アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK編集部
糸フケで、見えない損をしていませんか?

突然ですが、シャクった後の糸フケ、どう処理していますか?
「回収してフォールさせるでしょ」——おそらく多くの人がそう答えるはずです。
もちろん、ぼくも基本は同じ。ただし、やり方は少し違います。
なぜなら、その“当たり前の操作”の中に、気づきにくいロスが潜んでいると感じたからです。
そのロスを減らし、イカのキャッチ率を少しでも上げるために辿り着いたのが、今の方法でした。
SUU
今回は、その見えない損”の正体と、それを最小限に抑える操作についてお話しします。
見えない損の正体

見えない損の正体。それは、「ラインを張るまでの空白時間」です。
シャクったあと、すぐにテンションフォールへ移行しているつもりでも、実際にはその間にエギがフリーフォールしている時間が存在します。
このわずかな“間”こそが、ぼくの言う「見えない損」です。

一見すると誤差のようなものですが、無視できるほど小さくはありません。
たとえば、シャクってからラインが張るまでに2秒かかっていたとします。
その間に、ノーマルタイプのエギは約60cmも沈下します。
ワンピッチジャーク3回で1〜1.5m跳ね上げたとしても、そのうちの半分近くを無駄に落としている計算です。
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つまり、本来“食わせ”に使えるはずの時間を、自ら削ってしまっていることになります

このロスが積み重なると、釣れるはずのイカを逃している可能性があります。
さらに、フリーフォールからテンションフォールへと動きが切り替わることで、ナーバスな個体に違和感を与えてしまうケースもあります。
もちろん、この変化がプラスに働くこともあります。
ただ、それを「意図して起こす」のと「無意識に起きている」のとでは、釣りの質も、一杯の価値も大きく変わってくるはずです。
損しないための操作とは
SUU
やることはシンプルです。
「シャクリの最後に、もうひと操作加える」だけ。
① シャクリの最後に“1回多く”入れる

シャクリ自体はいつも通りでOK。
ただし、狙いの回数よりも1回多く入れ、最後はロッドを戻さず、そのままの角度で止めます。
ここでラインテンションを一度しっかり張るのがポイントです。
② テンションを保ったまま姿勢を整える

ラインテンションを保ったまま、エギの姿勢を整えるためにほんの少しだけ引っ張ります。
そのままロッドを高く保ってフォールさせることもできますが、それでは繊細なアタリを感じにくいため、ロッドを下げていきます。
このときは、リールのハンドルを巻きながらロッドを徐々に下げていきましょう。
エギを引っ張りすぎないこと、そしてラインテンションを抜かないこと。この2点を意識するのがポイントです。
③ そのままフォールへ

あとは、自分がアタリを取りやすい構えのポジションでロッドをキープすればOKです。
しゃくり上げた頂点から、エギはしっかりテンションフォールしているはずです。
フォール中もテンションが変わらないよう、ロッドはしっかり固定しておきましょう。
少し引っ張るくらいの気持ちでいい

ロッドを下げながらリールのハンドルを巻くときのコツは、ラインをわずかに引っ張るくらいのイメージです。
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最初はゆっくりした動作で、ラインテンションが常に保たれていることを感じながら行うとよいでしょう。
この操作を始めたワケ

今回ご紹介しているライン操作を始めたきっかけは、サイトフィッシングでイカを狙っていたときのことです。
エギにアタックしてきたイカが、フリーフォールからテンションフォールに切り替わった瞬間、スッと離れてしまいました。
一方で、跳ね上げた頂点から安定したテンションフォールを入れてあげると、反応は一変。エギをしっかりと抱き込みました。

こうした経験を何度も重ねるうちに、同じことは沖でも頻繁に起きているはずだと確信しました。
ならば、サイトフィッシングで反応が良かった動かし方やフォールを、沖でも再現すればもっと釣れるはず。
それが、この操作に辿り着いたきっかけです。

今回ご紹介したテクニックは、とくに手感度が求められる夜のエギングにマッチしています。
昼に比べて警戒心が薄れるため、ゆっくりとしたフォールで抱かせやすいのも理由のひとつです。
一方で日中は、シャクった後にエギの姿勢を整え、すぐにラインを緩めてフリーフォールさせる場面も多くなります。
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この方法は、どんな状況でも絶対に有効というわけではありません。
シチュエーションによって最適解は変わるもの。ぜひ手札のひとつとして使いこなしてみてください。
わずかな違いが、釣果を分ける!

アオリイカは非常に目が良く、ほんの少しの動きの差でも反応が大きく変わることがあります。
裏を返せば、その差にこだわることで釣果アップも狙えるということです。
ぜひさまざまなテクニックを試しながら、自分だけの“爆釣パターン”を見つけてみてください。
撮影:Ricordo 鈴木孝寿(SUU)
