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【魚種無制限】バーサタイルロッドの究極形が“88”だった!

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目次

こんなロッドが欲しかった!

ヤマガブランクス88チェイン

1本の竿で青物もシーバスもロックフィッシュも、とにかくいろんな魚を釣りたい。でも、そんな都合の良い竿なんてないよな……。

そんな悩める方におすすめしたいのが、ヤマガブランクスの88チェイン!

これがかなり良い竿だったので、その魅力をお届けします。

スペック

88チェインの特徴

88チェインの特徴

88チェインは「フィールドとフィールドを繋ぐ高性能な一本」をコンセプトに開発された、バーサタイルロッドです。

まずはスペック的な特徴から解説します。

ブランク

88チェインのブランク

最大の特徴は、2段階の曲がり支点があるダブルテーパー設計です。

負荷に応じて支点が変わるようになっているため、幅広いウエイトのルアーを扱えるようになっています。

こちらは下限の8gと上限の40gをキャストした様子です。

ルアーウエイトは大きく異なりますが、同じような感覚で気持ち良くキャストが決まります。

88チェインのキャストフィール

シーバスロッドやショアジギングロッドに比べて少し短い分、飛距離は落ちるかと思っていましたが、体感できるほどの差はありません

カタログスペックの範囲内なら、どのウエイトでもスムーズに曲がって押し出してくれ、竿作りの巧みさを感じさせられます。

ガイド

88チェインのガイド

ガイドは、SiC-SリングのチタンフレームKガイドが採用されています。

ただし、元ガイドのみRVガイド(SiCリング・チタンフレーム)です。

合計8個のガイドでセッティングされており、RVガイド以外はシングルフットになっています。

RVガイドを搭載しているスピニングのルアーロッドは珍しいですね。

リールシート周り

88チェインのリールシート

リールシートはFujiのDPS17です。

アップロック式、ダブルナット仕様です。

リールとのバランス

88チェインとC3000のリール

22ステラC3000SDH(220g)を取り付けた際の重心位置はこんな感じ。

メーカーの推奨しているサイズは、ダイワLT3000S〜LT5000CシマノC3000〜C5000です。

88チェインとC5000のリール

20ツインパワーC5000(260g)にすると、重心は少し後ろに下がりました。

88チェインをインプレ!

88チェインでショアジギング

ここからは88チェインの使用感をカテゴリー別にお届けします。

ライトショアジギング:90点

88チェインでツバスの釣果

メタルジグは30〜40g程度がベストウエイトで、「50gまでならなんとか扱えるかな」といったところ。

LSJロッドより短くて軽いため、とても軽快にアクションができ、明らかに疲労が少なくなりました!

88チェインでハマチの釣果

ハマチクラスなら余裕でやりとりでき、メジロクラスでも十分対応できそうな感覚でした。

“3kg程度の青物なら余裕を持って対応できるパワー”と公表されているので、LSJでよく釣れるサイズ感の魚に苦戦することはまずなさそうです。

ブリがたくさん釣れたり、大きなヒラマサが釣れるような場所には行かないので、「無駄にハイパワーで重たいショアジギングロッドはいらないかも」と感じました。

むしろ、しなやかに曲がって細いラインやフックをカバーしてくれるので、こういったロッドの方がLSJで大きな魚を取れると思います。

88チェインでカマスの釣果

スピンテールや巻物系とも相性が良く、10〜20gの小型ルアーでカマスやメッキを釣るのも面白かったですよ!

