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今さら聞けない!?リールの「ギア比」についての基礎知識をリールマニアが解説(2ページ目)

ハイギアのメリット・デメリット

メリット

▼ 手返しが早い

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巻き取り長が大きいのでルアー(仕掛け)の回収時間が短く、効率的に釣りをすることができて手数(キャスト数)が増えます。

そのため、ピンスポットをどんどん撃っていく釣りや、テンポよく探っていくラン&ガン、深い場所での船釣りなどに好相性です。

▼ 巻き感度が高い

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ハイギアリールの短所として「巻き上げ力が低い」ことが挙げられますが、これは「感度が高い」と言い換えられます。

巻き上げ力が低いがゆえに、水中の小さな抵抗をリールの回転から感じ取れるのです。

具体的には、潮流が速いところでは巻きが重くなり、遅いところでは巻きが軽くなるなどの変化があり、水中からの情報量が増えます。

▼ルアーを速く巻ける

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巻き取り量が多い分、ルアーを楽に速く巻くことができます。ローギアと違って少ないハンドルの回転で速く巻けるため、手元や竿先が安定するのもメリットです。

流れの上流(アップストリーム)にキャストすることが多い渓流、速い動きに反応が良い青物、ジグに初速を与える必要があるジギングなどでとくにアドバンテージになります。

▼ 糸フケの処理が早い

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糸フケを素早く巻き取れると、風の影響を軽減できる、ルアーの泳ぎだしが早くなる、フッキングが決まるといったメリットがあります。

ラインが風を受けると、仕掛けの沈みが悪くなったり、ルアーの姿勢が崩れたり、アタリを取れなかったりするので、とくに風が強い日は絶大なアドバンテージです。

また、着水したルアーをすぐに動かせるため、流れが強いフィールドや風が強い状況でも着水後すぐに魚を誘えます。

さらに、瞬間的に糸フケを回収して鈎先に大きな負荷を掛けられるため、巻き合わせが効きやすくなるのです。

▼ 鈎ハズレが少ない

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ファイト中にラインテンションが抜けにくいため、鈎ハズレによるバラシを防ぐことができます。

魚が飛んだり、手前に向かって泳いだりしたタイミングでテンションが抜けることが多いので、ジャンプする魚や遊泳力が強い魚、流れが強いフィールドで大きなアドバンテージです。

デメリット

▼ 回転が重い

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ハンドル1回転でのローター・スプールの回転数が多いため、ローギアよりもハンドルの回転が重くなります。

ハンドルを長いものに交換することで巻き重りを解消できますが、感度が低くなり、ギアへの負担も大きくなることがデメリットです。

▼ 巻き上げ力が弱い

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巻き取り量に対してハンドルの回転数が少ないため、巻き上げ力はローギアに劣ります。そのため、引き抵抗の大きなルアーを巻いたり、大型魚とファイトしたりすると、釣り人への負担が大きくなるのです。

ロングハンドルや大型ハンドルノブに換装することで対策できますが、ギアへの負担は大きくなります。

▼ ギアへの負担が大きい

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ローギアに比べて大きな負担がギアに掛かるため、ギアへのダメージが大きくなります。

それゆえに、ハイギアを市販化するのが難しかった歴史があり、現在でも一部の超ハイギアリールにはその旨が注意書きされていることも。

全く同じ環境で使った場合、ローギアよりもギアの消耗が早くて交換頻度が高まりますが、現在はギアの製造技術が進歩したために両者の耐久性の差は小さくなりつつあります。

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