【非金属・アルミ・マグネシウム】リールのボディ素材をリールマニアが解説

2020/01/20 更新

リールのボディ素材を気にしたことはありますか?どれも同じような素材でできていそうですが、実は、ボディに使われる素材にはいくつか種類があるのです。今回は素材ごとに特性を解説します。


アイキャッチ画像撮影:TSURI HACK 編集部

知られざる「ボディ素材」の世界

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リールの性能を大きく左右するボディ素材。パッとリールを見ただけではわかりませんが、実はいくつかの素材が使い分けられているのです。

そこで今回は、非金属・アルミ・マグネシウムの3つに分けて、それぞれの特徴を解説します。

非金属ボディ

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一昔前までは「非金属」というと低価格帯モデルのイメージでしたが、素材の開発が進んだ結果、近年は高級機種にも多く採用されています。

シマノのCI4、ダイワのザイオン・DS5・DS4などが非金属ボディに当たります。

錆びない

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その最大のメリットは「錆びない」ということです。

金属ボディの場合、どんな特殊なコーティングを施しても、経年劣化や使用による摩耗で剥がれてしまえばそこから錆びてしまいます。

しかし、非金属ボディは表面のコーティングが剥がれたとしても、錆びたり腐食したりする心配がありません。

冷たくならない

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提供:佐藤稜真
冬の釣りは、とにかく寒さとの戦いです。ところが、金属ボディは非常に冷たくなってしまいます。

手が冷えて悴むと糸の結束などに支障が出るため、冬場には非金属ボディーを好んで使うアングラーもいるほどです。

剛性と強度が低い

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非金属ボディのデメリットは、剛性と強度です。

金属ボディと比べると、負荷が掛かった際にたわむので、巻上げ力のロスや感度の低下を招きます。

また、金属よりも外圧・衝撃に弱く、落とした際に割れてしまう可能性も。

ただし、高級機種に採用される非金属素材は、カーボンを練り込むことによって金属に匹敵する剛性・強度が確保されています。


アルミボディ

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金属系ボディの中では、もっともオーソドックスな素材であるアルミ。ミドルグレードからハイエンドまで幅広く採用されています。

シマノの19ステラSW・20ツインパワー・19ストラディック、ダイワの20ソルティガ・19セルテート・19レグザなどがアルミボディです。

剛性が高い

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アルミは剛性が高く、強い負荷がかかっても変形が少ないことが特徴です。

そのため、大型魚とファイトをしてもボディがたわまず、高負荷な状態でも強い巻上げを維持できます。

剛性をウリにしたモデルやオフショア用スピニングリール、ジギング用ベイトリールにアルミが使われるのはそのためです。

錆びにくい

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後述のマグネシウムや鉄に比べて錆びにくいことも、アルミニウムの特徴として挙げられます。

そのため、大量の海水をかぶるオフショアではアルミボディが重用されています。

重たい

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マグネシウムや非金属素材と比較し、重たいことがデメリットです。

近年は、アルミと非金属素材の両方を用いて、軽さと強さの両立が図られているリールもあります。

マグネシウムボディ

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現在、リールに用いられている素材でもっとも高価なのがマグネシウムです。ゆえに、マグネシウムが採用されるのは高級機種に限られます。

シマノの18ステラや19ヴァンキッシュ、ダイワの18イグジストなどがマグネシウムボディです。

軽くて強い

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工業的に使用されている金属の中で、もっとも軽いのがマグネシウムです。

よって、軽さと剛性・強度を非常に高い次元で両立することができます。

温度変化による変形がほぼない

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金属は温度変化で変形するため、ボディも変形し、夏と冬とで使用感(巻き心地など)が変わることもあります。

しかし、マグネシウムは100度以下でほとんど変形しないため、季節によって使用感が変わりません。

ボディが変形してしまうと、ギアが偏摩耗するなどしてパーツの寿命が縮んでしまうので、実は大きな長所なのです。

耐食性が低い

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マグネシウムには、錆びやすいという短所があります。そのため、リールに用いるためには高度な防錆処理が必要です。

もともと加工が難しいこともあり、結果的に高額なリールになってしまいます。

しかし、性能面での短所はほぼなく、オフショア用リールなどを除いては、最高のボディ素材と言っても過言ではありません。

進化するボディ素材

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普段ボディ素材のことを考える人は少ないかもしれませんが、ボディ素材はリールの性格を決める大きな要素。

非金属ボディが流行ったり、また金属ボディに回帰したりと、絶えず進化を続けています。

次にリールを購入する際は、ボディ素材のことを考えてみてはいかがでしょうか。
撮影:TSURI HACK 編集部

筆者について

佐藤稜真

某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。

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佐藤 稜真
佐藤 稜真

TSURI HACK随一のリールマニア。特にスピニングリールをこよなく愛する気鋭の若手ライター。

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