軽い負荷でも先が曲がってくれるため、バイトを弾くこともほぼありませんでした。

感度も優れていて、引き抵抗の変化も敏感に感じとれるので、ルアーの姿勢が崩れた時やテーリングにもすぐに気づけます。

ライトショアジギングでの使用感:90点

  • ・30〜40g程度のメタルジグに◎
  • ・メタルバイブレーションなど、巻物とも相性◎
  • ・ショアジギングロッドより軽快な操作感
  • ・ハマチ&メジロクラスと余裕でやりとりできる

シーバス:80点

88チェインでシーバスの釣果

シーバス系ルアーだと、セットアッパー125SDR(26g)やモアザンクロスウェイク140FSSR(30.5g)など、いわゆるレギュラーサイズのルアーが使いやすいです。

その一方で、ソラリア70F(8.4g)といった小型ミノーの引き抵抗も感じられ、わりと小さなルアーもカバーできます。

しかし、ワンダー60(6.2g)ぐらいの引き抵抗になってくると、穂先の張りが勝ってしまうのでちょっと無理を感じました

88チェインで落ち鮎パターン

秋の落鮎パターンでも使ってみましたが、60cm後半くらいのシーバスなら余裕。

落鮎パターンは基本的にアップクロスからのドリフトなのですが、クロスウェイクなどの引き抵抗が強いルアーを使えば、スローでもしっかり流れの変化を感じとれます!

重量バランスに優れているせいか、ロッドを立てた状態で小さなバイトがしっかり手元まで伝わりました。

シーバスでの使用感:80点

  • ・20〜30gのルアーが◎
  • ・8g以下のシンペンなどは△
  • ・良型にも苦戦しないパワー感
  • ・ショートレングスながらしっかり飛ばせる

ロックフィッシュ:70点

88チェインでオオモンハタの釣果

ロックフィッシュも十分楽しめますが、正直、重たい直リグやテキサスリグで底を釣るのはイマイチ

ロックフィッシュ専用ロッドより穂先が入るため、比較するとシンカーがスタックしやすく、スタックしたものを外しにくいです。

ワームのボリューム等にもよりますが、シンカーのウエイトは25gまでがおすすめ。

88チェインでロックフィッシュ

その一方、中層リトリーブが有効なオオモンハタにはめちゃくちゃ良かったです。

乗りが良いので、ジグヘッドのスイミングやメタルバイブレーションでオオモンハタが連発。

大きく曲がるロッドなので、ドラグはしっかり締めてしっかり曲げ込んだ状態をキープしてやりとりしましょう。

中途半端に曲げて魚を遊ばせていると根に入られてしまいますよ。

ロックフィッシュでの使用感:70点

  • ・重たいボトム系リグは根掛かりをかわしにくい
  • ・ボトム系リグの場合、シンカーは25g程度まで
  • ・中層のスイミングには◎

エギング:60点

88チェインでエギング

エギングにはかなり重いので、「できなくはない」というレベルでした。

3.5号のエギならなんとか使えますが、それ以下は操作感が薄過ぎて厳しいですね。

穂先に荷重が乗り切らないのでテンションの変化も分かりにくく、アタリも取りにくいと思います。

とはいえ、ショアジギングロッドなら「できない」になるところが、「できなくはない」に収まるところに価値はあるはずです。

エギングでの使用感:60点

  • ・使えるのは3.5号、2.5〜3.0号は厳しい
  • ・加重変化が分かりにくい

・重たくてシャクりにくい

その他にも

88チェインでタチウオの釣果

タチウオテンヤの引き釣りにも丁度良く、ワインドにも良さそうです。

エサ釣りだと、海上釣堀や泳がせ、ちょい投げ、ぶっこみなどが楽しめると思います!

使用感をざっくり総括すると……

88チェインでショアジギング

シーバスロッドとLSJロッドの中間くらいのパワー、両者を上回る軽快さを備えたロッド。

こんな感じの万能ロッドでした。

安くはありませんが、4本分くらいの活躍はしてくれるので、考え方によってはハイコスパかも。

今後の陸っぱりはこのロッドの出番ばかりになりそうです!

撮影:tsuki

    ヤマガブランクス ヤマガブランクス 88チェイン

    全長(ft)8'8"
    自重(g)138
    継数(本)2
    仕舞寸法(cm)135.5
    適合ルアー(g)8-40
    PEライン適合(号)0.8-2

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