ショアプラッキングとは
ショアプラッキングとは、地磯やゴロタなどから、大型青物をプラグを使って狙う釣り方のこと。
ターゲットは、ブリやヒラマサ、カンパチといった青物。これらの魚をショアから狙う時には、飛距離が出しやすいジグを使う人も多いですが、トップウォーターやシンキングペンシルなどのハードルアーによるアピールが、効果的となることも少なくありません。
本記事では、ショアプラッキングにおすすめのタックルやルアー、そして釣り方の秘訣までご紹介して行きます。
ショアプラッキングに必要なタックルの選び方
大型のプラグがしっかりと投げられ、大型青物を引き寄せる力を持つタックルが必要となります。ショアジギングで使う大型タックルと兼用できる部分もあるので、詳しく見ていきましょう。
ショアプラッキング用ロッドの選び方
ショアプラッキング用ロッドは、長さ10フィート前後でH(ヘビー)パワーのモデルを基準に選んでみてください。
長さと強いパワーがあることで、大型プラグを遠くまで投げることができ、大型青物のヒット時にしっかりと引きを受け止めてやり取りすることが出来ます。
投げられるルアー重量は、80グラム程度を目安にして選んでみましょう。
シマノ コルトスナイパー S1006H
自重:314g
継数:2本
仕舞寸法:164.3cm
ルアー重量:プラグMAX80g
PEライン適合:MAX4号
ダイワ ショアスパルタン スタンダード 106H
自重:295g
継数:2本
仕舞寸法:165cm
ルアー重量:20-80g
PEライン適合:2-4号
ショアプラッキング用リールの選び方
ショアプラッキングでは太いPEラインを使用すること、また強い巻き上げ力が必要なため大型のスピニングリールがおすすめ。
ダイワであれば6000番クラス、シマノであれば8000番クラスを基準にしてみてください。
ギア比は巻き上げの力を重視したいのであればパワーギア、巻き取りのスピードを重視したいのであればハイギアがおすすめです。
シマノ バイオマスター SW 8000PG
自重:550g
最大ドラグ力:13kg
巻取り長さ:89cm
ナイロン糸巻量(lb-m):5-275/6-230/8-160
PE糸巻量(号-m):3-410/4-300/5-250
ダイワ ブラスト LT6000D-H
自重:370g
最大ドラグ力:12kg
巻取り長さ:101cm
PE糸巻量(号-m):3-300/4-220
ショアプラッキング用ラインの選び方
ショアプラッキング用ラインはPEラインの4号を基準に選んでみましょう。
ただし、7~8キロを超えるようなサイズが数多く居るようなエリアや、根が複雑でラインブレイクが心配されるような場所では、5号以上を使うこともありますので覚えておきましょう。
ショアプラッキング用リーダーの選び方
ショアプラッキング用リーダーは、ナイロン・フロロともにどちらも使用します。トップウォーターや比較的ナチュラルにルアーを泳がせたい場合はナイロン、根ズレが頻発するような場所では擦れに強いフロロカーボンを使用するのがおすすめです。
ショアプラッキングで使うルアーの種類
ショアプラッキングでは、トップウォーターやシンキングペンシルなどのルアーを使います。またプラグのボディ素材は、木製とプラスチックの二つのタイプがあります。以下にショアプラッキングで使う、ルアーの種類とおすすめルアーをご紹介します。
ダイビングペンシル
ダイビングペンシルは、その名の通りダイビングアクションで大型青物を誘うトップウォータールアーです。
「誘い出し」と呼ばれる移動距離が長めのロッドストロークでルアーを引っ張り、水中にダイブさせ泡や水しぶきを起こして大型青物を誘います。
ルアーを追ってくる大型青物の姿が見えたり、バイトの瞬間は水面に強烈な水しぶきが上がったりと視覚的にも強烈に楽しめるのがダイビングペンシルの魅力です。
▼ マリア ラピードF160
マリアのラピードは、操作がしやすいダイビングペンシル。追ってきてもなかなか食わせ切れない状況で活躍してくれるルアーです。
▼ ブルーブルー ガチペン16
ガチペン160は水面下15センチ以内に的を絞った設計としてあるのが特徴。ルアーを見切られにくく、大型青物をヒットに持ち込みやすいです。
シンキングペンシル
シンキングペンシルは水中で揺らめきながら大型青物を誘うルアー。
トップウォーターで追ってきてもなかなか水面まで出切らない時や、ポイントが遠く飛距離が必要な時、レンジが深いと感じる時など様々な場面で効果的なルアーです。
