アイキャッチ画像撮影:山下洋太
釣りキチだけどセダンに乗る

釣り人からあまり人気のないイメージが強いセダン。
「荷物が乗らなそう」「運転が大変そう」などとよく耳にしますが、じつは釣りに適した要素がいくつかあるんです!
今回は、セダン乗りの筆者がその魅力について紹介します。
私の愛車は……

学生時代のあだ名が釣りキチだった釣り歴20年の筆者が、釣り用としても普段使い用としても愛用している車があります。
それがホンダの『シビック セダン』です。
「釣りにセダン!?」「釣りキチなのに意外!」と驚かれることが多いですが、筆者にとってはこれがベストチョイス。
まずは『シビック セダン』の魅力について紹介させてください!
山下
祖父がシビック Type-Rに乗っていたため、筆者にとっては馴染みがある車なんです!
ホンダならではの加速の良さが爽快

ホンダの車といえば、なんといっても加速の良さ!
シビック セダンも例外ではなく、アクセルを踏み込むと、体がシートに吸い込まれるような感覚を得られます。
山下
初めて高速に乗ってベタ踏みしたときは、加速の良さに驚かされました!
一見、釣りにはあまり関係のなさそうな要素ですが、高速を使って移動するときには、合流や車線変更を行いやすく、交通量が多い首都高のような道でも安心して運転できます。
意外と荷物が積める


「セダンって荷物が乗らないよね……」といわれることもありますが、筆者が所有する2018年式シビック セダンの荷室は512Lと大容量!
1人での釣行はもちろん、荷物が少なめであれば、3人までの釣行も可能です。

大型クーラーボックスも楽々と積めるので、オフショアの釣りでも問題ありません!

また、トランクスルー機構を使用して後部座席を倒すと、荷室とキャビンがつながり、ある程度の長物でも積載できます。
燃費もそこまで悪くない

地方への遠征釣行が多い筆者にとって、高騰が続く燃料代は死活問題。
シビック セダンは街乗りで13km/Lほど、高速を使用すると16km/Lほどと、セダンとしてはそこまで燃費が悪いわけではなく、筆者的には許容範囲内といったところです。
燃料はレギュラーガソリン。スポーツセダンながらもハイオクではない点も魅力的なポイントですね!
なんといってもドライブに最高!

シビック セダンの最大の魅力は走行性能の高さ。ドライブには持って来いの車です!
釣りに行く際の長距離移動も、車好きの筆者にとっては楽しい時間。
神奈川在住の筆者は釣りで西伊豆へ行くことが多いですが、道中には箱根峠があり、爽快な走りに大満足です。

釣りに行けない日には、ヤビツ峠や足柄峠、御殿場大井線などの峠道に行くことも。
車幅が1800mmとやや大きいため、峠での運転には気を遣いますが、安定性が高く、急カーブが多い山道でも楽々です。
山下
自然の中を走り抜ける感覚が最高ですね!
釣り車としてのセダン、その魅力は?

「セダンは釣りに不向きだよね!?」と考える方がほとんどだと思います。
しかし、セダンにも釣りで便利だと感じるメリットもいくつかあるんです。
ニオイがキャビンに充満しにくい

セダンはキャビンと荷室が独立しています。
釣りで汚れたアイテムを荷室に収納すれば、キャビン内が臭くなることがありません。
以前、軽バンやハッチバックに乗っていたときには、車内が濡れた釣具から発生する不快な臭いに包まれていました……。
セダンに乗り換えてからそのようなことがなくなり、釣りをした後も気持ちよく運転できるようになりました!
山下
平磯で使用したウェーダーから発生する海藻のような臭いも、キャビン内に充満しにくくなって快適です!
疲れた体に優しい

釣りで疲れたときの運転って、かなり億劫ですよね。
しかし、セダンは重心が低くて車体の揺れが少ないことから、長距離にわたる運転でも体への負担が少なく、釣りで疲れた状態で乗っても快適そのものです。
セダン車はシートも快適性を追求したものが多く、座り心地も“極上”の一言。
セダンにしてから、釣りをした後の運転がかなり楽になりました。
走りを楽しめる

釣りの長距離運転が面倒だと感じる方も一定数いるでしょう。
筆者もその1人でしたが、セダンにしてから長距離の運転を楽しめるようになりました!
1日で600km以上移動することもありますが、そのようなときでもワクワクできるのがセダンの魅力。
長時間の運転でも疲れにくく、釣りの道中をプチ観光のように楽しめるでしょう。
もちろん良いところばかりではない

魅力あふれるセダンですが、いくつか気になるところも正直あります。
筆者がとくに気になった2つの点を紹介していきます。
ワンピースロッドを載せにくい

もっとも気になった点は、ワンピースロッドを載せにくいところ。
7ftほどあるワンピースロッドを載せるには、かなりのコツが必要です。
トランクスルー機構を使用すればワンピースロッドを楽に積み込めます。ただし、荷室に載せるものが多いときや後部座席に人を乗せるときには、キャビン内にロッドを収納する必要が出てきてしまうことがあるのも事実。

筆者がいろいろ試した結果、助手席に載せるか、カールロッドホルダーを使用して後部座席と橋渡しするように載せるかの2パターンが今のところのベストです。
上手く載せられるようになると、7ftほどのワンピースロッドを安全に持ち運べるようになりますよ。
山下
もっといい載せ方があったら、ぜひ教えてください!(笑)
乗り降りがしにくい

一度車に乗り込んでしまえば快適そのものですが、座席が低くて乗り降りがしにくいところもやや気になる点です。
防寒着のような厚手のウェアを着用しているときは、とくに乗り降りしにくいです。
動きやすい服装であれば、乗り降りしやすいのはもちろん、セダンの乗り心地の良さを倍増させてくれます!
山下
あまり意識はしていませんでしたが、思い返すと、アウターは脱いだ状態で運転席に乗り込むことが多いですね。
セダンで釣りも移動も軽快に!

セダンは意外にも釣り車として問題なく使用でき、とくに運転好きな釣り人におすすめです!
確かに、SUVやワンボックスカーなどと比べると荷物は積みづらいかもしれません。
しかし、走りという面ではまさに“至高”。釣りの道中が至福のひとときとなること間違いなしです!
「車移動が疲れる」「移動中をもっと快適な時間にしたい」なんて方は、次の買い替え時にセダンを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。