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辺見哲也が語る“18ステラ”の魅力!ヴァンキッシュ・エクスセンスとの使い分けとは?

本記事はシマノ社の人気コンテンツ「LURE X」より、読者に役立つ情報を配信する連携企画です。

目次

TSURI HACK × LURE X

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今回は「辺見哲也が語る、ステラへの魅力」。NEWステラを愛用する理由、またシマノスピニングリール人気2機種との比較を語ります。

辺見 哲也

東京湾ボートシーバスの“伝説のカリスマガイド”として名を馳せ、現在は岸からのキャスティングゲームでも活躍するシーバスエキスパート。

多彩なキャスト技術を持ち、どんな状況でも狙ったスポットを正確に撃ち抜く、キャスティングの名手としても知られている。

もはやスピニングリールという分類から抜け出し、“ステラ”という別カテゴリーに存在する

NEWステラについて、そんな感想を最初に述べておきたい─。

ステラについてそこまで言わせてもらうのは、もはやこのリールは単に魚を釣る道具としての領域を超越しているからだ。正直な話、魚を釣るための「性能」としては『ヴァンキッシュ』が一つの到達点ではないかと私は考えている。

投げる・巻く・糸を出すといった実釣レベルで、スピニングリールに求められる性能を高次元でクリアしているヴァンキッシュ。強さと軽さのバランスも含め、世界のリールメーカーから見てのベンチマーク、すなわち指標となる完成度で存在している。

世界のどこを見ても、性能的にヴァンキッシュを上回るスピニングリールは存在していない。広言はしないまでも、恐らく多くのベテランアングラーはこれを認識しているはずだ。

もちろん好き・嫌いもあるし、「性能」以外の所有感や質感といったものも道具には必要だ。だからこそあえて、“性能的に”と記した。

△前作の14ステラ。こちらも当時に革新を遂げた。

何を隠そう、ステラという存在がシマノにはある。道具には実用性だけでなく、ときにはそれ以上を求めることもある。例えばある古いスピニングリールは、今でもトラウティストから愛され続けている。

クルマで例えればメルセデス・ベンツの『ゲレンデヴァーゲン』のような存在だ。単に「性能」を突き詰めるだけでなく、個性やデザイン性など「味」のようなものが人の心を魅了するのだろう。

とかく男は「MONO」にこだわる生き物であり、性能だけでは語り尽くせない魅力をそこに感じてしまう。

ステラは現在における最高の工業技術を導入して作り上げられるリールであることは間違いなく、現場で求められる性能ははるかに超えるスペックを内包する。

日本が誇る高度な工業技術の集大成でありながら、「釣り道具」という味付けを備えた「MONO」。“匠”のリールこそ、ステラという存在なのだ。

<次ページ:ステラの性能は比較できない>

ステラと比較できるのは、もはやステラだけだ

実感していることなのであえて言おう!

NEWステラを実釣で使い始めたのは昨年の後半からで、まずはフロントサイドのスプール側が軽くなった印象を受けた。おそらく重量配分を見直したのだろう。

実際には前のモデルと比べて4000が5グラム、4000XGで10グラムの軽量化を実現している。数字的にはわずかだが、体感的にはずいぶん軽快に感じられる。

そしてやはり大切なのがデザイン。これまでのモデルに比べるとゴールドのパーツが少なくなり、シックなカラーリングとなった。個人的にはとても好感を持っている。

写真では分かりづらいが、実物は高級感があって大人の道具としてふさわしい出来映えだ。

△シルバーを基調としているNEWステラ(18モデル)

回転性能や独特の巻き心地は当然ながら申し分なしで、更に進化した『マイクロモジュールギアⅡ』が新たに搭載されている。

カタログに表示されているグラフを見るとギアノイズは従来品に比べ大幅に少なくなっているが、もはや人間が感触として進化を感じられるレベルを超越してしまった感がある。

“ギアのシマノ”のすごさは、短期間でどうのこうのというより、使い込むことによってその差が体感できるはずだ。

またボディ全体の基本設計を見直し、現在の技術においてガタや隙間、揺れを極限まで排除した『サイレントドライブ』を採用。これまでにない静粛性を発揮している。

そしてギアの強度はワンサイズ上のリールに匹敵するほど大幅にアップし、『Xプロテクト』により防水性能も高めている。

なお防水性能に絡めて、ラインローラーのメンテナンスもできるようになった。ウェブサイトに動画があるので参照してほしい。

総合的にみると、回転性能をより向上させながら耐久力も大幅に上げている今回のNEWステラ。長く使い込むほどに製品クオリティーを感じられる仕上がりだ。

<次ページ:私がステラを選ぶ理由>

ステラ、ヴァンキッシュ、エクスセンス…どれがいい!?