アクションはただ巻きやドリフト、またフォーリングを利用するなどして、ゆっくりテンポ良く誘ってみましょう。
▼ シマノ コルトスナイパー ロックスライド 140S
ロックスライドは、頭部に設けられたくぼみ「ヘッドリップ」で浮き上がりを抑制しているのが特徴。AR-Cシステムによって抜群の飛距離が出せることもメリットです。
▼ ダイワ ソルティガ オーバーゼアー ドリフトフォール 130S
大規模なナブラが立っているのになかなか反応が無いような状況におすすめのオーバーゼアー ドリフトフォール。逃げ惑う中で傷つき沈んでいく小魚をフォーリングで忠実に再現してくれます。
ポッパー
ショアプラッキングではポッパーも定番のトップウォーターです。
ロッドでアクションさせて、大きなポップ音や水しぶきで大型青物を誘います。
▼ タックルハウス コンタクト フィード ポッパー CFP150
フィード ポッパーは音が出しやすいポッパー。
ウエイトが振り子のように動く「R-Unit2.0」によってイレギュラーアクションを起こすことも特徴です。
▼ ジャッカル ライザーベイト 015P
ジャッカルのライザーベイト 015Pは、巻くだけで水面に浮上し、ポッパーらしい音、そして泡のアピールをしてくれるポッパー。
またシンキングなので、水中に沈めてアクションさせたり、バイトが出てもうまく乗らなかった魚を、フォールでもう一度食わせることなどもできます。
ショアプラッキングで大型魚を狙う時の秘訣
大型青物の強烈な引きでラインブレイクしてしまわないように、ノットにこだわることが釣果を左右する秘訣です。
以下にご紹介するような強度の高いノットを使うことをおすすめします。
FGノットを使おう
FGノットは摩擦系ノットと呼ばれるPEラインとリーダーを結束する方法の一つ。
強度が高いことはもちろん、ノットをガイド内まで巻き込んでいてもトラブルが起きにくいメリットがあります。
FGノットの具体的なやり方は、以下の記事を参考にしてみてください。
■ FGノットの組み方はこちら
イモムシノット+溶接リングを使おう
リーダーとルアーを結束する場合は、イモムシノット+溶接リングの組み合わせがおすすめ。
イモムシノットは結束がしにくい太いラインでも100%に近い強度を安定して出せるのが魅力となっています。
また溶接リングを使うことで、スプリットリングを介したルアー交換が簡単に出来るようになります。イモムシノットについては以下の記事を参考にしてみてください。
■ イモムシノットの組み方はこちら
ショアプラッキングにおすすめのフィールド
沖堤防や地磯、ゴロタ、サーフなど様々な場所で楽しむことが出来るショアプラッキング。
しかしポイント選びによって釣果が変わってくることも。
以下により釣果を上げやすい条件の見極め方をご紹介します。
青物の回遊ルートとなる場所
ショアプラッキングのターゲットである青物は、一か所に留まらず回遊しながらエサを追う魚であるため、青物の回遊ルートとなる場所を知って釣りに出掛けるべきです。
具体的には釣具店などの情報を元に、過去釣果が上がっている場所をヒントに釣行するのがおすすめです。
潮通しの良い場所
青物はポイントの中でも潮通しが、良い場所を好んで回遊する可能性が高いです。
そのため堤防であれば先端付近、磯であれば岬の先端などで釣りを行うのが良いでしょう。
またポイントには上げ潮・下げ潮それぞれの時に潮通しが良くなる場所があったりするので、同じ場所に何度か通って、青物が回遊してきやすいタイミングを見極めてみるのもおすすめです。
海面までの高さが高すぎない場所
ショアプラッキングを行うときは、海面までの高さが高すぎない場所を選ぶこともコツ。
海面まで高さがありすぎるとランディングが難しかったり、ルアーを動かしづらかったりなどデメリットが多くなります。
大型青物が相手となるショアプラッキングの釣りなので、ポイントの中で自分が釣りをする立ち位置にも気を配ってみてください。
ショアプラッキングで大型青物をゲット!
強烈なバイトシーンが見れたり、ロッドが立てられないような強い引きを体験したりすることも決して珍しくないショアプラッキング。
タックルやルアー選び、ノットなどにこだわることで大型青物をキャッチする確率を高めることが出来ます。ぜひ本記事を参考にショアプラッキングで大型青物をゲットしてみてください。