密漁者にならないために……釣り人なら抑えておきたい漁業権の基本

2019/03/07 更新

釣った魚を持ち帰って食べる。釣り人が当たり前にしていることですが、実は場所や地域によっては、密漁者となってしまうことも……そこで、漁業権に関する基礎知識をまとめて見ましたので、参考にしてみてください。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

地域によっては持ち帰りNGな魚介類

伊勢海老出典:PIXTA
実は、普段みなさんが楽しんでいる水辺には『漁業権』という規則が設けられています。

漁業権で規制されている魚介類を勝手に持ち帰ってしまうと、密漁と見なされ懲役罰金が科されてしまうこともある重要な規則です。

では、漁業権とはどのような規則なのでしょうか。詳しくご紹介する前に、まずは神奈川県で取ってはいけない魚介類を、例として見ていきたいと思います。

甲殻類

伊勢海老
出典:photoAC
あさり
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神奈川県では、伊勢エビやシャコといった甲殻類、そして時期によっては、アワビ、サザエなどの貝類も漁業権の対象となることがあります。

特に貝類に関しては持ち帰っていけない種類が細かく定められています。

春先の潮干狩りと同じような気持ちで規制対象期間に貝類を持ち帰らないようにしましょう。

海藻類

ひじき
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わかめ
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漁業権では生き物だけでなく、海藻類でもとってはいけないものが定められています。

種類としては、味噌汁の具材としても使われるわかめやひじき、あおのりなどが定められています。生き物と同じく海藻類も、注意が必要と覚えておきましょう。

その他

タコ
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なまこ
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甲殻類や貝類、海藻類の他に、実はタコやナマコも漁業権の対象となっています。

もし、磯場のタイドプール(潮だまり)でも見かけたとしても、その地域が規制の対象になっているか確認をするようにしましょう。

また、神奈川県ではありませんが、地域によってはサケなどの魚類も対象となります。さらに意外なものとして「えむし(餌虫)」も、対象となることがあります。

密漁にならないためにも漁業権について知ろう!

漁業権
制作:TSURI HACK 編集部
普段あまり目にすることが無い漁業権。聞いたことはあっても、内容について知っている人は少ないでしょう。

ここでは漁業権とは具体的にどのようなものなのかご紹介します。

釣り人に影響があるのは共同漁業権

漁業権には、定置漁業権、区画漁業権、共同漁業権の3つがあり、さらにそれぞれで細分化された規定が決まっています。まずは、この3種類の概要を押さえましょう。
定置漁業権:網や漁具を設置して漁業を営む権利。 区画漁業権:水産動植物の養殖業を営む権利。 共同漁業権:漁民が一定の漁場を共同に利用して漁業を営む権利。
一般的な釣り人に影響があるのは、とってはいけない生き物や海藻類が定められている共同漁業権。今回は、この点について掘り下げていきます。

地域ごとの第一種共同漁業の確認が必須

共同漁業権は、第一種から第五種までの5種に分かれています。その中でも第一種共同漁業に取ってはいけない魚介類と時期の記載があり、先に挙げたような甲殻類や海藻類などが含まれています。

また、地域ごとに対象となる魚介類が異なりますので、釣りをする地域ごとに確認が必要だということも忘れてはいけません。

密漁行為になるとどうなるのか?

レッドカード
出典:photoAC
ここでは、密漁行為になってしまった場合の罰則をまとめました。

中でも「漁業調整規則」に関しては、都道府県ごとに内容が違い、釣りだけでなく、潮干狩りの時にも違反しないように注意すべきものとなっています。

ここではそれぞれの罰則について詳しく見ていきましょう。

漁業権侵害

漁業権とは漁業を行う権利のことで、漁業法においてその内容が定められています。一般的な釣り人に影響がある共同漁業権もこの漁業権の一部です。

漁業権侵害の場合は、20万円以下の罰金刑が科されます。

漁業調整規則違反

都道府県ごとに、「漁業調整規則」というものが定められています。内容としては使って良い漁具や行って良い漁法、取ってよい大きさ、禁漁期間や禁止区域内での漁獲などが定められています。

神奈川県においては、漁業調整規則の罰則は6ヶ月以下の懲役もしくは10万円以下の罰金とされています。

水産資源保護法違反

水産資源保護法は、水産資源の保護培養を図り、漁業の発展に寄与することを目的とした法律です。この法律では、爆発物や有毒物を使用しての採捕が禁止されています。

違反した場合は、3年以下の懲役または200万円以下の罰金となります。

また、水産資源保護法ではサケを河川や湖沼などの内水面で取ることも禁止されています。違反した場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されるため注意が必要です。

知らなかったでは済まされない。密漁には十分に注意を

タコ
出典:pixabay
漁業権は、知らなかったでは済まされません。

釣り人であれば、漁業権に関する知識を持って、違反することが無いように釣りを楽しんでいきましょう。

漁業権の啓蒙活動をする伊勢海老くん
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