中古購入時の注意点
ラインローラーの固着
塩ガミなどの要因でラインローラーが固着している個体が非常に多いです。完全に固着している場合、ベールごと交換になってしまうケースも。
また、交換パーツも少なくなってきているので、最悪の場合は修理不能になってしまいます。
購入を検討する際は、必ずラインローラーを爪で回して動作確認をしてください。
ゴロ感
ギアがゴロゴロしている個体や、巻いた時にシャリシャリ感がある個体は避けた方が無難です。
新品ギアなら馴染んでいない可能性もありますが、摩耗による違和感ならば消えることはありません。
ギアは高額かつパーツ注文ができないため、修理費はかなり高額になります。
ベール下がり
通称「ダイワ病」とも言われているベール下がり。05イグジストも例外ではなく、かなりの確率でベールが下がっています。
ベールが下がると糸がヨレ、スプールに綺麗に巻かれず、ライントラブルの原因に。
少し下がっている程度なら問題はありませんが、極端に下がった個体は避けるべきでしょう。
05イグジストユーザーの声
ここからは、TSURI HACK内の05イグジストファンである編集部しみけんが使用感をお届け。
現役で使っている2004とハイパーカスタム2508をそれぞれインプレします。
イグジスト 2004
ソルトライトゲームやエリアトラウトで主に使用しています。お気に入りのポイントは、何と言っても「巻き出しの軽さ」。
現行のハイエンド系リールも使ってみましたが、フェザータッチでハンドルが回るような感覚は05イグジストならでは。
たしかにドラグ性能は良いとは言えませんが、70アップのシーバス程度なら3ポンドリーダーで難なくキャッチできますよ。
イグジスト ハイパーカスタム 2508
こちらはエギング・シーバス・ライトショアジギングでよく使っています。魅力は、オリジナルモデルに無いしっとりとした巻き心地です。
こちらもとにかく回転レスポンスがいいので、エギやジグをクイックに動かすことができます。
剛性が高くて壊れる気配はありませんが、ハイパーデジギアは異常に高く(なんと¥18,000!)、故障を想像するとゾッとします。
いい個体に出会えれば……
発売から15年が経っても、まだ輝きを放つ05イグジスト。“伝説のスピニングリール”の名にふさわしいリールだと思います。
今後のメンテナンス事情などを考えると、安易に「ぜひ買ってください」とは言えませんが、それでも一度は触って欲しいリールです。
もし、状態のいい個体に出会えたら、購入を検討してみてもいいのではないでしょうか。