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キャロライナリグについて
キャロライナリグは、シンカーのあとにスイベルをセットしてリーダーを取り、ワームをセットしたリグのことを指します。正式には「サウス・キャロライナリグ」と言い、リグが発祥したアメリカのサウスカロライナ州から名前が付けられたとされています。
ヘビーキャロライナリグとは?
ヘビーキャロライナリグとは、キャロライナリグの中でも重たいシンカーを使った場合の呼び名です。重さとなる基準はありませんが、一般的には14グラム以上のシンカーを使った場合にヘビーキャロライナリグと呼ばれる傾向があります。
キャロライナリグの特徴・メリット
シンカーとワームが離れているキャロライナリグ。そのメリットを理解して他のリグと使い分けることでより多くのバスを手にすることが出来ます。キャロライナリグのメリットは次のようなことが挙げられます。
広範囲を素早くチェック出来る
キャロライナリグは底をしっかり取りながら広範囲をスピーディーに探れることが大きなメリット。シンカーを重たくすればするほど遠投でき、探る範囲を広めることが出来ます。
またシンカーとワームが離れているため、シンカーが障害物にコンタクトしたら「バスがバイトしてくるかも」と構えることが出来て、フッキングミスを防げたりもします。
バスにワームを吸い込ませやすい
シンカーとワームが離れているキャロライナリグは、バスにワームを吸い込ませやすいこともメリット。リーダーがあることでワームがシンカーの制限を受けにくいため、バスがワームを吸い込みやすく、かつ違和感を感じにくい特徴があります。
違和感を感じずに吸い込むためアタリは大きく出ることが多く、フッキング率も高めです。
ナチュラルもリアクションも演出可能
キャロライナリグはリーダーの長さを調整したり、ワームの種類を使い分けることでワームをナチュラルにもリアクション的にも使うことが出来ます。
例えばリーダーを長めに取ればワームをナチュラルに漂わせたりフォールで誘えたりし、リーダーを短めにしてスティックベイト系ワームをセットしてアクションさせれば、トリッキーな動きでバスのリアクションバイトを引き出すことが可能です。
キャロライナリグの種類
キャロライナリグには、2種類の形があります。それぞれの特徴と使い方は以下のようなものです。
キャロライナリグ
キャロライナリグは、シンカーからワームまで一直線になっている一般的な形。シンカーが遊動式となっているため、シンカーとスイベルの間にビーズを入れて音でバスを誘うことも出来ます。
ズル引きで使うだけでなく、シンカーを激しく動かして音やトリッキーなワームの動きでバスを誘うことが出来ます。
三又式キャロライナリグ
三点スイベルを使用したタイプは三又式キャロライナリグと呼ばれています。投げたり沈めたりする際にはシンカーが先行していくため、通常のキャロライナリグよりも飛距離を稼ぎやすく、沈みが速い特徴があります。
またシンカーをスナップでセットすれば、ラインを切らずにシンカーの交換が出来るメリットも。使い方の基本はズル引きで、底から一定の距離を狙いたい場合や、ワームをナチュラルに漂わせて誘いたい時におすすめです。
キャロライナリグに必要なパーツ
キャロライナリグを作る際には、様々なパーツが必要となります。ここではパーツが一直線のキャロライナリグを作るうえで必要なパーツをご紹介します。
シンカーストッパー
シンカーストッパーは、バレットシンカーの遊動範囲を制限する役割があり、飛距離を伸ばす等の効果が見込めますが、一方でシンカーの重みがバスに伝わってしまいワームを離してしまうこともあるので、吸い込みが悪ければストッパーは使用しないなど、状況によって使い分けるのがおすすめです
第一精工 徳用テキサスストッパー
Sサイズの適合ライン:12~20ポンド
Lサイズの適合ライン:16~25ポンド
中通しシンカー
キャロライナリグでは、キャロライナリグ専用のものや、テキサスリグで使うバレットシンカーといった中通しシンカーを使用します。シンカーの素材はコンパクトですり抜けが良く、底を感じ取りやすいタングステン製のものがおすすめです。
ビーズ
シンカーとスイベルの間にビーズをセットすると、「カチカチ」と音を鳴らしてバスを誘うことが出来ます。また多面カットのビーズを使えば、乱反射による視覚的アピールも可能となります。
