釣りキチ三平とは
釣りキチ三平とは1973年から週刊少年マガジンにて、矢口高雄により連載されていた漫画です。自然派漫画の代表作品であり人気は絶大で、週刊少年マガジンの看板作品としての10年間の連載のうちに、アニメや実写映画など、形態を変えて様々な原作作品が製作され、未だに釣り漫画と言えばコレ!と言われるほど人気のある作品です。
釣りキチ三平の魅力
釣りキチ三平の大きな魅力はその美しい自然描写にあります。木の生命を感じる木漏れ日や、雨の日には空気が重く感じてしまうような自然風景の捉え方は、生命感を感じてしまう程です。また、登場人物も魅力いっぱい!綺麗な自然風景の中で純粋に釣りを楽しんでいる様子を見ると、読者も思わず作中に引き込まれてしまいます。
釣りキチ三平の主な登場人物
釣りキチ三平では、綺麗な自然描写や魚の躍動感に負けないほどの個性を持った魅力的なキャラクターが大勢登場します。その中でも主人公の三平を中心とした主な登場人物をご紹介します。
三平三平
物語の主人公である三平三平(みひらさんぺい)は、秋田県の山間部に祖父とともに暮らす11歳の少年です。素朴で心優しい性格ですが、釣りになると目の色が変わるほどに何よりも釣りが大好きな少年で、三平が様々なところに出掛けては色々な釣りに挑戦するという話を本筋に、釣りキチ三平は進行していきます。
三平一平
三平の祖父であり、釣り竿職人として有名な三平一平(みひらいっぺい)は、幼いころに両親を亡くした三平の親代わりとも言える人物です。とても温厚な性格で優しく、自身は水難事故で孫と娘を亡くし水を憎んでいましたが、孫の三平はそうならないように育てようと誓います。
鮎川魚紳
鮎川魚紳(あゆかわぎょしん)は、とある釣り大会で三平と釣り対決を行ったことをきっかけに三平と交流していくことになります。三平の能力には一目置き、彼を温かく見守りますが、時には三平の態度を厳しく叱るようなシーンもあり、まるで兄や父のような存在の人物です。
高山ユリ
高山ユリ(たかやまゆり)は三平の家の隣に住む幼馴染の少女です。幼いころからともに育ち喧嘩は絶えませんが、いつも三平を温かく見守る姉のような存在です。作中では珍しく釣りが得意な人物ではないのですが、偶然に釣り大会で優勝してしまったという実績を持っています。
釣りキチ三平の漫画
釣りキチ三平の漫画は現在大型本、文庫本という二つの形態で発売されています。釣りの知識だけではなく、しっかりと作りこまれたストーリーで構成された本書は、思わず一気読みしてしまいたくなります。また、表紙の描写や色遣いがどれもきれいでコレクターズアイテムとしても棚に飾っておきたい作品です。
自分はつりについてはそんなに詳しくないし、別段つり好きでもない。しかし、この漫画はそんな自分から見てみてもなかなか面白いです。魚がかかって釣れるまでの緊迫感というかそういった醍醐味がしっかり伝わってきます。疑ってみるならどこかで一冊読んでみる事をおすすめします。 出典:Amazon
かつてB5版の釣りキチ三平リバイバル誌が継続して出てたころ、駅の売店で買って通勤中に読むのにハマった記憶があります。過去作品と平成版のミックス的な内容に、矢口高雄先生のエッセイが付いていて、本当に読み応えがありました。ゴルゴ13並みに長くてエピソードが豊富な大作ですが、山や川や海などの自然を愛する日本人なら、誰がどう読んでも面白い名作です。あと、絵が本当に素晴らしいです。白土三平先生の絵にまあ似ているんだけど、もうちょっと手塚先生寄りでもあり、手塚先生ほど2次元でもなく、とにかく描写力と躍動感、ここぞという時の絵の美しさがあって、とにかくウマイ。銀行員だったとは到底思えません!!矢口先生大好きです。釣りは全くやったことないんだけど。むしろ、そういう人が自分が釣りをやってる気分に浸るのにも最適な作品です。 出典:Amazon
父が読みたいと言ったので購入。もちろん私も楽しく読めた。 出典:楽天
釣りキチ三平、平成版
釣りキチ三平としては前作で一旦幕を閉じますが、その後の成長した三平の姿や、更に広いフィールドの中で前作の登場人物たちが釣りに挑戦する姿を描いているのが釣りキチ三平、平成版です。全部で12巻構成の平成版は基本的に各巻完結形式であり、空いた時間に読みたい部分をピックアップして楽しむことが出来ます。
三平君の復活は、昔の三平君を幾度となく読み返した世代の人間にとっては嬉しい限りです。しかし昔の三平君を知らない世代の人達をも優しく受け入れてくれる、この漫画はそういう懐の深い漫画だと思います。昔を知って平成版に続くか、平成版から入り昔に入るか、単にそれだけの違いですからね。平成版は単行本完結型ですので、どの巻から入っても違和感無く読めると思います。 出典:Amazon
釣りキチ三平平成版 5巻から始まる壮大なスケールの物語は11巻まで続きます。中でも、ミーシャという少年との出会いは三平のカムチャッカでの釣りを面白くさせます。他にもワシリじいちゃん、リコルドも出てきますが…。7巻では、三平がこれから狙うワッカイワナについて、ミーシャとの釣りを通して本格的に始まることを内容としています。釣りキチならいっきに読んでしまいますよ。 出典:Amazon
息子がお魚クンで、孫も釣り大好き。そこで釣りキチ三平を与えてみました。 出典:Amazon
釣りキチ三平の最終回は見逃せない
怪魚を狙ったり、釣り大会に出たりと、様々なストーリーが展開される釣りキチ三平。特に最終回は何度も読み返したくなる感動的なシーンが印象的です。今の釣り人が置かれている状況を、三平が代弁してくれているかのような心の叫びは心に残る名シーンでしょう。
釣りキチ三平を読み返そう!
釣りキチ三平は、根強く多くのファンに支持され、とても愛されている作品です。日本人であればどこか懐かしさを感じてしまう三平の東北弁や秋田県の山間の村の風景、そして本当に釣りが大好きな登場人物たちが釣りに熱中する釣りキチ三平を今一度読み返してみると、きっと初めて魚が釣れた時のあの楽しさを思い出させてくれます。