ついにきました20ソルティガ
釣りフェスで体感し、速攻予約してしまった20ソルティガ(嫁に内緒)。発売延期もありヤキモキさせられましたが、ついに我が家に実機到着!
言わずと知れたダイワ・オフショアのフラッグシップがソルティガ。
2001年発売のパッキンによる完全防水を謳った『初代Z』から始まり、9年の時を経て2010年、メインシャフトがマグシールド化した『10ソルティガ』が登場。
そして2015年にはマグシールドBB搭載の15ソルティガとモデルチェンジを遂げていきました。
20ソルティガの進化・大きな特徴
15ソルティガをマイナーチェンジとするならば10年ぶりにフルモデルチェンジとなった今機種。
数々の新たな機能が盛り込まれていますが大きな特徴をまとめました。
モノコックボディによりギアサイズが肉厚かつ大型化
耐久性・パワー・回転性が大幅UP
アルミローターの恩恵でたわみ剛性UP
リール精度の向上、より強い魚とのファイトにも安心
LC-ABSスプール採用
スムーズなライン放出でトラブルレス&飛距離UP
さらにフィールドテスターに佐藤偉知郎氏、佐野ヒロム氏、人気ヒラマサ船・宏昌丸の船長も加わるなどプロモーション陣も半端ないですね!
スペックを見るほどに早く使いたくて居ても立っても居られず、福岡はエルクルーズさんから出船!
玄海灘のヒラマサ実釣で感じた20ソルティガのインプレをお届けします。
20ソルティガの長所
大型ヒラマサやGTが相手ならアルミローターの剛性やラジエーション構造になったドラグの放熱性・耐久性にも触れられたのですが、今回相手にした魚は最大6キロまで。
体験していない点に関しては書くわけにもいきませんので、その点を何卒ご理解いただき読んでいただければと。
巻き心地
まず驚いたのが旧モデルと比較して、圧倒的に滑らかになったリールの巻き心地。
例えるなら筆者所有の10ソルティガは「サラ(シャラ)」と軽いが若干ノイズのある巻き心地。Zにいたっては「シャーシャー」言っております。
一方20ソルティガはG1ジェラルミン製のマシンカットタフデジギアのおかげなんでしょうか「ヌルヌル」とシルキーな巻き心地に。非常に気持ちいい回転です。
巻き上げパワー
続いて実釣時に感じたのが巻き上げ力。とくに体感できるのはゴリ巻き時の圧倒的パワー!
いままで必死になっていた脇バサミファイトが20ソルティガでは「まだまだ巻ける」と余裕すら感じます。
釣りフェスで体感した15ソルティガとの巻き上げパワー比較を船上でリアルに体感できました。
また結構な体力を消耗するジギング、なかでもジグの回収時に案外体力をもっていかれるのは私だけでしょうか(笑)
そんなジグの回収も体力を温存しつつパワフルに巻ける。モノコックボディ採用でサイズアップし厚くなったギアのアドバンテージを感じますね!
ドラグ音
デカく、そして甲高くなったドラグ音。魚の走るスピード・動きが音によりわかりやすいなと感じました。
もう一点、爆音で釣り人のテンションも上がる! といったメリットもあると思います(笑)
キャスト性能
キャスティング時に驚いたのはライントラブルのなさ。小一時間しか投げる機会はなかったのですが、ガイドがらみは足を滑らせたときの一回のみ!
