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スペックから見た18ステラと20ツインパワーの“違い”をリールマニアが解説(2ページ目)

ローター周りの違い

出典:シマノ

ローター自体の素材は共通で、小型番手にはマグネシウム、大型番手にはアルミが採用されています。ローター周りで異なるのは、ベールとラインローラーです。

ベールの素材は、ステラがチタンでツインパワーはステンレス。ベールを返した時の質感、僅かながらに強度と自重に差が出ます。

ラインローラーはツインパワーがメッキなのに対し、ステラにはDLCという表面処理が施されているのです。DLCとはダイヤモンドライクカーボンの略で、ラインとラインローラ間の摩擦が小さくなり、ラインに対する負担が少なくなります。

ローターナット部分の違い

撮影:TSURI HACK 編集部

ローターナットとはローターとピニオンギアを固定するためのパーツで、メインシャフトに直接触れているため、ローターの回転とスプールのオシレートに大きな影響を与えるパーツです。

この部分に、ステラはベアリングが入っていますがツインパワーはカラーなので、ステラの方が回転効率が優れています。

ウォームシャフト部と同様に、巻きの滑らかさや質感に大きな影響を与えるのがこのローターナット部分のベアリングの有無です。

スプールの違い

撮影:TSURI HACK 編集部

キャスト時にラインが触れるスプールリング部分の素材が異なり、ステラはチタン、ツインパワーはステンレスが採用されています。

また、ドラグノブの素材は、ステラは金属ですがツインパワーは無塗装の樹脂で、見た目の高級感が大きく異なります。

ただし、もっとも大切なスプールを支持する構造は共通しており、2つのベアリングでスプールを支えるリジットサポートドラグタイプです。

どっちもイイネ!

撮影:TSURI HACK 編集部

表面的なスペックだけを見れば差がないように感じますが、深掘りしてみれば両者には明確な違いがあることがわかります。

改めて、ステラはシンプルに絶対的な性能を求めた「性能至上主義」のリールであり、ツインパワーはコストダウンを図りながらも可能な限り実釣面での性能低下を抑えた「ハイコスパ」なリールだといえるでしょう。

絶対的な性能とコスパのどちらを取るかは、あなた次第です!

筆者について


佐藤稜真

某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。

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