ノットアシストという超便利な道具について
釣り場でリーダーとPEラインを結束する際、ただでさえ複雑なノットワークは強風や船の揺れがあると尚更やりにくいもの。
ノットアシストは、そのような状況でも確実に強い結束ができる便利ツール。
ノットを組みにくい状況はもちろん、FGノットやPRノットなど難易度の高いノットもグッとハードルを下げてくれます。
そんなノットアシストのメリット・デメリットや選び方を解説するとともに、おすすめの製品を紹介していきます!
メリット
メリット1:場所を選ばず素早くノットを組みやすい
ノットアシストを利用する最大のメリットが、風や揺れの影響を受けやすい外でも素早くラインを結束できること。
たとえ時合い中にラインが切れたとしても、焦ることなく結び直せるでしょう。
釣りの準備を屋内でするときにも、結束スピードを上げてくれます。
メリット2:ノットの結束強度にムラが出にくい
ノットアシストを使用して結んだラインは、慣れない状況下であっても強度にムラが出にくくなります。
どんな状況でも変わらずテンションを掛けて締め込めたり、編み込みやループの回数を間違えにくくなるので、結果的にノットから抜けたり破断することが少なくなるのです。
デメリット
デメリット1:ノットアシスト自体の使い方をマスターする必要がある
便利なツールである一方で、道具である以上正しい使い方を習得する必要があります。
間違った使い方をしたばかりに、正確なノットが組めずラインブレイクしたのでは意味がありません。
ノットの組み方以外にノットアシストの使い方までとなると、手間に感じる人もいるでしょう。
デメリット2:ノットアシストがないとノットを組めなくなる場合もある
ノットアシストに頼りきりでラインの結び方を覚えると、ノットアシストなしでは結束できなくなる恐れがあります。
ノットアシストを忘れたり、紛失してしまうとどうしようもなくなってしまうので、まずはノットアシスト無しでも結べるようにしておくのが理想でしょう。
ノットアシストはノットの種類で使い分けよう
ノットアシストには複数のタイプがあり、結束したいノットによって使い分けが必要です。
代表的なノットアシストの種類を解説していきます。
FGノットにはクリップタイプ
強度の高い摩擦系ノットの王道「FGノット」をするには、クリップタイプのノットアシストがおすすめ。
クリップにラインを挟んでテンションを掛けることによって、編み込み作業をスムーズに行えます。
クリップタイプには1つのクリップの重みを利用してテンションを掛けるものと、複数のクリップに挟み込んでテンションを掛ける2つの種類があります。
▼クリップタイプのノットアシストのインプレはこちら
PRノット(ボビンノット)にはボビンタイプ
GTやマグロなどの超大型魚を狙う際に人気のPRノット(ボビンノット)には、ボビンタイプのノットアシストが必須。
PEラインをボビンに巻き、クルクルと回転させることでリーダーにメインラインを巻き付けていきます。
ボビンノットという別名があるように、PRノットはボビンタイプのノットアシストを使った結び方が基本です。
八の字結び(エイトノット)にはスティックタイプ
簡単かつ素早く結べる八の字結び(エイトノット)をするには、スティックタイプのノットアシストが便利です。
リーダーとPEラインを束ねて作った輪っかにスティックを入れ、先端のフックで上手くラインを引っ掛けるとスムーズに結べます。
とくに、細いラインで八の字結びを頻繁にする釣りでは必須アイテムになるでしょう。
クリップタイプのノットアシストおすすめ4選
第一精工から販売されている、3点でPEラインとリーダーを固定することのできるノットアシスト。
編み込みから締め込みまで、FGノットにおける全ての手順をアシストしてくれます。
FGノットに苦手意識があるなら、全力でおすすめしたい製品です。
ノットアシストは欲しいけど、嵩張るのはちょっと……という方におすすめなのがこの製品。
クリップ自体の重みでラインを張るタイプのノットアシストで、ロッドにPEラインをセットしたままでも使用できます。
使わない時はカラビナで吊り下げておくことができ、バッグやライジャケに付けても邪魔になりません。
昌栄から販売されている、グリップ形状のノットアシスト。
ラインをクリップに挟み、カラビナで本体をバッグや腰に固定す流のでラインがしっかり張れ、船上や強風下でも密な編み込みが可能です。
PEラインをグリップに巻き付けて締め込めるので、太いラインシステムでも手を痛めることなく確実に締め込めます。
