ロックショアマン必見!

磯から青物やヒラスズキなどを狙うロックショア。筆者が大好きな釣りの一つです。
そんなロックショアシーンで一目を置かれる、がまかつのラグゼブランド。
そんなラグゼから、ロックショア釣行を快適にするギアが多数発売されたそうなんです!

なおと
ってわけで今回は、ラグゼのロックショアギアを使い込んできたので、詳しくレビューします。
セミハードロッドケース

まずは、セミハードロッドケース170&185。
一見普通のロッドケースに見えるのですが、細部に拘りが詰まっていましたよ!
リスクを排除するミニマルなデザイン

パッと見た感じはとてもスッキリとした印象を受け、外装パーツが最小限になっているのが特徴。
このメリットは、ずばり引っかからないこと。
例えば、渡船の中などで突起物が引っかかったりするとトラブルの元です。

あとは、車内に入れる際にもスルスルと入っていくのも◯、

なおと
渡船の船倉へ入れる時や出す時にもたつかないので、焦ってバタバタすることもありませんね。
大容量&収納がしやすい

ロックショア用ロッドケースとしては容量が大きく、収納力も抜群。
筆者は青物をメインにしつつも、朝まずめだけヒラスズキ狙ったり、他がダメならロックフィッシュやってみたりと、欲張りなのでついついタックルが増えてしまいます。
近年は筆者のようにいろんな釣りを楽しむ方も多いと思うので、容量が大きいのは◎ですね。

170サイズにロックショアロッド3本、ヒラスズキロッド1本、シーバスロッド2本を入れてもまだまだ余裕!
さらにランディングシャフトも入れて、空いたスペースにレインウェアを緩衝材代わりに詰め込めました。

インナーベルトが2パターンあるのも見逃せません。
これによって、ロッドが多い時も少ない時もしっかりとホールドでき、ケース内でロッドがガチャガチャ遊ぶことがありません。

ファスナーはダブルオープン仕様の大型なので、グローブをした状態でもスムーズに開閉でき、塩噛みのリスクもかなり軽減されます。
さらにファスナーが樹脂で作られているため、錆の心配がないんです。

筆者がすごく気に入ったのが、先端が斜めにカットされたアウターベルト。
一般的な四角タイプだと、手に引っかかりにくくてモタモタしてしまうことがあるんですよね。(とくにグローブ装着時)

なおと
荷物の出し入れは何十回、何百回と繰り返すので、こういった小さな配慮が使用感につながります。
持ち運びやすい

磯や遠征釣行で使うとなると、見逃せないのが携行性です。

まず、脱着式のショルダーベルトが付いているため、地磯へのエントリーや空港での移動の際に肩掛けできるのでとても便利。
本体の自重が3.5kgなので、荷物の量によっては総重量が5kgを超えてきますが、ベルトの位置と長さにもこだわられているので、移動時の負担が想像以上に少なかったです!

ハンドルはアーチ状にカーブしていて内側には凹凸が設けられており、手の掛かりが良く、食い込む痛さもありません。
素材は高品質なゴムとナイロンが使われており、耐久性もかなり高いようです。
さらに、本体との接続部は縫い付けだけでなく、2箇所ずつリベットを打ち込んでいるのでかなり頑丈そう。

渡礁時の受け渡しに必須のトップハンドルは、ちょうど良い長さと形、そして硬さです。
パキッと立っていて手を入れるスペースが常に確保されているので、掴み損ねる心配もありません。
また、ハンドル部分と同じく2箇所ずつリベット留めされているため、臆せずラフに扱えますね。

なおと
移動や渡礁など、あらゆる動きを計算して作られているのが◎。
汚れにくくて頑丈

ボディは防水加工を施した新しいP.V.C生地を採用しており、水や汚れが落ちやすいことも特徴。
芯材にはポリエチレンを用いることで、高い衝撃強度や曲げ強度を確保しています。
触った感じもかなりガッチリしていて、「長く使い込めるな」という印象を受けました。

なおと
渡船を使う場合、状況によってはロッドケースを投げ渡すこともありますが、これなら安心です!
底にもこだわりが

衝撃や擦れから本体を守るために、オリジナルの成形樹脂カップが底に装着されているのですが……
なんと、底に水抜き穴が付いているんです!

