日焼けを侮ってはいけません!
日焼けのリスクは知っておきましょう!
皮膚や目、さらには免疫機能にまで悪影響を与えるとされる紫外線。
日焼け(サンバーン)だけでなく、紫外線は角膜炎(雪目)や免疫低下による口唇ヘルペスなど感染症を発症する原因となります。
これらの症状は紫外線が関係する急性期のものである一方で、紫外線を浴び続けることによって起こる慢性期の症状もあります。
日焼け慢性期の症状が怖い!
日焼け慢性期の症状は、20年から30年経った後に皮膚や目に障害が発生します。
メラノーマと呼ばれる悪性黒色腫は皮膚がんによる死亡原因の約8割と言われ、メラノーマの他にも、紫外線は基底細胞がんや有棘細胞がんといった病気の原因にもなることも……。
また、加齢がおもな原因とされる白内障ですが、水晶体の濁りの原因の一部に紫外線が影響しているとも言われます。
紫外線による慢性障害は、症状が悪くなっていく実感がないためとくに注意が必要です。
PA/SPF/UPFと紫外線A波/B波について
日焼け止めクリームに表記されているPAとSPFとは
SPF | PA | 使用シーンの目安 |
10〜20 | +〜++ | 散歩やちょっとした買い物 |
20〜30 | ++〜+++ | 野外での軽いレジャーやスポーツ |
30〜50+ | +++〜++++ | 炎天下でのレジャーやマリンスポーツ |
『SPF』とは、Sun Protection Factorを略したもので紫外線UV-Bに対するブロック効果を表し、『PA』とは、Protection Grade of UVAの略で紫外線UV-Aに対するブロック効果を表します。
SPFは50+、PAはPA+ + + +が最大値で値が大きいほど紫外線防止効果が高くなります。魚釣りのようなアウトドアでは、双方とも最大値の商品を選ぶようにしましょう。
また、一度濡ればその日一日大丈夫という訳ではなく、こまめに塗りなおす必要があります。
紫外線A波とB波の違いについて
日焼けによって肌が赤くなったり、シミや皮膚ガン・乾燥などの原因となるのは、肌表面の細胞を傷つける紫外線B波(UV-B)です。
一方で、UV-Bよりも深い真皮層まで到達し、ジワジワと肌にダメージを与えることでシワや弛みの原因となるのが紫外線A波(UV-A)です。
衣類に表記されているUPFとは
『UPF』とはUltraViolet Protection Factorを略したもので、SPFとPAが日焼け止めクリームに表記されているのに対し、UPFは衣服に表示されており、その衣服がどの程度の紫外線を防御するのか表します。
UPFの表記は「15-24」「25-39」「40-50+」の3段階に分かれ、高い数値の方が紫外線をカットする効果が高くなります。
例えば、UPF50はその衣類は紫外線を50分の1までカットする効果があるということを示しているますよ。
魚釣りで実践したい基本的な日焼け対策について
帽子や変更グラス、長袖長ズボンを着用する
日焼け対策には肌の露出を抑えることが一番効果的です。
とくに夏は防虫対策と重なる部分でもありますので、積極的に長袖長ズボンを着用するようにしましょう。
また、目の日焼け対策として帽子や偏光グラスの着用も大切。フェイスガードやグローブを活用すれば、日焼け止めクリームを使用しなくとも衣類だけで日焼け対策を完結することも可能です。
日焼け止めクリームを“効果的”に活用する
長袖長ズボンは苦手。フェイスガードは息苦しい……そんな方もいらっしゃると思います。
釣り人全員が目出し帽を被っていたら怪しいですもんね(笑)
もちろん日焼け止めクリームの活用も効果的です! 首元や手の甲など、日焼け対策を忘れがちな箇所にもしっかり塗っておきましょう。
うっかり日焼けしてしまった時のアフターケア
肌が真っ赤になるくらい日焼けをしてしまった経験がある釣り人は少なくないはず。
皮膚が赤くなってしまったり、熱を持っている時は保冷剤や水道水でしっかり冷やしましょう。
それほど酷くない日焼けであっても、紫外線を浴びた後は水分補給を行い、メラニンの生成を抑制するビタミンCをしっかり取って体の内側からのアフターケアを行いましょう。
日焼け対策に適した衣類について
トップスはフーディーがオススメ
長袖の中でもフードが付いたタイプが日焼け対策にはオススメ。フーディーやパーカーという名前で販売されています。
『ドライ』や『メッシュ』といった表記がされた軽くて速乾性の高い商品を選ぶと良いでしょう。
吸湿速乾性の高い長ズボンは夏に履いても苦じゃない
トップスと同様に通気性や速乾性に優れた素材を使った長ズボンを選ぶと真夏の釣りも快適です。
長ズボン選びのコツは伸縮性も重視すること。身体を動かす魚釣りではストレッチ性に優れたボトムスが必要です。
また、どうしても長ズボンは苦手……という方は、アンダータイツとハーフパンツという組み合わせも良いでしょう。
フェイスガードやグローブを使用すれば、ほぼ完全防備
日焼け止めクリームが苦手な方や肌と相性の悪い方は、フェイスガードやグローブも活用して日焼け対策を行いましょう。
通気性に優れた夏用のフェイスガードは意外と快適ですよ!
