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【伝説の名機】ダイワ「05イグジスト」をリールマニアが振り返る。(2ページ目)

派生モデルも多かった

05イグジストの画像

05イグジストの特徴として、多くの派生モデルを産んだことが挙げられます。ここでは、それらの派生モデルを紹介しましょう。

イグジスト スティーズカスタム

出典:Amazon

バスフィッシングに特化したチューンを施したモデルで、2004と2506がラインナップされました。

フロロラインに特化したTYPE-R仕様のスプールとラインローラー、マグネシウム製ハンドルが搭載されています。

イグジスト ネイティブカスタム

出典:Amazon

渓流ミノーイングに適したハイギア仕様のモデルで、ラインナップは1003Hの1番手のみ。

ギア比は5.2(巻上げ長64センチ)なので、現代のハイギアと比較すると時代を感じさせます。派生モデルの中でも極端にタマ数が少なく、レア度が高い1台です。

イグジスト ハイパーカスタム

出典:Amazon

ソルティガなどが搭載している、超硬質なC6191素材で作られた「ハイパーデジギア」を搭載したモデルです。ラインナップは2004、2508、3012の3番手。

通常のモデルよりも耐久性が大幅に高く、ギアが馴染めば他の追随を許さない滑らかな巻き心地を見せます。ただし、馴染むまではゴロつきとノイズがあり、馴染むまでに長い時間を要しました。

イグジスト ハイパーブランジーノカスタム

出典:Amazon

イグジストハイパーカスタムのシーバス仕様で、2508Rの1番手のみが発売されました。

3000番ボディに2500番サイズのスプールとローターを組み合わせた「Rカスタム」仕様です。

リールマニア的・05イグジストのココが凄い!

巻きのトルクの少なさからくる感度

05イグジストの画像

前身の機種からギアを大型化したものの、現行のリールと比べれば圧倒的に巻きトルクが少ないことが特徴です。

そのため、小さなアタリや水中の違和感をリールを通して捉えることができます。

現行のリールよりもギア比が低く、接触防水機構が入っていないため、巻きが軽くて感度が高いことが最大の長所です。

現代のエリアトラウトのトーナメンターが未だに05イグジストを多用している事実は、感度の高さを物語っていると言えるでしょう。

メンテナンス性の高さ

05イグジストの画像

マグシールド搭載以降のダイワ製スピニングリールは、ユーザーがメンテナンスをすることができません。

一方05イグジストは、マイナスドライバーとプラスドライバーのみでほとんど分解でき、ボディカバーを外すだけでギアグリスを挿すこともできます。

チューニングによる伸びしろが大きい

05イグジストの画像

05イグジストはノーマルでも素晴らしいリールですが、チューニングをすることでさらに高性能化されるリールです。

ベアリングを高精度なものに交換したり、オイル・グリスを変えたり、パーツ間のクリアランスを調整したりすることで、さらに高感度化されます。

それゆえに、有名アフターサービスメーカーでチューニングされた個体は、中古市場でも超高額で取引されています。

05イグジストの欠点

05イグジストの画像

名機05イグジストにも欠点はあります。それはドラグです。同年代で比較すると、ドラグ性能では04ステラや07ステラに分がありました。

少々極端な表現をすると、「出るか止まるか」といった性格が強く、ドラグが一気に滑るようなフィーリングです。

チューンを施すことで幾分解消することはできますが、現代のリールに慣れた方にはお世辞にも高性能だとは言えません。

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