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ガーミン インリーチmini2

ガーミンのインリーチmini2をレビュー。命を繋ぐための話

釣り人の命綱としての側面を持つスマートフォン。

でも、もし電波が入らない場所で遭難等のアクシデントに遭ってしまったら……。

今回はそんな時に活躍する、ガーミンのインリーチmini2を紹介します。

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目次

衛星通信機ってご存知ですか?

緊急時に命を繋ぐ通信機器

とくに磯釣りやディープウェーディング、山釣りなど、釣りには遭難の危険性が付き纏うのは否定のできない事実です。

そんな時に命を繋いでくれるのがライフジャケット、そして通信機器。

近年は、スマフォのGPSの精度や防水性能も上がっており、緊急時にスマフォが果たす役割は大きくなっています。

ところが、遭難した現場が圏外だったら……

山根

今回の記事では、電波圏外の場所に釣行する機会の多い方にオススメな“衛星通信機”をご紹介いたします。

衛星通信機とは

衛星通信機とは、地上の基地局ではなく宇宙空間にある通信用人工衛星を通じ、音声やデータの通信を行うための機械

僻地での通信手段だけでなく、災害時や何らかの攻撃やトラブルによって基地局やネットワークに障害が発生した際の非常用連絡手段としても使用されています。

ガーミン インリーチmini2を使っています

インリーチmini2について

今回ご紹介するガーミン社製のインリーチmini2は、衛星ネットワークを利用した双方向テキストメッセージングやGPSナビゲーションを行うためのアイテムです。

わずか100g、片手にすっぽり収まるこの小さな機械で世界中、南極だろうがサバンナだろうが空が開けていれば、どこからでもメッセージや救難信号を送れます。

山根

防水性にも優れていて、バッテリー稼働時間も長いため、長期間の遠征釣行もOKです!

    ガーミン インリーチmini2

    サイズ5.17 x 9.90 x 2.61 cm
    ディスプレイサイズ23 x 23 mm
    解像度176 x 176 ピクセル
    重量100 g
    バッテリータイプ内蔵リチウムイオン充電池
    バッテリー稼働時間10分のトラッキング送信間隔とアクティビティ記録「標準」で最大14日(衛星を受信しにくい環境:最大4日間)
    30分のトラッキング送信間隔とアクティビティ記録「標準」で最大30日(衛星を受信しにくい環境:最大10日間)
    防水等級IPX7
    インターフェースUSB-C

    ガーミンとは

    ガーミンはアメリカに本社を置く1989年創業の会社で、航空業界における最先端GPSナビゲーションに関する製品の販売から始まりました。

    近年は航空部門だけでなく、海洋、自動車産業、そして登山や魚釣りを始めとするアウトドア産業のトップブランドとしても知られます。

    山根

    魚釣りだと、船舶に取りつけるGPS機器や魚群探知機が有名ですね。

    インリーチmini2のおもな機能

    メッセージの送受信(半角英数字160文字以内)