ラインスラッグを出すダイビングペンシルの操作時は、ラインテンションを緩いまま巻き取ることも多く、案外ラインがガイドに絡むことも(あくまで筆者の場合です)。
20ソルティガからの新形状、二段階になったスプールエッジでは絶妙にブレーキがかかる感覚がありました。
飛距離
LC-ABS(ロングキャストABS)スプールが搭載された20ソルティガ。トラブルなく飛距離がUPすると言われています。
実際のところどうなのよ? ということで10ソルティガ5000Hと20ソルティガ14000XHを同条件でキャストテスト。驚きの結果でした。
計測方法条件
条件1. キャスト5回の平均値(巻き取り回数xハンドル1回転の巻き取り長さ)
条件2. 使用するタックルは同じものを使用(ライン・リーダーも同じアイテム)
使用リール1. 10ソルティガ5000H(スプール直径:約67mm 巻き取り長さ/1回:121cm)
使用リール2. 20ソルティガ14000XH(スプール直径:約68mm 巻き取り長さ/1回:134cm)
使用タックル
- ・ロッド:8.5フィート(カーペンター EP85/36)
- ・ライン:PE6号&リーダー150ポンド (ダイワ ソルティガデュラセンサー8+Si2&バリバス オーシャンレコード)
- ・ルアー:ダイビングペンシル100グラム(マリア ラピードF230)
- ・投げる人:43歳男性(小柄・非力)
飛距離 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
10ソルティガ5000H | 59.3m | 64.1m | 69.0m | 62.9m | 65.3m | 64.1m |
20ソルティガ14000XH | 77.7m | 80.4m | 69.7m | 72.4m | 85.8m | 77.2m |
20ソルティガのほうが「キャストの抜けが気持ちいいなぁ。」とは思っていましたが、わかりやすい比較になりました(笑)。
またキャストテストの際、筆者だけでなく計測してくれた編集部員も感じたのはライン放出音の違い。10ソルティガが「バタバタ」と鳴るのに対し、20ソルティガはもっとスムーズに「シュー」とガイドを抜けていく感じ。
この違いが飛距離の差につながったのは明確ですね。
20ソルティガの気になる点
ここからはソルティガ歴14年の筆者が思う20ソルティガを使用してみて「気になった点」を書いていきます。
なくなった旧モデルとのスプール互換
オフショア歴の長い方ほど替えスプール所持率は高いと思いますが、旧モデルとのスプールの互換性が一切なくなってしまいました……。
しかし先ほどの飛距離やキャスト性能、さらにドラグ性能の向上を考えると、魚を釣る上で互換性なんてものは些細な問題かもしれません。
旧モデルの跡形もないデザイン
最も衝撃的だったのはデザインでした。唯一旧モデルの名残が残っているのは“SALTIGA”の文字くらいでしょうか。
筆者の愛したZの無骨さ・10-15ソルティガのメカニックさから、あまりにも離れた20ソルティガのデザイン……。
究極の強さ・耐久性を求めた結果、ドラゴンボールでいうフリーザの最終形態的な今のデザインに落ち着いた。そう考えることで自分を納得させることにしました。
まだ測りきれない20ソルティガ“真の実力”
1日半の実釣では、まだまだそのポテンシャルを体感しきれていないというのが正直なところ。
ただ言えるのはZ・10ソルティガと歴代モデルを使ってきましたが、これまでのソルティガとは“まるで別物リール”に進化、いや化けちゃってますね!
「旧モデルを思い出とともに全て売り払い、20ソルティガに総入れ替えしたい!!」というのが筆者の感想です(笑)
大型の魚をかけ“BREAK MY RECORD”してから、20ソルティガの真の実力を改めてインプレしたいと思います。
ダイワ 20 ソルティガ 8000-P
自重:645g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:92cm
PE糸巻量(号-m): 3-400/4-300
ダイワ 20 ソルティガ 8000-H
自重:655g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:111cm
PE糸巻量(号-m): 3-400/4-300
ダイワ 20 ソルティガ 10000-P
自重:645g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:98cm
PE糸巻量(号-m): 4-400/5-300
ダイワ 20 ソルティガ 10000-H
自重:655g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:118cm
PE糸巻量(号-m): 4-400/5-300
ダイワ 20 ソルティガ 14000-P
自重:655g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:104cm
PE糸巻量(号-m): 5-400/6-300
ダイワ 20 ソルティガ 14000-XH
自重:665g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:134cm
PE糸巻量(号-m):5-400/6-300
ダイワ 20 ソルティガ 18000-P
自重:875g
最大ドラグ力:30kg
巻取り長さ:101cm
PE糸巻量(号-m): 6-400/8-300
ダイワ 20 ソルティガ 18000-H
自重:885g
最大ドラグ力:30kg
巻取り長さ:131cm
PE糸巻量(号-m): 6-400/8-300
ダイワ 20 ソルティガ 20000-H
自重:890g
最大ドラグ力:30kg
巻取り長さ:143cm
PE糸巻量(号-m): 8-400/10-300