の夏に飲むと、スカッとして最高ですよね!

でも、釣り場ではちょっと注意が必要です。

炭酸を飲むとお腹にガスが溜まり、胃が膨れてしまいます。その結果、膨満感や不快感を覚えたり、胃腸の動きが鈍って水分補給の回数が減ってしまうことも。

さらに、甘い炭酸飲料は血糖値の急上昇・急降下を引き起こしやすく、エネルギー切れやだるさの原因にもなりかねません。

加えて、カフェインを含むものだと、利尿作用によって脱水が進みやすくなる点も見逃せません。

どうしても炭酸が飲みたいときは、無糖タイプの炭酸水や、カフェインを含まないものを選びましょう。

そして、一気飲みで爽快感を求めるよりも、こまめに少しずつ水分をとるのが熱中症予防のコツです。

参考:Effect of carbonated water on gastric emptying and intragastric meal distribution
参考:The perils of rehydrating with soft drinks following heat and exercise

4. エナジードリンク

「眠い目をこすりながら、気合で長距離運転!」「夏の連休は夜釣りを楽しみたい!」——そんなときに頼りたくなるのがエナジードリンク。

しかし、エナジードリンクには、カフェインや糖分などの成分が高濃度で含まれています。一時的に気分がシャキッとしても、利尿作用や血糖の乱高下によって体の負担となり、水分とエネルギーのコントロールが大きく崩れることも。

とくに真夏の釣りでは、汗や潮風で失われる水分を適切に補うことが大切なのに、エナドリの“速効性”に頼ると、逆に体がバテやすくなります。

釣り場でシャキッとしたいなら、数日前からしっかり睡眠をとって、体調を整えておきましょう。

参考:Caffeine ingestion and fluid balance: a review

5. アルコール飲料(缶ビール等)

釣果も出たし、昼からビールで乾杯! ……その気持ち、とてもよく分かります。

でも、夏の釣り場において、アルコールは基本的にNGです。それは味や気分の問題ではなく、命に関わるレベルで体に悪影響を及ぼすからです。

アルコールは強い利尿作用を持っていて、飲んだそばから体内の水分を排出してしまいます。炎天下の釣り場でそんな状態が続けば、知らないうちに脱水症状が進行し、熱中症のリスクは一気に高まります。

さらに、酔いによって判断力や反射が鈍ると、キャストミスや足を滑らせての転倒、ライフジャケットの不着用といった危険な行動につながることも。

最高の一杯は、無事に釣りを終えて帰宅してからの“ご褒美”にとっておきましょう!

参考:海の安全レポート|海上保安庁

釣りに行くとき、持っていきたいおすすめの飲み物

ポカリスエットは、体液に近い電解質バランスで作られており、吸収効率が抜群。

塩分やミネラルも補えるので、熱中症対策にも◎。

爽やかな甘さでおいしいので、釣りをしながらの水分補給がはかどります。

ペットボトルを凍らせて持っていけば、クーラー代わりにもなって一石二鳥です!

熱中症が気になる真夏の釣行において、救世主のような存在の経口補水液。

水分・塩分・糖分をバランスよく補うことができ、脱水状態の体を素早く潤してくれます。

ただ、普通のスポーツドリンクより塩味が強くて、少し飲みにくいと感じる場合も。

基本はポカリやアクエリなどのスポーツドリンクを飲んで、経口補水液はいざというときのために常備しておくのがおすすめです!

水分補給として優秀なのが、シンプルなお水です。

ラベルレスだからゴミが出にくく、ボトルが柔らかくてつぶしやすいのも魅力。

まとめ買いしておいて、釣行のたびに1〜2本クーラーに入れておくのがおすすめです!

夏の釣りは水分補給が超重要!NGドリンクは釣行後のご褒美に!

酷暑極まる近年の夏、炎天下での釣りはまさに「暑さとの戦い」です。

熱中症になってしまったら、釣りを楽しめないどころか、最悪の場合は命の危険につながることもあります。夏の釣りを最高の思い出にするために、熱中症対策は万全にしておくことが大切です。

熱中症対策で大切なのは、「水分補給」「適度な塩分補給」「暑さ対策」の3つです。

釣り場に持っていく飲み物は、できるだけ水やスポーツドリンクを選んで、こまめな水分補給を心掛けましょう。

釣りに夢中になって、水分補給を忘れるなんてことがないように、要注意

水分補給や暑さ対策だけでなく、数日前から体調を万全に整えて、夏の釣りを思いっきり楽しんでくださいね!

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