    メッセージの送受信はインリーチmini2同士だけでなく、携帯電話との連絡やSNSへの投稿も可能です。

    例えば、自分の体調や下山予定時刻を自宅で待つ家族などに伝えられます。

    メッセージは専用アプリやあらかじめ登録されたe-mail、SMSから確認および返信が可能です。

    スマフォとBluetoothで繋げられる

    端末ではやや文字が打ちづらいですが、スマフォと繋げることでまるでチャットをしているかのようにメッセージのやり取りを行えます。

    山根

    通信状況によりますが、メッセージの送受信には、数秒から数分程度です。

    位置情報をリアルタイムで共有できる

    メッセージと合わせて現在地の位置情報を送信することもできます。

    また、GPSトラックを共有することで、いつどこを歩いているのか家で待つ家族にリアルタイムで共有できます

    山根

    万が一滑落や雪崩等によって意識を失ってSOSボタンを押せない場合に、家族が異変に気付くことで救助を要請できる場合も。

    天気予報の取得

    現在地や目的地の気象情報を取得できます。

    例えば、源流で幾泊もするような場合に重宝する機能です。

    救助要請

    緊急時には、24時間体制の国際緊急対応連携センターであるGarmin IERCC(Garmin応答センター)に位置情報を含めたSOSを送信可能です。

    応答センターから日本語で本当に救助が必要か確認メッセージが届きますので、どのような状況かやり取りを行います。

    山根

    SOSボタンしか押せないような状況下では、応答センターがあらかじめ設定された緊急連絡先に救助許可を求めます。

    そして、了承を得られた段階で海上保安庁や山岳救助隊などに捜索・救助を依頼し、出動するという流れです。

    インリーチmini2ができないこと

    インリーチmini2は電話ではありませんので通話はできません

    屋内や洞窟の中など、人工衛星との通信が妨げられるような環境でも使用不可です。

    山根

    また、衛星通信を使用するにはサブスクへの加入が必要です。

    インリーチmini2を購入した理由

    ボリビアの源流での出来事

    僕が衛星通信機の恩恵を始めて受けたのは、南米ボリビアの源流でドラードを狙っていた時でした。

    遡行した川を戻る当初の予定を変更し、尾根を越えて別河川に出る必要に迫られた際に、別河川に迎えのボートを手配するために衛星電話が活躍しました

    山根

    この時はトラブルによる差し迫った状況ではなく、旅程の効率を上げるための計画変更でしたが、衛星通信機の役割を実感しました。

    源流や海外釣行の際の通信手段

    国内では源流釣り、海外ではジャングル泊といった具合で、電波の入らない危険な場所で釣りをする機会が多いのでインリーチmini2を購入することを決めました。

    いつどこでも連絡を取り合える

    僻地を旅するものにとって、これは大きな安心感に繋がります。

    家族から安心すると言われます

    結婚して家族ができたこともキッカケです。

    衛星通信機には自分だけでなく家族を安心させられるメリットもあります

    山根

    インリーチmini2を購入して以来、家族からは「安心して待っていられる」と好評です。

    こんな時に役立っています

    「ちょっと下山が遅れるよ」って伝えたい時

    家族に「18時までには電波圏内に戻る」と伝えていながら、帰りの林道(圏外)で車がスタックしてしまい、脱出するのに時間が掛かったことがありました。

    インリーチmini2で連絡をしていなければ、待っている家族は暗くなってもLINEに既読がつかず、「救助要請しなきゃいけないかな……」なんて心配しちゃいますからね

    天気予報の確認

    源流泊釣行の際に、翌日の天気予報を確認できる機能は嬉しいですね。

    基本として、雲の量や動きで見当をつけるわけですが、雲行きが怪しい時などに行くべきか退くべきか迷った際の判断材料として活用しています。

    電波のない村に滞在中に大活躍

    海外釣行で電波のない地域に長期間滞在する時は、その日の出来事とかたわいないメッセージのやり取りにインリーチmini2を使っています。

    位置情報も同時に家族と共有しているので、見守られている感があって安心して旅が続けられるんです

    地図アプリとしては使いづらい

    スマフォと比べるとどうしても画面が小さいため、地図機能としてはスマフォの登山用アプリに軍配が上がるでしょう。

    僕はあくまでも通信機として使用しながら、万が一スマフォが故障した際のバックアップとして活用しています。

    本体価格と月額料金について

    インリーチmini2の値段

    インリーチmini2のメーカー希望価格は税込52,800円、通販サイトでは4万円台でも販売されています。

    衛星電話となると10万から30万円近くする商品が多い中では、お買い求めしやすい値段と言えるでしょう。

    通信料は3つのプランから選択可能

    テキストの送受信やSOS発信など衛星通信を使用するためには、サブスクに加入する必要があり、3つのプラン(セーフティ・レクリエーション・エクスペディション)が用意されています。

    インリーチmini2はINREACH衛星通信サブスクに加入しなければ使用できませんので、必ず加入しましょう

    プランコストテキストチェックインメッセージSOS
    セーフティ14.95US$/1ヶ月テキスト10件/1ヶ月無制限無制限
    レクリエーション34.95$/1ヶ月テキスト40件/1ヶ月無制限無制限
    エクスペディション64.95$/1ヶ月テキスト無制限無制限無制限
    ※チェックインメッセージとはあらかじめ定められたテキストメッセージです。

    その他、トラッキング機能や天気情報の取得など、プランによって細かな違いがありますので詳しくはガーミンのHPをご確認ください。

    僕は源流シーズンはセーフティプラン、圏外が続くような長期海外釣行時はエクスペディションプランに加入しています。

    山根

    プランの大きな違いはテキストの件数ですが、チェックインメッセージという定められたメッセージに意味付けをしていればセーフティプランでも十分かなと思います。

    保険は釣行スタイルに合わせて選ぼう

    遭難する可能性がある釣り場に釣行する際は、救助費用が高額になる場合がありますので、保険に加入しましょう。

    ガーミンからも保険に加入できますが、保険内容を確認した上で自分自身の釣行スタイルにあったものから選んでください。

    ※注意:ガーミンの保険はInReach Explorer+からの救助要請のみに適応されます。

    山根

    僕は渓流釣り場合、1日単位で加入できるfish passの保険やモンベルの山行保険を釣行計画に合わせて利用しています。

    電波圏外で通信できることが最大のメリット

    今回は僻地釣行をされる方にオススメな衛星通信機をご紹介いたしました。

    自分のため、大切な人のために、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

    撮影:山根央之

      ガーミン インリーチmini2

      サイズ5.17 x 9.90 x 2.61 cm
      ディスプレイサイズ23 x 23 mm
      解像度176 x 176 ピクセル
      重量100 g
      バッテリータイプ内蔵リチウムイオン充電池
      バッテリー稼働時間10分のトラッキング送信間隔とアクティビティ記録「標準」で最大14日(衛星を受信しにくい環境:最大4日間)
      30分のトラッキング送信間隔とアクティビティ記録「標準」で最大30日(衛星を受信しにくい環境:最大10日間)
      防水等級IPX7
      インターフェースUSB-C

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