「いい磯みつけたよ」って誘われたい
ーー浦上さんが、本格的に釣りをされているということがよく伝わってきました。周りの女の子の友達で、同じように釣りが好きな人っていますか?
浦上:まわりの女の子の友達は、みんな釣りしないんですよ。なので、お店(釣具店)や現地で知り合った、“釣り友達”と釣りに行っています。場合によっては、1人で磯に行くこともありますよ(笑)
ーーまだまだ、女性が釣りに行きにくいのが現状なんですね。どこにハードルの高さを感じますか?
浦上:そもそも、魚が怖いという女の子が多いです。寿司や切り身の状態になっていない、生きている魚って日常では見ないじゃないですか。あと、柵のない海が危ないっていう子も。たしかに、私でも「怖いな」って思う場所もあります。
ーー一人でいると、釣り場で声を掛けられることも多いんじゃないですか?
浦上:うれしいことによく声を掛けられるんですが、大半が年配の方や漁師さんですね。なぜだか、同年代の方にはあまり話しかけられません(笑)
ーー最近はカップルで釣りを楽しむ人も増えています。ずばり“釣りデート”はアリですか?
浦上:フカセはなしですね(笑)フカセ釣りは忙しいですし、なにより、頭にコマセを乗せたまま釣りをしている私を見たらたぶん引いちゃいます。でも、堤防でのファミリーフィッシングだったら楽しそうですよね!
ーー浦上さんをデートに誘いたいです。どのようにアプローチしたらいいですか?
浦上:「いいカフェ見つけたよ」って言われるより、「いい磯みつけたよ」って誘われたらワクワクしますよね! 釣りに対する熱量が上がりすぎて、自分でも「おかしくなっちゃってるな」って思います(笑)
ーー最後に、この記事を読んで「これからフカセ釣りを始めたい」と感じている方にアドバイスをください。
浦上:私もそうでしたが、始めてすぐに大きな魚が釣れるほど、簡単な釣りではないと思います。その分、奥が深く、釣れた時の喜びも大きいはずです。すこしでもフカセ釣りに興味を持ったなら、そのきっかけを逃さないでほしいですね!
ーー本日はありがとうございました。
あとがき
今回のインタビューを通じて感じたのは、彼女自身フカセ釣りが大好きなことはもちろん、その楽しさを発信したいという熱い気持ち。「週末は館山の港にいるはずなので、声をかけてくださいね」と語る、オープンなスタンスが、彼女の人となりを物語っているような気がしました。
「今週末は台風か~」と残念がる彼女に、妙な親近感を覚えつつ、磯シーズンの到来を感じる編集部でした。