1ロスト2,000円時代を生きるアングラーへ
年々、上昇の一途を辿るルアー平均価格。感覚値の話しなりますが、20年前は新品のハードプラグが高くても1,280円程度だったのに対し、今や1,800円が当たり前。そして今は8%の税金もあり、1800×.1.08=税込1,944円。仮にルアーを5個失えば、約1万円という大金を失う事になります。ここでは、そんな憎き根がかりからアナタの大切なルアーを※救えるかもしれない「回収機」をご紹介してきます。
※回収機は、ルアーを100%回収できる訳ではありません。
棒タイプ
本タイプは、ランディングポール(玉の柄)の先端に回収用パーツを接続したり、初めから専門のシャフト(棒)がついているモノなど様々。
主な特徴としては、棒の先端に、かぎ爪のような回収用パーツがあり、棒を伸ばすことで根がかりのポイントへアプローチし、かぎ爪でルアーを回収したり、若しくは、根がかりした物ごと回収する事も可能です。
メリット・デメリット
本タイプは棒の先端に回収機がある為、根がかり地点の感覚が手元に伝わりやすく、ダイレクトな操作感があります。しかし、棒パーツ分の荷物が増えたり、長さが最大でも5メートル程度と限られてくるといった制約もあります。
向いている釣場
浅場/足元に障害物の多い岸釣りスタイル
投下タイプ
回収機投下タイプは、回収機を道糸(メインライン)にセットし、ラインを伝わせながら根がかりポイントへと、回収機本体を降下させます。そして、回収機のチェーンでルアーを絡めとるなどして、根がかりを外す仕組みです。
メリット・デメリット
回収機投下タイプは棒タイプのようなダイレクトな操作感はありませんが、紐の長さ分だけリーチを稼げますので、水深の深い場所の根がかり回収に向いています。ですが、それなりの高さ(角度)がなければ、回収機はルアーまで届きません。その為、根がかり元から回収機の投下地点まで、ある程度の角度を保てる釣り場で活躍します。
向いている釣場
足場の高い堤防/ボート釣りなど水深のある場所
その他のおすすめ根掛かり回収機
ダイワ ルアーキャッチャー(ヘビーウエイト)
ウェイトとチェーンを組み合わせた投下タイプの回収機。チェーンでルアーフックを絡めとる仕組みです。ノーマルタイプはウェイト自重100グラム。深場に対応したヘビーウェイトタイプは自重120グラム。
S&Nインターナショナル ルーバ ウノ(各色)
投下タイプの回収機。弾丸のようなウェイトの先端には、内向きの三角の切れ込みがついており、それにルアーの※スナップを引っ掛けて回収する仕組みです。※回収時にスナップが伸びてしまう事もあるので、強度のあるスナップを使用する事をオススメします。
サンマジック・レスキューロボ
ウェイトとフックを組み合わせた投下タイプの回収機。ウェイトの先端に内向きのフックが複数ついており、その内向きフックにスナップを掛けて回収したり、ウェイトとルアーがぶつかった衝撃で根がかりを外す仕組みです。※紐はついていないので、別途紐を用意する必要があります。※ルアーのフックを曲げて回収することを考え、フックより強度のある糸・スナップを使う事をオススメします。
オフト ルアーレスキュー
ルアーの形をしたウェイトとチェーンを組み合わせた投下タイプの回収機。チェーンでルアーフックを絡めとる仕組み。
エバーグリーン B-TRUE スライドシャフト400
らせん状の回収パーツと4メートルの棒が一つになった回収機。棒は視認性の高いチャートカラーを採用。
テイルウォーク ルアーキャッチバー
らせん状の回収パーツと2.4メートルの棒が一つになった回収機。
ハイドアップ 根掛かり回収機ヘッド単体
かぎ爪型の回収パーツ。ランディングボールの先端に接続して使います。根がかりが外れなければ、根がかりした障害物(枝などの沈殿物)ごと引っ張ってくる事も可能です。※ランディングポールが破損しないよう自己責任でお願いします。
ベルモント ゴールドルアーリトリーバーヘッド( MR-125 )
らせん状の回収パーツ。ランディングボールの先端に接続して使います。らせん状の回収パーツに道糸を絡ませて根がかりポイントを探ります。
ベルモント ルアーリトリーバーJP4700(MR-129)
らせん状の回収パーツと4.7メートルの棒が一つになった回収機。
ベルモント ルアーリトリーバーJP2700(MR-128)
らせん状の回収パーツと2.7メートルの棒が一つになった回収機。
ベルモン ルアーリターンII MR047
最長2.7メートルの棒タイプの回収機。根がかりは意外に足元で起こる事も多く、2.7メートル長でも活躍するシーンは多いでしょう。
回収機で自然にも優しく
ロストルアーはアングラーの懐を痛めるだけでなく、自然に対しても優しくはありません。仮にそれが望まぬ結果だとしても、ルアーをロストするという事は、フィールドにゴミを捨てている事と同義になってしまいます。回収機の利用だけでなく、ラインを太くするなど、少しでもロストルアーを減らす工夫をしていきたいですね。