インターラインを使ったことはありますか?
インターラインロッドと聞くと、「知ってはいるけど、なんとなく敬遠していた」という方も多いのではないでしょう。
また、そもそもその存在自体を知らない人も多いかも知れません。
そこで今回は、その仕組みからアウトガイドロッドとの決定的な違いまで、インターラインロッドを詳しく掘り下げます!
そもそも、インターラインロッド(中通し竿)とは。
インターラインロッド(中通し竿)はその名の通り、ライン(道糸)がブランクスの中を通る竿です。
一般的な竿はアウトガイドと呼ばれ、ブランクスの外部に搭載されたガイドの中をラインが通ります。
まずは、インターラインの基礎知識から解説します。
インターラインロッドの構造
リールから出たラインは、バット部分にあるエントランスガイドからロッドの内部に入ります。
ロッドの先端には銃口のようなトップガイドが装着されており、ブランクス内を通ったラインがここから出てくる仕組みです。
ブランクス内の構造も特殊で、ラインとブランクスの接触面積を減らすための山形の加工を施し、さらに撥水処理をすることで、ラインの放出抵抗を軽減しています。
ちなみに、構造上先端まで中空にする必要があり、ソリッドティップにすることはできません。
糸の通し方
インターラインロッドに糸を通すには、専用の“糸通し用ワイヤー”を用います。
糸通し用ワイヤーはロッドに付属していますが、無くした時は単体で購入できるのでご安心ください。
糸の通し方はメーカーによっても異なるので、ここからはダイワ製ロッドを例に紹介します。
輪が空いている方に、ラインを1mほど通します。
その状態で、ワイヤーの輪の逆側をエントランスガイドに挿入し、送り込んでください。
トップガイドまでワイヤーが到達し、引き抜くとラインが通った状態に。
ワイヤーは金属なので、内部構造に傷を付けないようにゆっくりと引き抜くようにしましょう。
インターラインロッドの過去と現在
インターラインロッドは「飛距離が出ない」「トラブルが多い」などと言われたりすることもありますが、それは過去の話です。
現在は内部構造の進化によって、飛距離・トラブルレス性能ともにアウトガイドと同等まで進化しています。