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なぜ釣り場には猫が多いのか?──魚だけではない理由がそこにあった。

なぜ釣り場には猫が多いのか?──魚だけではない理由がそこにあった。

釣り場で見かけるふわふわの猫たち。

その姿に思わず心が和む一方で、なぜ海辺には猫が多いのかと疑問を抱いたことはありませんか。

本記事では、釣り場に猫が集まる背景を探りながら、彼らとの適切な関わり方や、もし連れて帰りたくなったときに考えるべきポイントについて解説します。

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目次

釣り場に猫が多い理由

釣りの準備をしていると、足元に寄り添う小さなふわふわ。

クーラーボックスで昼寝したり、釣れた魚をじっと見つめたり……。

釣り場で猫をよく見かけるのは、単なる偶然ではありません。

魚がいるからという理由だけでなく、猫と人との関わりや環境要因など、いくつかの背景が影響しているのです。

1. 悲しい現実「捨て猫」が多いから

出典:PhotoAC

「釣り場に猫が多い」の背景の大きな一つとして、心ない人々による猫の遺棄という悲しい現実があります。

猫は繁殖力が高いため、一度捨てられるとあっという間に数が増えてしまうのです。

では、なぜわざわざ漁港や海辺に猫を捨てるのでしょうか?

理由説明
「魚がいるから生きていけるだろう」という身勝手な発想魚を捕食できるだろう、捨てても生きていけるだろうと安易に考え、捨ててしまう人が後を絶たない
人目につきにくいから都会の繁華街や住宅地と比べると、人の出入りが少ない場所が多く、罪悪感を持ちながらも捨てやすい
遠くに捨てたいという心理以前飼っていた場所に近すぎると、また戻ってきてしまうことを恐れて、あえて遠い場所まで猫を連れてくる人がいる

しかし、これらの行為は絶対に許されるものではありません。

猫を捨てることは「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)」に違反する犯罪です。

決して軽い罪ではなく、罰金や懲役が科せられることもあります。

参考:動物の愛護及び管理に関する法律|e-Gov法令検索

2. 豊富なごはんと人の存在

出典:PhotoAC

漁港は、猫にとっての「食料の宝庫」です。

船からこぼれた魚や、釣り人が残した魚、漁師さんが魚を捌いた残りなど、いつでも食料にありつけるチャンスがあります。

また、猫は警戒心が強い動物ですが、釣り人は釣りに夢中でむやみに構ってこないので、猫にとっては安心できる人間だと認識されるのかも。

漁港に住み着いた猫は人間に慣れ、人懐っこい猫は人間に可愛がられてごはんをもらえることを学習するため、食べ物を期待して人間の周りに集まってくると言われています。

3. 天敵が少ない

港湾エリアには、猫の天敵となるような大きな動物(タヌキやキツネ、イタチ、アライグマなど)が少ない傾向にあります。

安心して生活できる環境が整っていることも、猫たちが集まってくる大きな要因です。

4. 隠れ場所が多い

漁港には風を避けられる建物や、消波ブロックの隙間など、猫が身を潜めて休める場所が豊富にあります。

そのため、季節を問わず猫にとって快適に過ごしやすい環境が整っているのです。

釣り場で猫と出会ったらどうする?

釣り場で猫を見かけると、「可愛い!触りたい!」と思うのは自然なことです。

しかし、むやみに近づいたり、触ったりするのは控えましょう。猫たちと気持ちよく共存するためのマナーをご紹介します。

むやみに触るのはNG!

出典:PhotoAC

どんなに可愛くても、むやみに猫を触るのはやめましょう

猫に触れようとすると、噛まれたり引っかかれたりする危険があります。

さらに、体にノミやダニがついていることもあり、感染症の原因となることも少なくありません。

釣り場の猫たちは、厳しい自然を生き抜く強さを備えています。

その姿を尊重し、適度な距離を保って見守ることこそが、彼らへの最大の愛情といえるでしょう。

ごはんをあげていいの?

結論として、釣り場での安易なごはんやりは控えるべきです。

人からの給餌に慣れると猫は自力で獲物を得られなくなり、健康を損なうリスクもあります。とくにウェットフードは腐敗しやすく、与え方を誤れば害になることも。

さらに放置されたごはんは衛生環境を悪化させ、害獣を呼び寄せる要因になります。

その結果、釣り場が閉鎖される可能性もあるため、可愛さゆえの行為であっても避けるのが望ましいでしょう。

釣れた魚をあげてもいい?

