いまさら聞けない「高いリールと安いリールの違い」をリールマニアが解説

2019/04/26 更新

釣具屋に行けば、数百円で買える安いリールから5万円をこえる高級リールが販売されています。「なんでこんなに値段が違うの」と、疑問に思ったことはありませんか?今回はリールマニアが疑問にお答えします!


アイキャッチ画像出典:PIXTA

リールは“ピンキリ”

リールの画像
撮影:TSURI HACK編集部
多くの釣りで欠かすことのできない存在である、リール。安いものなら竿とセットで2千円以下で販売されていますが、高級機種だと5万円を超えることも。

「糸を巻く」という目的は同じはずなのに、何故こんなに価格が違うのでしょうか?

今回はリールを愛し、リールに愛された(?)男が「高いリールと安いリールの違い」を徹底解説します!

リールを愛した男

撮影:TSURI HACK編集部
佐藤稜真

某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。


素材の違い

安いリール

リールの画像
出典:PIXTA
ボディとローターにはアルミニウムや廉価版樹脂、ギアには亜鉛が用いられることが多く、回転に影響を与えるベアリングの数も少なめです。

その結果、上位機種よりも剛性や耐久性、巻き心地、感度が劣ります。

ただし、悪いことばかりではなく、亜鉛ギア特有の柔らかな巻き心地を好むファンが多くいるのも事実です。

高いリール

リールの画像
撮影:TSURI HACK編集部
ボディとローターにはマグネシウムや高強度樹脂、ギアは超々ジュラルミンなどが驕られ、ベールにはチタンが採用されていることもあります。

樹脂というと弱いイメージがあるかもしれませんが、高級リールに用いられる樹脂は自転車レースに使われているものや、マグネシウムより強いものもあるのです。

強くて軽い素材を多用した結果、ハイエンドに近づくほど剛性や耐久性、巻き心地、感度が高まります。

加工技術の違い

安いリール

リールの画像
出典:PIXTA
上位機種のような防水機能は省かれていることが多く、浸水やサビに対して弱いために寿命は長くありません。

また、ギアの製造も型に流し込む鋳造で作られることが多く、高級機種に比べると耐久性が劣り、巻き心地には大きな個体差があることも。

高いリール

リールの画像
撮影:TSURI HACK編集部
ダイワの「マグシールド」やシマノの「Xプロテクト」など、最新鋭の防水機構が搭載されており、メンテナンスを続ければ10年以上使い続けることもできます。

ギアは、常温で高い圧力をかけて金属をプレスする「冷間鍛造」や、非常に高い精度の切削加工で作られ、駆動力と耐久性の向上が図られています。


加工精度・組付け精度の違い

安いリール

リールの画像
出典:PIXTA
上位機種に比べて各パーツの加工精度が劣り、ベアリングの等級が低い場合も多いので、個体によって当たり外れの差が大きいことも。

また、パーツ同士の組付け精度が低いと負荷が分散されず、局所的に負荷が集中するために耐久性に難が出ることもあります。

高いリール

リールの画像
撮影:TSURI HACK編集部
パーツの加工精度・組付け精度ともに高いレベルを実現しているので、安いリールよりも圧倒的に耐久性が高いと断言できます。

巻きの質感や感度が向上して性能が高くなる半面、パーツ代が高く、修理代が高額になることも。安いリールと比べると、個体差が少なくなります。

高いリールには理由がある。

リールの画像
出典:PIXTA
高級なリールにはメーカーが積み重ねた技術と信頼が凝縮されており、一朝一夕では高性能なリールを作り上げることができないのです。

実釣性能が高いのは言うまでもありませんが、いいリールで釣りをすると、釣りがより楽しく快適になりますよ!

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佐藤 稜真
佐藤 稜真

TSURI HACK随一のリールマニア。特にスピニングリールをこよなく愛する気鋭の若手ライター。某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram・Amazon運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

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