そのおかげで、洗った後は立てかけて干すだけで中まで乾きます。
逆さにして排水したり、新聞紙を入れて水を吸い出したり、なんて煩わしさもありません。

なおと
釣りの後まで考えられていて素晴らしい!
170と185、どっちが良いか問題

長さはどっちが良いかな? 大は小を兼ねる?
なんて悩む方も多いかもしれませんが、一般的に使い勝手が良いのは170だと思います。
というのも、10ftの2ピースロッドの仕舞寸法は155cm~160cm程度なので、だいたいのロックショアロッドは170に収まるからです。

これが、11ftクラスの長尺ヒラスズキロッドになってくると、仕舞寸法が170cmを超えるので185が必要になってきます。
また、グリップジョイントのオフショア用キャスティングロッドも、モデルによっては185なら収められました。

185は長さを活かしてロッドを互い違いに入れられ、こうすると収納本数が格段に増えます。
この状態で運送会社に預けたりすると、破損のリスクが高まる可能性がありますが、車で大量のロッドを運ぶ際には便利でしたよ。

170サイズのもうひとつの良さは、ヤマト運輸で発送できること。
ロッドケースに送り状を貼ればそのまま送れるので、遠征の時は非常に便利です。

なおと
使いやすさとトラブルレスを追求したロッドケースだと言えるでしょう!
がまかつ セミハードロッドケース170 2.0 LE908
| サイズ | 〈外寸〉D155 x W115 x H1700mm〈内長寸〉1680mm |
|---|---|
| 重量 | 約3.5kg |
| 素材 | 〈本体〉P.V.C 〈芯材〉ポリエチレン〈樹脂環〉デュラフレックス(R) |
がまかつ セミハードロッドケース185 2.0 LE909
| サイズ | 〈外寸〉D155 x W115 x H1870mm〈内長寸〉1850mm |
|---|---|
| 重量 | 約3.8kg |
| 素材 | 〈本体〉P.V.C 〈芯材〉ポリエチレン〈樹脂環〉デュラフレックス(R) |
ロッドプロテクター

続いてはロッドプロテクター!
ですが、「コレナニ?」と思った方も多いでしょう。

イメージ的には、ロッドケースと竿袋の中間のような存在。
ケースや袋と異なるのは、ロッドに巻きつけて使う点です。
長さは210cmとかなり長く、大抵の2ピースロッドなら巻けてしまいます!
収納力抜群で持ち運びも◎

素材は厚手のクロロプレンなのでクッション性に優れ、ロッドをしっかり保護できます。

ロッドに巻きつけたら、あとはベルトを留めるだけ。

ソフト素材なので、余ったティップ側は折り返せばコンパクトになります。
また、折り返した部分はティップカバーの役割を果たすので一石二鳥!
ロックショアで使うことの多い10ft前後の2ピースロッドであれば、十分ティップを折り返してカバーできます。

そして、持ち方やロッドの長さに合わせて位置を変えられる、アジャスタブルベルトも付属。
荷物が多い時は、ソフトロッドケースのように肩掛けで持ち運べます。
ハードロッドケースが不要な(もしくは使いにくい)、堤防釣りや電車釣行、山を越えて磯に降り立つシーンではとても便利ですよ!

なおと
新幹線を使った遠征などにも最高でしょう。
ロッドケースと合わせてもGOOD!

単体使いの他に、ロッドケースのインナーとして使うのもGOOD。
ハードケースだけでは衝撃吸収性が気になる場合や、ティップの細いロッド、ガイドの弱いロッドを入れる際にも活躍します。

もちろん、インナーとして使うとロッドケースの収納本数は減りますが、セミハードロッドケース170ならロックショアロッドを3本入れてもまだ余裕がありましたよ。

なおと
ロッドケースだけでも十分ではあるのですが、「開けたらガイド曲がっていた」は萎えますからね……。
使い方の自由度が高い

このロッドプロテクターは収納の自由度を高めるために、あえて一気室(一部屋)にしているそうです。
そのため、ロッドと一緒にレインウェアやタオル、小物、飲み物などをまとめて包めます。

クロロプレンゆえに無駄な空間を作ることなくパッキングでき、移動中に荷物が動かず、荷物同士が傷つかないところも魅力です。

なおと
いわば、釣具版の風呂敷ですね!
グリップジョイントと好相性

個人的に良いと思ったのが、グリップジョイントのロッドの保護です。
普通の2ピースロッドを仕舞った場合、2番節(グリップ側)が支柱となって1番節(ティップ側)をある程度保護できますが、グリップジョイントはティップ側が衝撃をモロに受けてしまいます。
しかし、このロッドプロテクターなら折り返しによって少し衝撃を吸収してくれそうです。

こちらは、8ft2inのグリップジョイントのキャスティングロッド(仕舞寸法178cm)を収納した様子ですが、十分ティップ側を折り返せています。
オフショアアングラーの方にもかなりオススメですね!

