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20ソルティガとヒラマサ

【20ソルティガ-編集部インプレ】この進化、旧モデルとは別物になってました

編集部が2020年オフショア注目のアイテム『20ソルティガ』を自腹インプレ!ヒラマサ実釣を通して体感してきました。モノコックボディ、LC-ABSスプールなど数々の新機構採用でより強くなったと言われる今機種。10年ぶりにフルモデルチェンジしたその実力は!?

目次

ついにきました20ソルティガ

20ソルティガ14000H&8000スプール

キャスティングメイン機14000Hを、ジギング用に8000番スプールを購入。

釣りフェスで体感し、速攻予約してしまった20ソルティガ(嫁に内緒)。発売延期もありヤキモキさせられましたが、ついに我が家に実機到着!

10ソルティガ&ソルティガZ

※右が初代ソルティガZ、左が10ソルティガ

言わずと知れたダイワ・オフショアのフラッグシップがソルティガ。

2001年発売のパッキンによる完全防水を謳った『初代Z』から始まり、9年の時を経て2010年、メインシャフトがマグシールド化した『10ソルティガ』が登場。

そして2015年にはマグシールドBB搭載の15ソルティガとモデルチェンジを遂げていきました。

20ソルティガの進化・大きな特徴

15ソルティガをマイナーチェンジとするならば10年ぶりにフルモデルチェンジとなった今機種。

数々の新たな機能が盛り込まれていますが大きな特徴をまとめました。

モノコックボディによりギアサイズが肉厚かつ大型化

20ソルティガ モノコックボディ
耐久性・パワー・回転性が大幅UP

アルミローターの恩恵でたわみ剛性UP

20ソルティガ アルミローター
リール精度の向上、より強い魚とのファイトにも安心

LC-ABSスプール採用

20ソルティガ LC-ABSスプール
スムーズなライン放出でトラブルレス&飛距離UP


さらにフィールドテスターに佐藤偉知郎氏、佐野ヒロム氏、人気ヒラマサ船・宏昌丸の船長も加わるなどプロモーション陣も半端ないですね!

スペックを見るほどに早く使いたくて居ても立っても居られず、福岡はエルクルーズさんから出船!

玄海灘のヒラマサ実釣で感じた20ソルティガのインプレをお届けします。

>>Next Page:20ソルティガの長所

20ソルティガの長所

大型ヒラマサやGTが相手ならアルミローターの剛性やラジエーション構造になったドラグの放熱性・耐久性にも触れられたのですが、今回相手にした魚は最大6キロまで。

体験していない点に関しては書くわけにもいきませんので、その点を何卒ご理解いただき読んでいただければと。

巻き心地

20ソルティガ 巻き心地
まず驚いたのが旧モデルと比較して、圧倒的に滑らかになったリールの巻き心地。

例えるなら筆者所有の10ソルティガは「サラ(シャラ)」と軽いが若干ノイズのある巻き心地。Zにいたっては「シャーシャー」言っております。

一方20ソルティガはG1ジェラルミン製のマシンカットタフデジギアのおかげなんでしょうか「ヌルヌル」とシルキーな巻き心地に。非常に気持ちいい回転です。

巻き上げパワー

20ソルティガ 脇バサミでゴリ巻き
続いて実釣時に感じたのが巻き上げ力。とくに体感できるのはゴリ巻き時の圧倒的パワー!

いままで必死になっていた脇バサミファイトが20ソルティガでは「まだまだ巻ける」と余裕すら感じます。

釣りフェスで体感した15ソルティガとの巻き上げパワー比較を船上でリアルに体感できました。

20ソルティガで釣れた6kgのヒラマサ

20ソルティガで釣れた6kgのヒラマサ。

また結構な体力を消耗するジギング、なかでもジグの回収時に案外体力をもっていかれるのは私だけでしょうか(笑)

20ソルティガで釣れたヤズ

多数釣れたヤズ。20ソルティガはこのクラスにはもはやオーバーパワー

そんなジグの回収も体力を温存しつつパワフルに巻ける。モノコックボディ採用でサイズアップし厚くなったギアのアドバンテージを感じますね!

ドラグ音

20ソルティガのドラグ
デカく、そして甲高くなったドラグ音。魚の走るスピード・動きが音によりわかりやすいなと感じました。

もう一点、爆音で釣り人のテンションも上がる! といったメリットもあると思います(笑)

キャスト性能

キャストシーン
キャスティング時に驚いたのはライントラブルのなさ。小一時間しか投げる機会はなかったのですが、ガイドがらみは足を滑らせたときの一回のみ!