出典:PhotoAC

お魚くわえた◯◯猫〜♪

誰もが口ずさみたくなるあの歌を思い浮かべながら、釣り上げたばかりの新鮮な魚をご馳走してあげたい!と思いがちですが、ちょっと待って。

人間にとってはおいしい魚でも、猫にとっては多くのリスクがあります。

猫の健康を考えるなら、魚をあげる際は細心の注意が必要です。

猫に魚を与えるときの注意点
・生魚は寄生虫のリスクがあるため、加熱してから与えるのが理想です
・魚の骨や頭、硬い部分は喉に刺さる危険があるので必ず取り除きましょう
・塩分が多い魚は、猫の腎臓に負担をかけるため少量にとどめましょう

もしも猫を連れて帰りたくなったら……

釣り場で出会った猫に心を奪われ、「家に連れて帰りたい」と思ったとき、どうすれば良いのでしょうか。

衝動的な保護は、猫にとってもあなたにとっても最善の選択ではありません

まずは、落ち着いて次の手順を参考にしてください。

飼い猫か、地域猫かを判断する

出典:PhotoAC

首輪をしている猫は飼い猫の可能性が高く、安心している様子ならそっと見守りましょう。

また、耳がV字にカットされた「さくら耳」は避妊・去勢済みの地域猫の印で、地域の人々に守られて暮らしています。

釣り場で出会ったら、その背景を理解し、あたたかく見守ることが大切です。

猫の健康状態をチェックする

出典:PhotoAC

出会った猫が元気そうに見えても、まずはケガや痩せすぎ、目ヤニや鼻水がないかなど、健康状態を確認しましょう。

病気を抱えていても、その子の愛らしさが失われることはありません。ただし、実際に飼うとなれば隔離や高額な治療費が必要になることもあり、想像以上に負担が大きい場合があります。

だからこそ、迎えるかどうかは冷静に判断することが大切です。もし「今は飼えない」と感じたら、無理に手を出さず、遠くから見守ることも立派な優しさです。

家族に相談し、理解を得る

猫を迎え入れるには、家族全員の理解と同意が不可欠です。

衝動的に連れ帰る前に、家族でじっくり話し合いの場を設けましょう

誰が世話をするのか、アレルギーを持つ家族はいないか、在宅ワークなら仕事の邪魔にならないか……。

猫を飼うことのメリット・デメリットを冷静に話し合い、共有することが大切です。

フード代や医療費、ワクチン代など、生涯にかかる経済的な負担についても具体的に話し合いましょう。

迎え入れる環境を整える

集合住宅の場合は、お住まいの住居がペットの飼育を許可しているかを確認しましょう。

ペット不可の物件では、飼育はできません。隠れて飼う人もいますが、バレたときの損害賠償や高額な修繕費など、さまざまなリスクを抱えることになります。

もし持ち家やペット可の住宅の場合でも、猫が安心して過ごせる専用のスペースを確保することが大切です。猫は縄張りを持つため、最初はケージで落ち着ける場所を用意してあげるのが良いでしょう。

最低限必要なものとして、猫用トイレ、ケージ、食器、爪とぎ、おもちゃ、病院へ連れて行くためのキャリーなどが必要なことも忘れずに。

猫を多頭飼いする場合は、トイレが頭数分必要になるので、そのスペースを確保することも考慮してください。

猫好きアングラーにおすすめのアイテム

猫好き釣り人ならニヤッとすること間違いなし!

吸汗速乾のドライ素材なので、夏の釣り場でも快適に着られて、汗ジミも気にならないのがうれしいところ。

「釣果はイマイチでも、Tシャツはアツかったな」って言われたい人におすすめです。

長時間の釣行でもごはんの心配なし。

スマホ連動の自動給餌器で、釣りに集中できます。カメラで様子を見守れるのも安心ポイント。

ただし、猫は意外と寂しがり屋なので、1泊以上の遠征は控えたいですね。

静音ポンプで夜も静か、飲みやすいお皿型の自動給水器。

キラキラ流れる水に猫が興味を持つので、飲水量アップも期待できます。

停電時もたまった水が飲める安心設計で、長時間の釣行中も猫の水分補給をサポート。

猫との共存は“リスペクト”から!

出典:PhotoAC

釣り場にいる猫たちは、私たち釣り人にとって、時に心を和ませ、時に自然の厳しさを教えてくれる大切な存在です。

ごはんをあげたい、連れて帰りたいという気持ちは、猫を愛する優しい心からくるものだと思います。

しかし、その優しさが、かえって猫たちを危険に晒したり、私たちの生活を圧迫したりする可能性も忘れてはいけません。

猫たちへの一番の愛情は、「そっと見守り、適切な距離で尊重すること」。

釣り場という大自然の中で、猫と人が気持ちよく共存できるマナーを大切にして、最高の釣りライフを送りましょう!

出典表記のない画像撮影:SHOPI

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