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ステラ&ツインパワー

スペックから見た18ステラと20ツインパワーの“違い”をリールマニアが解説

表面的なカタログスペックを見ると、大差がないように思われる18ステラと20ツインパワー。しかし、本当に差はないのでしょうか?スペックを深掘りして2機種の違いを解説します。

目次

アイキャッチ画像出典:シマノ

ステラとツインパワーを比較!

出典:シマノ

1992年から続く、スピニングリールのフラッグシップであるステラ。それに対し、1987年に登場し、歴史の長さではステラを上回るツインパワー。

2020年にモデルチェンジしたツインパワーは、ステラのアイデンティティでもあった金属ローターやロングストロークスプールを搭載し、歴代で最もステラに近いスペックとなりました。

しかし、価格に着目すると約3万5千円もの差が見られます。

そこで今回は、ステラとツインパワーのスペックの違いをリールマニアが解説します。

ボディの違い

出典:シマノ

ツインパワーはヴァンキッシュのボディと共通設計で、リールフット側はアルミですがギアボックス側はCI4+(樹脂)を用いています。

それに対し、ステラはボディ関連のパーツには全て金属を使用しており、その素材はマグネシウムです。

ステラは全面的に金属素材を採用したことにより、高負荷時のボディたわみの少なさや感度の高さでツインパワーを上回ります。

自重においても、ツインパワーがCI4+を用いて大幅な軽量化を果たしたものの、ステラの方がやや軽量です。(C3000比で5g)

デザイン面にも注目すると、ツインパワーはネジが2箇所露出しているのに対し、ステラは1箇所だけしか露出しておらず、ボディの美しさが際立って見えます。

しかし、ステラのボディは完全専用設計なので、高額になる大きな理由だと想像できます。

ギアの違い

出典:シマノ

両者とも超々ジュラルミン素材のマイクロモジュールギア2を搭載しており、基本的なギアの仕様は同じです。しかし、大きな違いが1点あります。

それがギアの表面処理。ステラのギアには特殊表面処理(いわゆるバリアギア)が施されており、ギアの耐久性に優れます。

現在、スピニングリールではステラのみがバリアギアを搭載しており、唯一無二の仕様です。ドライブギア単体で比較すると、ツインパワーのギアよりも1.4倍ほど高額になっています。

ウォームシャフト部分の違い

出典:シマノ

ウォームシャフトとは、スプールのオシレート(上下運動)に必要不可欠なパーツです。回転するウォームシャフトを、ステラはベアリングで支えていますが、ツインパワーはベアリングが搭載されおらずブッシュで支持しています。

また、ウォームシャフトギア(ピニオンギアから中間ギアを介してウォームシャフトに力を伝えるパーツ)を支える部分も、ステラはベアリングですがツインパワーはブッシュです。

この辺りの駆動系の回転性能の差が、巻き心地や巻き上げ力、巻き感度に大きな差を与えていると思います。

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