スイベル(サルカン)
スイベル(サルカン)は、中通しシンカーがワームまで落ちてこないようにしたり、糸ヨレを防いだりする役割があります。キャロライナリグで使うスイベルは小型のものがおすすめです。
オフセットフック
キャロライナリグで使うフックは、オフセットフックが基本です。フックポイントをワームの中に隠すことで根掛かり回避率を高めることが出来ます。
キャロライナリグではシンカーとリーダーが離れていますので、フッキングの際にはラインスラックを巻き取って、ラインを張ってから大きくフッキングしてみましょう。
三又式キャロライナリグに必要なパーツ
三又式キャロライナリグでは、フック以外のパーツが一直線のキャロライナリグと異なります。下記を参考にしながらパーツを揃えてみてください。
三又スイベル
三又のアイ(穴)それぞれに、メインライン(道糸)、リーダー(フックをつなぐ糸)、捨て糸(シンカーをつなぐ糸)を結びつける役割をします。
キャロワイヤー
キャロワイヤーは、ワイヤーに三又スイベルが付けられた三又式キャロライナリグ専用のワイヤーです。ワイヤーが捨て糸の役割を果たし、ボトムを感じ取りやすいのが特徴です。
キャロシンカー
スリムな形状で遠投性に長けるキャロシンカー。抵抗が少ないためよく飛び、早く沈む特徴があります。
キャロライナリグにおすすめのワーム
キャロライナリグには様々なワームをセットして使うことが出来ます。ナチュラルなアクションで誘いたい時にはストレートワームやクローワーム、リアクションを誘いたい時はスティックベイト、広範囲を強いアピールで素早くチェックしたい時はシャッドテールワームやカーリーテールワームなど、ワームの種類を使い分けることで釣果を伸ばせます。
ここではキャロライナリグにおすすめのワームをご紹介します。
一誠 スパテラ
スパテラは、常吉(ダウンショット)リグやネコリグなど、様々なリグを発明してきた村上晴彦氏がプロデュースしたストレートワーム。パドル状にデザインされたテールが、大きくアクションさせた時には暴れ、スイミング時は微振動を起こしてバスを誘います。
O.S.P ドライブスティック
ドライブスティックは、イレギュラーダートとロールしながら落ちていくフォールが特徴的なスティックベイト。キャロライナリグではリーダーを短めにして大きめに動かしてダートアクションを引き出し、その後のフォールで食わせるイメージで使うのがおすすめです。
ジャッカル リズムウェーブ
幅広いリトリーブスピードに高次元で対応するジャッカルのリズムウェーブは、広範囲をチェックしたい時におすすめのシャッドテールワームです。追求されたその形状はキャロライナリグはもちろん、ノーシンカーリグやテキサスリグでも使いやすいです。
エバーグリーン キッカーバグ
キッカーバグは各パーツの先端がボール状になっていて、独特な微振動でバスを誘ってくれるクローワーム。水を掴みやすいフラットな爪がポーズ時に倒れ込み、食わせの間を自動的に演出してくれます。
デプス デスアダーグラブ
肉厚なテールが強い波動を生み出すデスアダーグラブは、アピール力を重視したい時におすすめのワームです。テールをしっかりと動かすために、少し早めのアクションが効果的。水が濁っていたり、バスがどこに居るか分からないような状況でぜひ使ってみてください。
デプス ブルフラット
ブルフラットはブルーギルが多いフィールドで使ってみたいギル系ワーム。アームやテールが起こす微振動でバスを誘い、配合された甲殻類成分がバイト時間を長くしてフッキングしやすくしてくれます。ヘビキャロ、キャロに適しているのは3インチ、または3.8インチです。
バレーヒル エビシャッド
シャッドテールに足が生えたような独特のシェイプ。琵琶湖のヘビキャロ専用で開発されたワームで、柔らかめのマテリアルとパーツはフォールアクションで微波動を発生させます。シャッドテールですが、その姿はまさに中層から落下するエビ。なんとしても1匹ひねり出したい時におすすめです。
キャロライナリグを使いこなそう!
キャロライナリグは他のリグと比べると使うパーツが多く、作るのに時間が掛かってしまいますが、その手間を上回るメリットがあるリグです。
2種類のキャロライナリグそれぞれのメリットを覚えて様々なワームを使い分ければ、釣果アップに貢献してくれることでしょう。ぜひ本記事を参考にキャロライナリグを使いこなしてみてください。