日焼け対策にオススメな釣り用衣類
ヘリーハンセン|フルジップ フーディーラッシュガード
ヘリーハンセン ロングスリーブフルジップフーディラッシュガード
・素材:ポリエステルトリコット(ポリエステル85%、ポリウレタン15%
日差しの強いフィールドでの長時間活動に対応するUVプロテクト機能付きフーディーです。
ストレッチ性のある生地でややルーズなフィット感が特徴。肩への負担を軽減する立体パターンを採用やランバージャック仕様で手の甲までカバーします。
フォックスファイヤー|SCアルティメットフーディ
アース製薬と帝人フロンティアが共同開発した、UVカットと防虫効果のある素材『スコーロン』を使用したフーディー。
防虫、UVカット機能を持つトランスウェット・スコーロン素材でまさに釣りにぴったりなフルジップパーカーです。
凹凸感のある編み組織で汗をかいてもベタつかず、吸汗速乾性能があるので盛夏でもサラッと快適に着用できますよ。
ザ・ノース・フェイス|アルパインライトパンツ
ノースフェイス アルパインライトパンツ
アルパインライトパンツ撥水性、伸縮性、速乾性があり、機能性も抜群な多用途パンツです。
登山はもちろん、シンプルなデザインでシーンを選ばず、魚釣りの場面でも活躍してくれます。
ファイントラック|クロノパンツ
クロノ パンツは、通気性に優れており蒸れにくく、べたつきにくい肌触りが特徴的な夏用パンツです。
伸縮性とゆとりのあるサイズ感が特徴で圧倒的な動きやすさを実現しています。
フィールドでの汚れや濡れに対応する耐久撥水加工済みです。
リトルプレゼンツ|P-13 ウエットボトム
磯や渓流など濡れることが前提の釣り場では、ラッシュガードとハーフパンツの組み合わせが快適。
リトルプレゼンツのウエットボトムは、UVカット素材を使ったラッシュガードです。
カヤックフィッシングにも適していると言えるでしょう。
エバーグリーン インターナショナル|E.G.フェイスマスク
エバーグリーン E.G.フェイスマスク
・吸汗速乾で真夏でも快適な使用感
・全方向ストレッチ性能で動作を妨げない
・消臭効果繊維配合でニオイをブロック
紫外線をカットするだけでなく、釣りに最適な機能性と快適性を追求したフェイスマスク。
通気性に優れたメッシュ素材をマスク部分に採用することで、真夏でも息苦しさを感じにくいだけでなく、呼吸による偏光グラスの曇りも防止します。
また、このマスク部分だけを下げることができるので、水分補給時にもフェイスマスクを脱ぐ必要がありません。
シマノ|サンプロテクション グローブ ショート
サンプロテクション生地を採用したシマノ製の日焼け対策グローブ。
掌抜き、5本指抜き仕様のため自然な装着感で紫外線から手の甲と手首を守ります。
肌触りに優れ、腕や足、関節の動きを妨げにくいためストレスを感じにくいのが特徴で、ボディラインにフィットする心地よい装着感に加え、簡単に脱げる利便性も兼ね備えています。
ザ・ノース・フェイス|サンシールドキャップ
THE NORTH FACE サンシールドキャップ
・シールド部:Vent Mesh Be Free Cloth(複合繊維(ポリエステル)60%、ポリエステル40%)
・シールド部分とあご紐は取り外し可能
UVケア(UPF15-30、紫外線カット率85%以上)機能付きのサンシールドキャップ。シールドとあご紐は取り外しが可能です。
シールドは首元の日焼け対策としてとても効果的で、本体のメッシュ部分とシールド部分には虫よけ加工も施されており、防虫対策グッズとしても活用できます。
オークリー|HALF JACKET 2.0 XL Prizm Deep Water Polarized レンズ
釣り人にとってマストアイテムとも言える偏光グラスも紫外線対策として有効です。
帽子や偏光グラスは、ルアーやオモリが当たる思わぬ事故による怪我を最小限に抑える為にも常に着用しておきたいグッズです。
魚釣りに使用する日焼け止めの選び方
水や汗に強い日焼け止めを選ぼう
汗をかいたり、水に濡れる機会が多い魚釣りのフィールドでは、濡れても落ちにくい日焼け止めを選ぶようにしましょう。
ウォータープルーフ使用の日焼け止めを選ぶと塗り直しの回数を抑えることができますよ。
SPFとPAの値を確認しよう!タイプはお好みでOK
野外で楽しむ魚釣りでは、SPF50とPA++++を選ぶようにしましょう。
日焼け止めには、クリームやリキッド(液体)、スプレーやスティックなど様々なタイプがありますが、それぞれにメリットがあるのでご自身の好みに合わせて選んでOK!