タカ産業から販売されているコンパクトなノットアシスト。
カラビナをバッグやベルトに固定することで、両手を使って密に締め込むことが可能です。
慣れればかなり素早く、かつ結束強度の高いFGノットが組めるようになります。
ボビンタイプのノットアシストおすすめ3選
PE1.5号から8号の太いラインに対応した、ボビンタイプのノットアシストです。
PEラインが出ていく部分にはジルコニアリングが採用されているので、結ぶ過程でPEラインを傷付ける心配もありません。
GTやマグロなど、本気で超大物を狙っている方は必須装備でしょう。
高い結束強度を誇るPRノットを組むために開発された、ボビンタイプのノットアシスト。
テンションドラグでラインの張りの強さを調整でき、密でありながら素早く編み込めることが特徴です。
パイプの中を通ってPEラインが放出されるため、傷付きにくくなっています。
2,000円以下と、ボビンタイプのノットアシストとしては低価格な製品。
安くても造りはしっかりしており、本体は錆びに強いアルミやステンレス製。波しぶきを被りやすい船上でも気兼ねなく使えます。
PE0.8号と、ボビン型のノットアシストとしては細めのラインに対応しているのも特徴でしょう。
スティックタイプのノットアシストおすすめ4選
エイトノットやサージェンスノットといった、ライトゲームでよく使用する結束方法にピッタリなスティックタイプのノットアシスト。
先端からフッ素メッキされたフックが出てきて、そこにラインを引っ掛けることでノットを組める仕組み。
ハサミなどの小物を取り付けできるクリップオンリールが付いていることも嬉しいポイントです。
タカ産業から販売されている、八の字結びのためのスティックタイプのノットアシスト。
先端のフックは一度ラインを引っ掛けると抜けにくい構造で、強風下においても使いやすいでしょう。
サイズもコンパクトで、バッグのポケットなどに仕舞っておけます。
細くて扱いやすい先端に、握りやすいゴム製のグリップが組み合わされたスティックタイプのノットアシスト。
先端部分にはスチールが使われており、細いながらも曲がりにくくなっています。
アシストフックの作成や、アユ釣りでのチワワの作成にも便利です。
ノットアシストだけではなく、ラインカッターや糸通しなどの機能もあるマルチツール。
ノットアシスト自体はエイトノットを快適に組むことができ、夜釣りや真冬の釣りにおいて大活躍間違いなし。
さらに小物ケース付きのピンオンリールが付属しているので、バッグに付けておくとかなり重宝するでしょう。
プライヤー一体型ノットアシストおすすめ2選
ハピソン 計測FGノットプライヤー
重量:170g
最大計測サイズ:50cmまで
対応ライン(PE):0.3号ー6号
対応ライン(リーダー):3lb-80lb
釣った魚の計測、ノットアシスト、プライヤーの3つの機能が一つになったプライヤータイプのノットアシスト。
ノットアシスト機能自体はクリップタイプで、FGノットなどの摩擦系ノットをラインテンションをかけて確実に組める構造。
金属製のボディが採用されるなど、プライヤーとしてのスペックも優秀です。
スプリットリングオープナーやラインカッター機能付きのプライヤーと、FGノットアシストが一緒になった製品。
アルミとステンレスが組み合わされたボディは錆に強く、長い間愛用することができます。
ノットアシストのクリップ部分には、ラインを傷付けにくい樹脂仕様です。
電動のノットアシストおすすめ2選
MIDノットと呼ばれる結束強度の高い摩擦系ノットの、巻き付け工程を電動で行ってくれる製品。
ジギングなどの大物を狙った釣りに対応した、太糸専用のノットアシストです。
電動なのでムラがなく、揺れる船上でも強い結束を行えます。
PE0.1号から0.8号という、ライトゲームやエギングにおいて使用可能な電動のノットアシスト。
摩擦系のミッドノットは結束強度が高く、普段使用しているラインよりもワンランク細い糸が使えるようになります。
細糸では難しい摩擦系ノットを、誰でも簡単に組める革命的なツールです。
ノットアシストで信頼できるライン結束を!
ノットアシストは、いかなる状況でも強いノットを組めるようにアシストしてくれる便利すぎるアイテム。
とくにノットワークが苦手な人が使えば、PEラインとリーダーのすっぽ抜けや高切れを劇的に減らす事もできます。
PEとリーダーの結束に自信がなかったり、揺れる船上で楽にノットを組みたい時には、頼れる助っ人になってくれるでしょう!