出典:シマノ

釣りをする上で「本音」を言わせてらおう

各機構の細かな説明はシマノのウェブサイトやカタログにあると思うので、ここからは「私がステラを選ぶ理由」を紹介したい。

私が各種媒体に登場する際は、その年に発売された最新のリールを使用する。メーカーのインストラクターを務めているのだから当然なのは理解して頂けていると思う。

しかしホンネの部分ではどうなのか、気になる方もいらっしゃる。

フィッシングショーや釣り場で会った方々に、「辺見さんはどのリールが一番いいと思いますか?」「どのリールが好きですか?」「旧型に比べて新型はどうですか?」と聞かれることが多いのだ。

毎年違ったリールを使っているので、疑問に思われるのは当然だ。私がメインに使用したリールは、2015年がステラ。2016年はヴァンキッシュ。2017年はエクスセンスだった。

そして2018年はNEWステラとなるだろう。取材などプロモーション以外のプライベートな釣行では、今年はステラとヴァンキッシュを使い分けると思う。

△ヴァンキッシュ(左)とNEWステラ(右)の4000番。スプール径も一回り大きい

ただし『飛距離は正義!』と標榜している私としては、ベースになるのは常にステラ。その理由はスプールにある。ステラのスプールは直径が大きく長いためラインの放出がよりスムーズで、飛距離を伸ばすのに有利なのだ。

スプール径が大きければラインを放出する際、1回転で出される量が径の小さなものより長くなる。同じ距離分を放出するとすれば、径の小さなスプールだとより多く回転するのだからその分抵抗も大きくなる。

△ステラはロングスプールが特徴。左のヴァンキッシュと比べても明らかに長い!

またロングスプールは短いものより多くラインが巻けるので、放出された際の目減りが少ない。スプールが痩せにくいからエッジにラインが当たる角度も緩く、ラインの放出抵抗を抑えて飛距離を伸ばす。

投げ釣り用リールのスプールが大口径で超ロングなのはこういった理由からだ。
他のモデルに比べて若干でもスプールが大きくて長いステラは、飛距離においてアドバンテージを持つ。だから基本的にファーストチョイスはステラとなる。

 

△スピニングとしての頂点に達したヴァンキッシュ

ではヴァンキッシュは?というと、「軽量」であるという利点から積極的なアクションを求められる場合に持ち味を発揮する。例えばシェイキングやジャーキングを多用する釣り。

またトリッキーなキャスティング、ストラクチャーが多くフリップキャストやフリッピングを多く使ったり近距離戦では出番だ。

△防水性が飛躍的に上がったエクスセンス

なお、2016年から2017年にヴァンキッシュからエクスセンスへと変更したのは防水性の向上が大きな理由。今回のNEWステラでそれはカバーできるし、エクスセンスにはギア比においてごく個人的なネックがある。

私がシーバスゲームで多用したい番手は4000MHGだが、残念ながらエクスセンスにはラインナップされていない。サクラマスでも4000の「HG」を使いたい私にとって、NEWステラは理想のモデルである。

ハンティングに伴い「命」を宿すステラ

様々なシチュエーションに対応するべく、豊富なラインナップで登場したNEWステラ。

フルメタルボディがもたらす高い剛性と強靭なギア、そしてそれらを支持する精密なパーツ類。その心臓部を守り抜く高い防水性能と恐ろしく滑らかな回転フィールは筆舌に尽くしがたい。

長く使い込んでも輝きを失わない「MONO」作りニッポンが誇る工業製品、それがステラだ。

もし「新しいステラはいかがですか?」とたずねられたら、私は一言こう答える。「その存在は、釣り師の感性を邪魔しない忠実な生き物」と。

※本記事はシマノ社「LURE X」より、一部内容を変更して転載しています。

本記事で紹介したアイテム

シマノ ステラ 4000MHG

ギア比:5.8:1
最大ドラグ力:11.0kg
自重:255g
巻取り長:95cm
ナイロン糸巻き量(号-m):2.5-160/3-120/4-90
フロロ糸巻き量(号-m):3-110/4-90/5-65
PE糸巻き量(号-m):1.2-250/1.5-200/2-150

シマノ 16 ヴァンキッシュ 4000HG

ギア比:5.8
自重(g): 230
最大ドラグ力(kg): 11.0
スプール寸法(径mm/ストロークmm): 51/17
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):93

シマノ エクスセンス 3000MHG

ギア比:5.8
自重(g): 215
最大ドラグ力(kg): 9.0
スプール寸法(径mm/ストロークmm): 46.5/14.5
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):85