ソフトクーラーを再考
釣り人にとって、クーラーボックスは何かと欠かせない存在ですね。
高価な“6面真空パネル”のハードクーラーが、保冷力に優れているのは確かなこと。しかし、多くのアングラーにとって、それが本当に最適なスペックなのでしょうか?
AOクーラーズとは?
『American Outdoors Coolers』として、1990年アメリカで販売をスタートしたブランド
この『AO Coolers(AOクーラーズ)』、もともとは食肉産業や水産業など、業界内へ向けたクーラーを販売していたそうです。“プロユース”とも言い換えられるその優れた性能が、アウトドアユーザーの間でじわじわと認知を拡大。
日本でもキャンパーを中心に愛用者を着実に増やし、昨今のアウトドアブームも相まってか、カラーや品番によっては品切れも珍しくないベストセラーです。
24パック(写真左)、12パック(写真右)
サイズ展開は6、12、24、36、48パックと、目的や用途に合わせて選べます。
カラーバリエーションも豊富で、サンドトープやカーキ(国内正規品限定カラー)などのアースカラーもラインナップ。釣りやアウトドアにマッチするデザインが嬉しいですね。
AOクーラーズの魅力その①:保冷力の高さ
我々がクーラーに求める性能は、なんと言っても保冷力ですよね。内部の断熱材の厚みは19mmもあり、更に保冷力を高めるための5層構造という徹底ぶり。
デイリーユースを想定し、凍らせたペットボトルで内部を冷やし、飲み物とサンドイッチを入れ、半日以上釣りをしてみました。これくらいの短時間であれば、その冷え方に不足を感じさせません。
検証は12パックを使用
天気に恵まれた、日中20℃を超える5月のとある日。夜釣り用にコンビニにて板氷を購入(夜8時)。0時に釣りを終え、『12パック』サイズのクーラーを自宅の外のコンクリートに放置してみました。
そして翌朝9時、中の氷を確認しているのが上の写真です。まわりが溶けている程度で収まっています。
そこから車で2時間移動し、移動先にて再度コンクリートの上で放置してみました。
その後、氷を購入してから21時間後(午後7時)に確認したところ、氷まだ半分ほど溶けずに残っていました。
さらに放置し続け、氷が溶け切ったのは翌日の17時頃。おそるべし、AOクーラーズの保冷力
ということで検証の結果、「日中20℃を超える5月でも、約二日間放置して氷が溶けきらないほどの保冷力」というこがわかりました。
AOクーラーズの魅力その②:軽量
ハードクーラーと比較して、軽量で携行性に優れているのもAOクーラーズの特筆すべき点。
車に積んでおくだけで、簡単に持ち出せ、いつもよりアクティブにクーラーを連れて行けます。
その軽量さは、肩にかけても苦にならないほど。まるでタックルバッグと同じような感覚で扱えるため、おかっぱりアングラーにも最適でしょう。
AOクーラーズの魅力その③:丈夫
ソフトクーラーでありながら、厚めの生地を採用しているのも、我々釣り人にとっては嬉しいポイントでしょう。
保冷力を高めるため、内部も5層構造にもなっているためか、とにかく堅牢性が高い。
表はナイロン素材のキャンパス地。よほどラフに扱いさえしなければ、破れる心配はなさそうです。
AOクーラーズの魅力その④:メンテナンス性が良好
裏地は簡単にひっくり返すことができるため、メンテナンス性にも優れています。
内側はどうしても汚れが付着しやすく、空気を通さないため、臭いもこもりやすいもの。