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【非金属・アルミ・マグネシウム】リールのボディ素材をリールマニアが解説(2ページ目)

アルミボディ

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金属系ボディの中では、もっともオーソドックスな素材であるアルミ。ミドルグレードからハイエンドまで幅広く採用されています。

シマノの19ステラSW・20ツインパワー・19ストラディック、ダイワの20ソルティガ・19セルテート・19レグザなどがアルミボディです。

剛性が高い

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アルミは剛性が高く、強い負荷がかかっても変形が少ないことが特徴です。

そのため、大型魚とファイトをしてもボディがたわまず、高負荷な状態でも強い巻上げを維持できます。

剛性をウリにしたモデルやオフショア用スピニングリール、ジギング用ベイトリールにアルミが使われるのはそのためです。

錆びにくい

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後述のマグネシウムや鉄に比べて錆びにくいことも、アルミニウムの特徴として挙げられます。

そのため、大量の海水をかぶるオフショアではアルミボディが重用されています。

重たい

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マグネシウムや非金属素材と比較し、重たいことがデメリットです。

近年は、アルミと非金属素材の両方を用いて、軽さと強さの両立が図られているリールもあります。

マグネシウムボディ

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現在、リールに用いられている素材でもっとも高価なのがマグネシウムです。ゆえに、マグネシウムが採用されるのは高級機種に限られます。

シマノの18ステラや19ヴァンキッシュ、ダイワの18イグジストなどがマグネシウムボディです。

軽くて強い

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工業的に使用されている金属の中で、もっとも軽いのがマグネシウムです。

よって、軽さと剛性・強度を非常に高い次元で両立することができます。

温度変化による変形がほぼない

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金属は温度変化で変形するため、ボディも変形し、夏と冬とで使用感(巻き心地など)が変わることもあります。

しかし、マグネシウムは100度以下でほとんど変形しないため、季節によって使用感が変わりません。

ボディが変形してしまうと、ギアが偏摩耗するなどしてパーツの寿命が縮んでしまうので、実は大きな長所なのです。

耐食性が低い

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マグネシウムには、錆びやすいという短所があります。そのため、リールに用いるためには高度な防錆処理が必要です。

もともと加工が難しいこともあり、結果的に高額なリールになってしまいます。

しかし、性能面での短所はほぼなく、オフショア用リールなどを除いては、最高のボディ素材と言っても過言ではありません。

進化するボディ素材

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普段ボディ素材のことを考える人は少ないかもしれませんが、ボディ素材はリールの性格を決める大きな要素。

非金属ボディが流行ったり、また金属ボディに回帰したりと、絶えず進化を続けています。

次にリールを購入する際は、ボディ素材のことを考えてみてはいかがでしょうか。

撮影:TSURI HACK 編集部

筆者について

佐藤稜真

某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。

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