ラインスラッグを出すダイビングペンシルの操作時は、ラインテンションを緩いまま巻き取ることも多く、案外ラインがガイドに絡むことも(あくまで筆者の場合です)。

20ソルティガからの新形状、二段階になったスプールエッジでは絶妙にブレーキがかかる感覚がありました。

飛距離

LC-ABS(ロングキャストABS)スプールが搭載された20ソルティガ。トラブルなく飛距離がUPすると言われています。

実際のところどうなのよ? ということで10ソルティガ5000Hと20ソルティガ14000XHを同条件でキャストテスト。驚きの結果でした。

計測方法条件

条件1. キャスト5回の平均値(巻き取り回数xハンドル1回転の巻き取り長さ)

条件2. 使用するタックルは同じものを使用(ライン・リーダーも同じアイテム)

使用リール1. 10ソルティガ5000H(スプール直径:約67mm 巻き取り長さ/1回:121cm)

使用リール2. 20ソルティガ14000XH(スプール直径:約68mm 巻き取り長さ/1回:134cm)

使用タックル

  • ・ロッド:8.5フィート(カーペンター EP85/36)
  • ・ライン:PE6号&リーダー150ポンド (ダイワ ソルティガデュラセンサー8+Si2&バリバス オーシャンレコード)
  • ・ルアー:ダイビングペンシル100グラム(マリア ラピードF230)
  • ・投げる人:43歳男性(小柄・非力)
飛距離1回目2回目3回目4回目5回目平均
10ソルティガ5000H59.3m64.1m69.0m62.9m65.3m64.1m
20ソルティガ14000XH77.7m80.4m69.7m72.4m85.8m77.2m

20ソルティガのほうが「キャストの抜けが気持ちいいなぁ。」とは思っていましたが、わかりやすい比較になりました(笑)。

またキャストテストの際、筆者だけでなく計測してくれた編集部員も感じたのはライン放出音の違い。10ソルティガが「バタバタ」と鳴るのに対し、20ソルティガはもっとスムーズに「シュー」とガイドを抜けていく感じ。

この違いが飛距離の差につながったのは明確ですね。

>>Next Page:20ソルティガの気になる点

20ソルティガの気になる点

ここからはソルティガ歴14年の筆者が思う20ソルティガを使用してみて「気になった点」を書いていきます。

なくなった旧モデルとのスプール互換

10ソルティガ&Zの替スプール
オフショア歴の長い方ほど替えスプール所持率は高いと思いますが、旧モデルとのスプールの互換性が一切なくなってしまいました……。

しかし先ほどの飛距離やキャスト性能、さらにドラグ性能の向上を考えると、魚を釣る上で互換性なんてものは些細な問題かもしれません。

旧モデルの跡形もないデザイン

歴代ソルティガ

左から20ソルティガ、10ソルティガ、Z

最も衝撃的だったのはデザインでした。唯一旧モデルの名残が残っているのは“SALTIGA”の文字くらいでしょうか。

筆者の愛したZの無骨さ・10-15ソルティガのメカニックさから、あまりにも離れた20ソルティガのデザイン……。

究極の強さ・耐久性を求めた結果、ドラゴンボールでいうフリーザの最終形態的な今のデザインに落ち着いた。そう考えることで自分を納得させることにしました。

まだ測りきれない20ソルティガ“真の実力”

20ソルティガ
1日半の実釣では、まだまだそのポテンシャルを体感しきれていないというのが正直なところ。

ただ言えるのはZ・10ソルティガと歴代モデルを使ってきましたが、これまでのソルティガとは“まるで別物リール”に進化、いや化けちゃってますね!

「旧モデルを思い出とともに全て売り払い、20ソルティガに総入れ替えしたい!!」というのが筆者の感想です(笑)

大型の魚をかけ“BREAK MY RECORD”してから、20ソルティガの真の実力を改めてインプレしたいと思います。

ダイワ 20 ソルティガ 8000-P

ギア比:4.8
自重:645g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:92cm
PE糸巻量(号-m): 3-400/4-300

ダイワ 20 ソルティガ 8000-H

ギア比:5.8
自重:655g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:111cm
PE糸巻量(号-m): 3-400/4-300

ダイワ 20 ソルティガ 10000-P

ギア比:4.8
自重:645g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:98cm
PE糸巻量(号-m): 4-400/5-300

ダイワ 20 ソルティガ 10000-H

ギア比:5.8
自重:655g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:118cm
PE糸巻量(号-m): 4-400/5-300

ダイワ 20 ソルティガ 14000-P

ギア比:4.8
自重:655g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:104cm
PE糸巻量(号-m): 5-400/6-300

ダイワ 20 ソルティガ 14000-XH

ギア比:6.2
自重:665g
最大ドラグ力:25kg
巻取り長さ:134cm
PE糸巻量(号-m):5-400/6-300

ダイワ 20 ソルティガ 18000-P

ギア比:4.5
自重:875g
最大ドラグ力:30kg
巻取り長さ:101cm
PE糸巻量(号-m): 6-400/8-300

ダイワ 20 ソルティガ 18000-H

ギア比:5.8
自重:885g
最大ドラグ力:30kg
巻取り長さ:131cm
PE糸巻量(号-m): 6-400/8-300

ダイワ 20 ソルティガ 20000-H

ギア比:5.8
自重:890g
最大ドラグ力:30kg
巻取り長さ:143cm
PE糸巻量(号-m): 8-400/10-300

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