素材の違い
安いリール
ボディとローターにはアルミニウムや廉価版樹脂、ギアには亜鉛が用いられることが多く、回転に影響を与えるベアリングの数も少なめです。
その結果、上位機種よりも剛性や耐久性、巻き心地、感度が劣ります。
ただし、悪いことばかりではなく、亜鉛ギア特有の柔らかな巻き心地を好むファンが多くいるのも事実です。
高いリール
ボディとローターにはマグネシウムや高強度樹脂、ギアは超々ジュラルミンなどが驕られ、ベールにはチタンが採用されていることもあります。
樹脂というと弱いイメージがあるかもしれませんが、高級リールに用いられる樹脂は自転車レースに使われているものや、マグネシウムより強いものもあるのです。
強くて軽い素材を多用した結果、ハイエンドに近づくほど剛性や耐久性、巻き心地、感度が高まります。
加工技術の違い
安いリール
上位機種のような防水機能は省かれていることが多く、浸水やサビに対して弱いために寿命は長くありません。
また、ギアの製造も型に流し込む鋳造で作られることが多く、高級機種に比べると耐久性が劣り、巻き心地には大きな個体差があることも。
高いリール
ダイワの「マグシールド」やシマノの「Xプロテクト」など、最新鋭の防水機構が搭載されており、メンテナンスを続ければ10年以上使い続けることもできます。
ギアは、常温で高い圧力をかけて金属をプレスする「冷間鍛造」や、非常に高い精度の切削加工で作られ、駆動力と耐久性の向上が図られています。