目次
魚を美味しい状態に保ってくれる魔法のような緑の紙の正体とは?!
魚を保存する時、新聞紙派?キッチンペーパー派?それともラップ派?

みなさん、釣ったり購入した鮮魚をどうやって包装して保存していますか?
新聞紙だとドリップや血で濡れてしまい剥がすのが大変だし、ラップだとドリップの生臭さが身に移ってしまいそう……なんてお悩みを持っていませんか?
怪魚ハンター山根
今回は、魚を巻く紙としてとても扱いやすい『グリーンパーチ紙』をご紹介します!
グリーンパーチ紙(通称:青紙)|魚の保鮮に優れた耐水紙

グリーンパーチ紙とは、鮮魚市場などでは「青紙」なんて呼ばれる緑色の耐湿紙で、保湿と保温性能に優れています。
屋台でタコ焼きやお好み焼きを買うと、緑色の紙でくるんで渡されますが、あの紙もグリーンパーチ紙です。
パーチメント紙について

パーチ紙とは、パーチメント紙の略で、本来は耐油・耐水性能を持つ紙。
魚を扱う上で耐油性能は不要ですので、コストを抑える為に性能を耐水だけにしたいわば疑似的なパーチメント紙がグリーンパーチ紙です。
耐水紙ですが、しっかり水分を吸収してくれるんですよ!
怪魚ハンター山根
一般的には出回らない商品ですが、魚屋さんでは欠かせない包装紙なんですね!
グリーンパーチ紙を使い始めてから、他の紙に戻れません
グリーンパーチ紙使用歴1年ですが……

じつは、僕もグリーンパーチ紙を使い始めてまだ一年くらいです。
グリーンパーチ紙の存在は知っていましたが、そもそも何処にも売っていないし、使う機会が無かったのです。
怪魚ハンター山根
昨年大きなカジキを釣った時、解体して下さった漁協の方から青紙の効果を教えていただき、それ以来手放せなくなってしまいました(笑)
グリーンパーチ紙を使って9日間寝かせた激旨キンメがメチャ旨かった!

長期間寝かせることで、脂が全身に回って美味。とされる新島沖の激旨キンメダイもグリーンパーチ紙を使って熟成させました。
怪魚ハンター山根
早く食べたい気持ちを抑えて、一番デカい2.1kgのキンメを9日間寝かせた結果……。

全身トロキンメに大変身!
深海釣りって安くないなと思っていましたが、「こんな極上なキンメダイを自分で釣って自分で熟成させられるなら安いかも!」って思えた瞬間でした!
▼深海釣り具を持ってなくても楽しめる『手ぶらキンメ釣り』
グリーンパーチ紙が魚の保鮮に優れている“最大の理由”
グリーンパーチ紙はドリップを“ゆっくり”吸収します

グリーンパーチ紙が魚の包装に優れている最大の理由は、水分を吸収するスピードが“ゆっくり”なことです。
グリーンパーチ紙は、時間の経過と共にジンワリと出てくる魚のドリップを必要な分だけ吸収してくれるので、魚から水分を奪いすぎることがありません。
グリーンパーチ紙は保温・保湿効果が高い!

グリーンパーチ紙は、とても丈夫で水や空気を通しにくい耐水紙であることに加えて、保冷効果が高いことも魚の保鮮に適した特徴ですね。
怪魚ハンター山根
また保湿効果も高く、魚が乾いてしまうことも防いでくれます。
キッチンペーパーだと、旨味も吸い取ってしまいます。

以前まで僕はキッチンペーパーを使うことが多かったんですが、キッチンペーパーだと水分を吸い取りすぎてしまうんですよね。
とくに刺身用に冊にした身をキッチンペーパーで巻いてしまうと、魚種によっては折角の旨味がキッチンペーパーに逃げてしまうことも……。
怪魚ハンター山根
ちなみに、グリーンパーチ紙は刺身用の冊や切り身にも使用することができますよ!
グリーンパーチ紙は、色にも秘密があるんです
赤色の反対色は緑色

魚の血の色を目立たなくさせるために、グリーンパーチ紙は緑色をしています。
グリーンパーチ紙は市場や魚屋さんで使うものなので、視覚的なイメージってとても大事なんですね。
他にもグリーンパーチ紙の良い所をご紹介!

触っただけで、パリッと硬い感じが分かるように。グリーンパーチ紙は、新聞紙やキッチンペーパーと比べて破れにくいという特徴もあります。
怪魚ハンター山根
魚のヒレやエラ蓋などでも破れにくいので、クーラーや発泡スチロールを汚さずに済みますよ!
グリーンパーチ紙の気になるところ

普段からキッチンペーパーを使い慣れていると、グリーンパーチ紙の吸水力が物足りないものと感じるかもしれません。
怪魚ハンター山根
でも、大丈夫!
包んだ魚が少し湿っぽいくらいが、美味しさを保つ上では重要なんですね。
包んだ魚が少し湿っぽいくらいが、美味しさを保つ上では重要なんですね。
グリーンパーチ紙の使い方
グリーンパーチ紙の使い方は超簡単|魚を巻くだけです。

グリーンパーチ紙は、丸のままの魚でも切り身や冊の状態でも使用することができます。
余分な水分をサッと拭いてから、グリーンパーチ紙で魚を巻き、ビニール袋やジップロックに入れて空気を抜きましょう。
熟成させる場合は、適宜グリーンパーチ紙を交換しよう

何日もかけて魚を熟成させる場合は、ドリップの量に合わせて適宜グリーンパーチ紙を交換するようにしましょう。
魚の熟成は、魚種や鮮度によって雑菌によるリスクがつきものです。
怪魚ハンター山根
必ず魚の状態を確認しながら、食中毒に注意して行いましょう。
グリーンパーチ紙は、お肉にも使えます

グリーンパーチ紙は、肉の保鮮や熟成にも使うことができますよ!
怪魚ハンター山根
我が家では、お肉を塩糀に漬ける時などにもグリーンパーチ紙を使っています。
冷凍した場合は、解凍されるまで剥がせません

グリーンパーチ紙は冷凍する場合にも使用できますが、凍った状態では魚や肉からグリーンパーチ紙を綺麗に剥がすことができません。
しっかりと解凍してから剥がすようにしましょう。
グリーンパーチ紙はどこに売っているのか?
ホームセンターやスーパーでは取り扱いがほとんど無い

とっても扱いやすい包装紙であるにも関わらず、ホームセンターやスーパーなどで購入できないんですね。
怪魚ハンター山根
まれに取り扱われているお店もあるかもしれませんが、ほとんど見かけることがありません。
ネット購入がオススメです
そんなグリーンパーチ紙ですが、通販を利用することで購入することができます。
大手モールでも販売されていますので、ぜひ一度お試しください!
グリーンパーチ紙の大きさに迷ったら

僕は38×50cmのサイズを購入し、小さい魚や切り身を包装する場合は紙を切り分けて使っています。
ちなみにお値段は、50枚で1,000~1,500円程度が相場かなと感じます。
もちろん、サイズや枚数によって割安になりますので、気に入った方はまとめ買いがお得ですよ!
魚の包装紙をお探しの方は、ぜひ一度グリーンパーチ紙を試してみてくださいね!
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