こんなライフジャケットが欲しかった

ゲームベストやロックショアベスト、磯釣り用ベストなど、“専用”のライフジャケットを持っていれば、そのジャンルにおいて利便性が高まることは間違いありません。
しかし、ひとつのライフジャケットでそれらすべてに対応してくれるなら……
この上なく便利だとは思いませんか?
そんなありそうでなかった汎用性の高いライフジャケット、その名も「マルチトレック」がラグゼから登場しました。
マルチトレックのコンセプト

マルチトレックはその名の通り、環境を選ばずにマルチに使えることがコンセプト。
堤防はもちろん、サーフやウェーディング、磯、そして源流の沢登りまで。
既存のライフジャケットとはまったく異なるプロダクトに仕上げられています。
がまかつ マルチトレックPFD LE915
| 浮力 | 7.5kg 以上/24h |
|---|---|
| サイズ | F |
マルチトレックの魅力は……

まず目にして思ったのは、ゲームベストでもロックショアベストでもない、まるっきり新しいフォルムだということ。
そしてカラーはオールブラック。
ロゴ等による加飾はなく、シック・ミニマル・モードといった言葉がしっくりくるデザインです。

背面にひっそりと“LUXXE”のラベルがある程度。
ロゴが苦手な人にとってはうれしい限りのデザインですね。はい、僕です。

背面には大型の収納スペースが設けられており、まるでデイパックのよう。

「おぉっ!」と思ったのが、モノを入れない状態でも立体的な形状を保っていることです。
これはかなり着心地などに影響してくるはず。
素材はコーデュラ® × スペクトラ®

アウトドアではお馴染みのコーデュラ®と、スーパー繊維であるスペクトラ®を組み合わせた生地が採用されています。
ご存知の通り、コーデュラ®は軍用としても用いられる、摩擦や引き裂きに強い高強度な素材。
スペクトラ®は超高分子量ポリエチレンで作られた繊維で、耐久性と軽量性を持ち合わせ、かつしなやかなことが特徴。

このコーデュラ®とスペクトラ®の混紡生地を用いることで、210デニールという薄さを実現しています。
つまり、強い生地ゆえに薄くできたわけですね。
その恩恵なのか、実際に着てみると、想像以上に軽い着心地で驚きました。
フィッティングを高める2本のベルト

フィッティングを調整するためのベルトが脇腹と下腹部に装備されており、これを手前にギュッと引くだけで体にフィットさせられます。

単にフィッティングが良くなるだけではなく、ライフジャケットの荷重が肩に一極集中するのを防げる点も大きなメリットです。
荷重が腰にも分散されることで、着用感がかなり軽くなります。
「ライフジャケットを着ると肩が凝るんだよな〜」って方は、かなりうれしいはず。

ベルトの余った部分はクルクルと巻いて収納しておけるので、邪魔になることはありません。

肩部分のクッション性も十分あり、“フィット感は高いものの、締め付け感がない”という理想的な着心地です。
金属製パーツを排除

さまざまな部分に設けられたDカンなどのパーツは、すべて樹脂製。

塩ガミ&腐食対策として金属パーツは一切使われていません。

一見、ファスナーは金属製のようですが、こちらも樹脂製。
臆すことなく安心してガシガシ使えますね。
各ポケットには排水ドレンが

各ポケットにはドレンが設けられており、浸水した際にも素早く排水できるようになっています。
そのため、入水するような使い方や、突然の大雨でも心配なし。
前面には大型のポケット

前面には大型のポケットが2つ設置されています。
シーバスや青物用プラグを入れているVS-3010NDMを入れてもまだまだ余裕があり、なんと深底のVS-3010NDDM(205×145×60mm)も飲み込めるとのこと。

大型ポケットかつ開口部がかなり広いため、アクセスのしやすさも◎。

凄いと思ったのが、ポケットが空の状態でも立体形状を保っている点。
ペチャッとならないので間口が常に広く、モノの出し入れが快適です。
地味なこだわりに思うかもしれませんが、実釣中は何度もこの動作を繰り返すわけですから、こういった積み重ねがとても大切だと僕は思います。

そして、本体裏面やポケット内部にはメッシュの簡易ポケットが。

ポケット内で小物がグチャグチャになるのを防げます。

こんな便利なポケットがあるのに、ゲームベストとは比べものにならないほど下方視界がクリア。
もちろんロックショアベストには及びませんが、これなら磯や沢歩きも安全です。

ポケットの張り出しが小さいので、もちろんキャスト時やファイト中に邪魔になることもありません。
デイパック並の背面収納力

背面収納の容量はなんと、デイパック並の8L。
ポケットのないロックショアベストは別にバッグが必要ですが、マルチトレックなら8L以内で収まればバッグが不要です。

ライフジャケットを着たままポケットにアクセスできるように設計されており、「いちいち脱がなければいけない……」なんて面倒なことはありません。

前面ポケットと同じく、空状態でも立体形状を保ちます。
そのため、体が非常に硬い僕でも手が届き、モノの出し入れが難なくできました。
ファスナーは両サイドから開けられるように“ハの字”に配置されているのですが、これはMaison Margielaのライダースジャケットから着想を得たのだとか。

この時入れていた荷物をザッと広げてみました。
ストリンガー、水筒、コンデジ(カメラ)、ヘッドライト、防水バッグ、予備ルアー袋。
これだけ入れても「まだ倍以上は入れられたかな?」といった感じです。
細部への気遣いがうれしい

要所には気の利いた機能も。
例えば、この前面ポケット横に付いたループ。
ロッドのグリップを差せる程度の大きさなので、両手フリーの状態を作れます。

胸部分には小さなポケットが。
糸の切れ端などを、摘んだ状態でそのまま入れられます。

ポケットのファスナーの操作性も見逃せません。
大きめのループ状の取っ手が付いており、指が掛かりやすく、フルフィンガーのグローブをしていても掴みやすいです。
このあたりの細かな点は、「ちゃんと釣りをしながら作ったプロダクトなんだなぁ」と感心させられます。
携帯性&メンテナンス性も良好

浮力体は抜けるので、遠征やメンテナンス時にも助かります。

浮力体を抜けばご覧のコンパクトさ。
スーツケース内のスペースを有効活用できるのでパッキングも簡単です。
その万能さも相まって、遠征釣行にはとても便利だと思います。
スタイリッシュでカッコいい

デザインが非常にシンプルなので多様なスタイルに合わせやすく、単純にカッコいいと思えます。
ロゴ等が目立たないので、アウトドアメーカーのウェアと合わせても違和感がありません。

サーフやシーバスフィッシングのウェーダースタイルにもマッチ。
野暮ったさがなく、カッコいいのではないでしょうか。

オールブラックのスタイリングも可能。
お世辞は一切抜きで、こんなデザインのライフジャケットを待ちわびていました。
もちろん命を守ってくれる

提供:GAMAKATSU PTE LTD
一番大切な“命を守る”という点も抜かりありません。
十分な浮力(7.5kg以上/24時間)と浮き姿勢が確保されており、万一の落水時にも生存率を高めてくれます。
理想的なライフジャケットでした

新しいコンセプトと高い機能性、そして抜群のルックスが魅力的なマルチトレック。
「こんなライフジャケットを探していた!」と思った方も多いのではないでしょうか。
現時点で発売は4月を予定しているそう。気になる方は早めの検討が吉かもしれませんよ。
撮影:DAISUKE KOBAYASHI
sponsored by GAMAKATSU PTE LTD
がまかつ マルチトレックPFD LE915
| 浮力 | 7.5kg 以上/24h |
|---|---|
| サイズ | F |