スプレーやスティックタイプは指を使わずに日焼け止めを塗ることができるので、餌釣りなどニオイを気にする釣りには効果的かもしれませんね。
魚釣りにオススメな日焼け止め5選
資生堂|アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク N
資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク
・スーパーウォータープルーフ
・水、汗、熱、空気中の水分でUVブロック膜が強くなる
・SPF 50+
・PA ++++
・内容量:60mL
魚釣りに適した日焼け止め選びに迷いたくない方は、アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルクを購入しましょう。
汗、水、熱、空気中の水分に反応し、UVブロック膜が均一化して強くなるというオートブースター技術を採用しているため、濡れることが多い魚釣りのフィールドにピッタリ!
アネッサは水に強いスーパーウォータープルーフ(水浴テスト80分)であるにも関わらずクレンジング剤を使わずに石鹸で落とせます。
さわやかなフルーティフローラルの香りの乳液タイプで、塗り心地がサラッとしていているのが特徴的です。
オイルコントロール&UVブロック
クワトロボタニコ ボタニカル オイルコントロール & UVブロック
・ウォータープルーフ
・SPF 50+
・PA ++++
・内容量:50g
肌なじみが良く、白浮きやべたつきを抑えたエアリージェル処方で、驚くほど軽いつけ心地が特徴の日焼け止め。
汗や水で落ちにくいウォータープルーフ処方によって、汗をかいて日焼け止めが流れ落ちるのを防止します。
ウォータープルーフタイプですが、石鹸や洗顔料で簡単に洗い流すことができます。
スキンアクア スーパーモイスチャーゴールドシリーズ
ロート製薬 スキンアクア スーパーモイスチャーエッセンスゴールド
・スーパーウォータープルーフ
・内容量:80g
・SPF 50+
・PA ++++
日焼け止めに2,000円以上出すのはちょっと……そんな方にオススメなのはロート製薬から販売されているスキンアクアのスーパーモイスチャーエッセンスゴールドです。
800円前後で購入でき、SPFもPAも最高レベル。水に強いスーパーウォータープルーフタイプでありながら石鹸で洗い流すことができます。
つけ心地は肌にすーっとなじみ、うるおい感のあるテクスチャーで、汗の上から塗ってもべたつかずまるで素肌のような快適なサラサラ感が特徴です。
BRISA MARINA アスリートプロEX UVスティック
BRISAMARINA アスリートプロEX UVスティック
・ウォータープルーフ
・内容量:13.5g
・SPF 50+
・PA ++++
サーファーやダイバーから人気のブリサマリーナの日焼け止めスティック。
クリアタイプなので白浮きせず、ウェアやウェットスーツ、マスクに色が付つきません。
夏の強烈な太陽だけでなく冬の雪山でもしっかりガードしてくれるSPF50+、PA++++、汗や水に強いウォータープルーフ処方でウォータースポーツに最適です。
アネッサ パーフェクトUV スキンケアスプレー
資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアスプレー N
・スーパーウォータープルーフ
・水、汗、空気中の水分でUVブロック膜が強くなる
・SPF 50+
・PA ++++
・内容量:60g
アネッサ パーフェクトUV スキンケアシリーズのスプレータイプ。
スーパーウォータープルーフとオートブースター技術はスプレータイプにも採用されており、水に強く魚釣りの現場でも活躍します。
手先を汚さずに満遍なく散布できるのがスプレータイプの長所と言えるでしょう。
また、スプレータイプは髪の毛にも日焼け止めを付けることができますよ。
将来の為にも日焼け対策は万全に
ついつい、怠りがちな日焼け対策ですが、20年30年後の健康の為に、今からしっかり紫外線対策をして魚釣りを楽しみましょう。
日焼け対策をしっかりすれば、その日の疲れの質が全然違います。翌日に疲れを残さない為にも、今年の夏はUVケアを実践してみてはいかがでしょうか。