メバル向けメタルジグについて
メバル向けのメタルジグは、大型青物狙いと異なり、小型で軽量。ライトゲーム人気とともに各社から高性能な製品が発売されています。メバル向けメタルジグは、メバルだけでなくアジやサバ、カマスといった回遊してくる小型青物にも使うことができます。
メタルジグの重さは?
メバルを釣る際に用いられるメタルジグの重さは、軽いもので1.5~3グラム前後。重いもので6~8グラム前後です。ショアジギングの最もライトな部類に入るメタルジグです。長さは25~40ミリ前後のもの。フォルムがスリムなタイプや、タングステン製のタイプは同じ重さでも飛距離が出しやすく、着底が早いのが特徴です。
メタルジグのカラーは?
メタルジグのカラーは、日中ではナチュラル系、夕マズメの時間帯ではアピール系が効果的と言われています。日没後はチャート系やグロー系のカラーも有効でしょう。
澄み潮ならシルバー寒色系、濁り潮ならゴールド暖色系もおすすめです。サイズはメバルが追っているベイトのサイズと合わせるようにします。グロー系は子イカを捕食している時に有効です。
どんな時に効果的?
メバルに対してメタルジグが効果的になるのは、日中などメバルが浮いていない時間帯や、沖の沈み根周りをサーチするなど飛距離が必要な場合です。その他、潮の流れが速い場合のボトム攻略、水深のある磯やゴロタ浜の尺メバル狙いなど、大型メバル狙いに特に効果があります。
メバルをメタルジグで狙うタックル
主にワームやプラグで楽しまれるメバリング。メタルジグを使用する際に、どの様なタックルをセットしたら良いか、疑問に思われる方に向けて一例をご紹介します。
ロッド
ロッドのオススメはメバリングロッドですが、メタルジグの自重が7グラム以下であれば、アジングロッドの流用ができる場合があります。
長さは飛距離を優先して7~8フィート。感度重視の先調子で、メバルの強烈な引きに耐えられるバットパワーのあるものがおすすめです。
メタルジグの場合は、ワームと比べて魚が違和感を感じやすく、咥えてから放すまでの時間が短いことがあります。アタリを感じた瞬間にアワセを入れる「掛け」の釣りなので、ロッド感度が高いほど有利になります。
リール
リールは、ノーマルまたはハイギヤ仕様がおすすめ。メタルジグの釣りは、ワームの釣りのように「ローギヤ仕様のリールでルアーをじっくり見せる釣り」では、見切られてしまいます。リールはスピニング以外にも、手返しの良いフィネス仕様のベイトリールも使えます。
ライン
ラインは飛距離を重視すればPEライン。横風が強かったり、ボトムメインの場合はフロロラインやエステルラインが使いやすいでしょう。違う種類のラインを巻いた『替スプール』があると理想です。
PEラインの太さは0.3号を基本に、5グラム以下の軽いメタルジグなら0.1~0.2号、7グラム超えの重いメタルジグなら0.4号というように使い分けるのをおすすめします。
メバルにおすすめなメタルジグ7選
メバリングでおすすめなメタルジグ7選をご紹介します。メバルのみならず、アジングなどのライトゲームにも使うことができます。実績の高いアイテムをボックスに忍ばせておきましょう。
水平フォールでターゲットに長い時間アピール!
ダイワ 月下美人 プリズナー
アジだけではなく、メバルにも効果的!
シマノ ソアレ A-ジグ
水平フォールでメバルにアピール!
オーナー針 メバジグレベル
珍しいフロントウェイトでワームライクなアクション!
ブリス 海楽疑似餌 メバジーFW
人気実績とも抜群のジャズの自信作!
ジャズ 爆釣JIGⅡ メバルチューン センターバランス
青物の実績高いアフターバーナーのメバリングバージョン!
ゼスタ アフターバーナーミニ
センターバランス、非対称ボディの独特のフォールはメバル以外にも有効!
ラパラ 五目ジグ
メタルジグで誘うアクションのコツ
メバリングでメタルジグを使う基本的なシチュエーションは、強風・ポイントが遠い・潮が早い・ポイントが深い、などがあげられます。ここではどの様なアクションを行うのか、基本的な3つの方法をご紹介します。
タダ巻き主体のリーリングが「巻く釣り=ヨコの釣り」とすれば、下記の方法はいずれもロッドワークが中心。リールは余分なラインスラックを巻き取るだけの、「タテの釣り」と呼ばれる釣り方です。
アクションのコツとして「ラインスラックの処理」を意識すると釣果につながります。
リフト&フォール
肘を中心に上腕部でロッドをゆっくりリフト、その後に戻すことでロッド操作します。戻す際にラインテンションを「張らず、緩めず」のレベルになるよう意識します。
ラインテンションの張りが強いと魚がルアーを咥えた瞬間、違和感を感じてすぐ放してしまいます。反対に、緩めすぎると繊細なアタリがわからなくなることもあります。
ボトムパンピング
キャスト後にルアーを着底させ、そこから手首中心にロッドを操作します。ルアーを底から一定のレンジでアップ&ダウンして存在をアピールし、リアクションバイトや追い食いを誘う方法です。
低活性で海底に張り付いている個体に有効です。根掛かりしやすいのでメタルジグ単体より、メタルジグのフックにトレーラーとしてワームをつけたり、トレブルフックをオフセットタイプのシングルフックに交換したほうがいいでしょう。
メタルジグ単体ならトレブルフックの代わりに、シングルフック2本を互い違いに付けた「地獄針」仕様にするのもオススメです。
チョンチョンしゃくり
キャスト後にルアーを着底させ、そこから手首中心にロッドの穂先の弾力を活かしてラインテンションのオンオフでメタルジグをイレギュラーにアクションさせ、その後のテンションフォールでバイトさせるテクニックです。
メバルのいるレンジがわからない場合、一旦着底させてリフト&フォールを繰り返しながら巻き上げてくる際に、時折このアクションを織り交ぜると効果的です。
イレギュラーなメタルジグの動きで興味を誘い、メタルジグの煌めきを放ちながら、ヒラヒラと落ちるフォールで喰わせるようにイメージしましょう。
メタルジグでメバリングをさらに楽しく!
メバリングと言えば、「夜間に漁港の照明灯の付近でワーム&ジグヘッドでゆっくりタダ巻き」のイメージですが、それだけではありません。
メバルは磯やサーフの沈み根付近などにも沢山生息し、その多くが竿抜けポイントとなっていることが多いです。メタルジグはそうした竿抜けポイントから、大物を引き抜く可能性の高いアイテムです。
メタルジグをうまく使って、メバリングをより楽しんでください。