なおと
とにかく使い勝手が良く、実用的で便利です。
がまかつ ロッドプロテクター LE913
| サイズ | W210mm×H2,100mm |
|---|---|
| 重量 | 約780g(ショルダーベルト含む) |
| 素材 | クロロプレン ポリエステル |
| 収納量 | 2ピースロッド5本程度 |
ノットスティック

次は、ノットを締め込むためのスティック! ですが……「そもそもそんな道具いる?」って思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、絶対に必要なんです。
ヒラマサやGTを狙う場合は、PEラインは6号以上、太い場合は10号なんかも使いますが、こんな太いPEは手だけでは到底締め込めません。
さらに、根掛かりした時にはラインブレイカーとして使うため、ロックショアではマストと言えるアイテムなんです。
締めやすい

この手のアイテムに関しては、それなりの物なら「使い心地に大きな差はない」というのが、筆者の正直な感想です。
このラグゼのノットスティックも同様ですが、変にラインが滑ることもなく、形や大きさもちょうど良く、十分締め込みやすいですね。

なおと
万全のノットで挑めますよ!
紛失しづらく、質感が良い
ノットスティックの良い点は、2つがマグネットによって1つに収まるため、バラバラになって片方が無くなることがありません。
そして、使う時に引き抜くのですが、この時の音と質感がすごく良いんです(笑)
卒業証書の筒みたいな「キュポンッ!」という上品な音がなり、「よっしゃ!リーダー組もう!」という気にさせてくれます。

なおと
ちょっと釣りが楽しくなる演出が良いですね!
意外と安い!

何が一番良いって、お値段がリーズナブルなこと。
定価は2個で4,200円と、相場と比較するとかなりお値打ち価格なんです!
しかも、締め込みやすく、失くしづらく、質感が良いってナイスですね〜。

なおと
はじめは「高いんやろな〜、がまかつやしな〜」と思っていましたが、偏見でした(笑)
がまかつ ノットスティック LE910
| サイズ | <外側>全長145mm 巻きつけ部直径30mm <内側>全長138mm 巻きつけ部直径27mm |
|---|---|
| 素材 | アルミニウム ネオジムマグネット |
| 重量 | 約170g |
ファルクラムパット

4つ目はファイト時に活躍するファルクラムパッド。いわゆるギンバルですね。
これ無しで大型魚とファイトすると、股関節や太ももでロッドを支えることになるので怪我をしやすいですし、そもそも耐えられません。
なので、大型魚を狙うとなるとこれも必須アイテムです。
違和感のない着用感

今まで使ってきたハードタイプのギンバルの中で、もっとも着用感が良かったです!
それにはふたつの理由がありまして……

ひとつめは、カップパーツの裏側にあるウレタンパッドが硬過ぎず柔らか過ぎないこと。
腰回りと接した時に、硬くて痛い感じがなく、その一方で柔らか過ぎて潰れる感じもありません。
これによって、負荷が掛かった時に衝撃を吸収しつつ、ロッドをタメられます。

ふたつめは胴当てのベルト。
分厚くて幅広かつ横長なので、身体にフィットしつつ負荷を分散させてくれます。

なおと
筆者のような痩せ型だと、骨に当たって痛いものもあるのですが、そんなストレスもありませんでしたね!
装着パターンが多い

普通はベルトのように巻きつけて装着するだけですが、これは装着パターンが多いのも特徴なんです。

例えば、後ろの胴のベルトをカラビナでライフジャケットと繋ぎ、ズレないようにすることも可能。
ズレない上に、ベルトの長さでギンバル本体の高さを若干調整できるため、この着け方がすごく気に入りました。

これは、ベルトを外してライフジャケットのフロント側に固定したパターン。
この場合は半固定のような状態になるので、ブラブラするのが気になるかもしれませんが、腰回りのベルトが無い分軽快に動けます。
ベルトだけのギンバルは釣行中に結構ズレてくるのですが、ズレると咄嗟の際に足が開かず転倒につながるケースも。
ライジャケ等に繋ぐだけでそのリスクを回避できるのは、とくにロックショアでは大きなメリットだと思います。

なおと
ギンバルのセッティングは好みが分かれるので、自由度が高いのは嬉しいですね。
ロッドの脱着、ホールド感も良し

カップの入口は広いので、ロッドのグリップを挿しやすく、内部に窪みもあるので安定感も高いです。
その一方でカップの奥がタイト過ぎず、ファイト中にロッドの角度調整をしやすい印象を受けました。

意図的に高負荷を掛けてロッドの脱着を試してみましたが、引っかかりなどもなくスッと行えるので、磯際でのファイトやランディングへの移行もスムーズに行えます。

なおと
カップの位置も高過ぎないので、腰を落としてどっしり構えて魚の引きを耐えられるのも良いです。
水抜き穴が嬉しい

カップには水抜き穴が設けてあり、波を被った後にも排水が早く、洗った後も乾燥が早いため、とても嬉しいですね。
水抜き穴が無いやつだと、腰に着けた状態で水が入ると、前屈みになってひっくり返して抜かないといけなかったので……。
最後に、このクオリティで定価9,800円ってかなり良心的だと思います!

なおと
2万円・3万円するギンバルもあるので、コスパは最高じゃないでしょうか。
がまかつ ファルクラムパッド LE907
| 素材 | 〈本 体〉PP〈ベルト〉ナイロン |
|---|
マルチトレック PFD

最後はマルチトレックPFD。
一見ただのライフジャケットですが、一般的なロックショアベストとは大きく違うアイテムなんです!
圧倒的な収納力

一般的なロックショアベストと決定的に異なるのは、収納力。
なんとフロントのポケットは、深型のルアーケース(205×145×60mm)を飲み込みます。
こんなポケットを備えながらも、十分な下方視界も確保。

続いて驚きなのが、背面のリュックのような収納。
こちらの容量は8Lと、まさにデイパック並みです。

この通り、開口部が広いので予備のボックスやお茶など、ガサッと入れられます。
磯でちょっとランガンしたい時なんかには最高ですね。

なおと
今まではタックルボックスを手に持って移動していましたが、手が空くので安全性も高まります!
着心地も素晴らしい

収納力にも驚きましたが、それ以上に驚かされたのは着心地!
これだけ機能を詰め込むと着心地が犠牲になっているかと思いきや、身体とのフィット感も良く、ふわっと包まれているような着心地です。

キャストをしても肩周りの突っ張り感は無く、脇周りも開口部が広いため、体の動きを阻害しません。

なおと
これならハードな山越えや磯歩きも心配なし!
汎用性が高い

ロックショアだけでなく、堤防やサーフ、渓流、カヤックなど、シーンを選ばない汎用性も大きな魅力です。
そのため、「磯だけのために高いライジャケを買うのもな……」と躊躇していた方にもオススメ。
今までロックショアとオカッパリでライフジャケットを分けていましたが、これ1着で完結しそうです!

なおと
詳しくはKOBAYASHIさんがレビューしているので、ぜひ下記の記事をご覧ください。
がまかつ マルチトレックPFD LE915
| 素材 | 〈本体〉ナイロン(スペクトラ(R)×コーデュラ(R))〈浮力体〉ポリエチレン独立発泡(ポリエチレンフォーム)〈バックル〉デュラフレックス(R)〈ファスナー〉YKK社ビスロン(R)ファスナー |
|---|---|
| 浮力 | 7.5kg 以上/24h |
ロックショア用品は本気で選びたい

ロックショアは夢がある一方で、ハードなことも多くて危険と隣り合わせです。
そんなロックショアだからこそ、一つ一つの道具にこだわることで、安全かつ快適に楽しめると思います。
マニアの方もこれから挑戦する方も、ぜひ参考にしてみてくださいね!
撮影:ちゃったTV なおと
sponsored by GAMAKATSU PTE LTD
がまかつ セミハードロッドケース170 2.0 LE908
| サイズ | 〈外寸〉D155 x W115 x H1700mm〈内長寸〉1680mm |
|---|---|
| 重量 | 約3.5kg |
| 素材 | 〈本体〉P.V.C 〈芯材〉ポリエチレン〈樹脂環〉デュラフレックス(R) |
がまかつ セミハードロッドケース185 2.0 LE909
| サイズ | 〈外寸〉D155 x W115 x H1870mm〈内長寸〉1850mm |
|---|---|
| 重量 | 約3.8kg |
| 素材 | 〈本体〉P.V.C 〈芯材〉ポリエチレン〈樹脂環〉デュラフレックス(R) |
がまかつ ロッドプロテクター LE913
| サイズ | W210mm×H2,100mm |
|---|---|
| 重量 | 約780g(ショルダーベルト含む) |
| 素材 | クロロプレン ポリエステル |
| 収納量 | 2ピースロッド5本程度 |
がまかつ ノットスティック LE910
| サイズ | <外側>全長145mm 巻きつけ部直径30mm <内側>全長138mm 巻きつけ部直径27mm |
|---|---|
| 素材 | アルミニウム ネオジムマグネット |
| 重量 | 約170g |
がまかつ ファルクラムパッド LE907
| 素材 | 〈本 体〉PP〈ベルト〉ナイロン |
|---|
がまかつ マルチトレックPFD LE915
| 素材 | 〈本体〉ナイロン(スペクトラ(R)×コーデュラ(R))〈浮力体〉ポリエチレン独立発泡(ポリエチレンフォーム)〈バックル〉デュラフレックス(R)〈ファスナー〉YKK社ビスロン(R)ファスナー |
|---|---|
| 浮力 | 7.5kg 以上/24h |



