【エギング】現代のインターラインはメリットが多い。まだ昔のイメージを引きずっていませんか?


アイキャッチ画像提供:ちゃったTV なおと

インターラインを使ったことはありますか?

インターラインのエギングロッド
インターラインロッドと聞くと、「知ってはいるけど、なんとなく敬遠していた」という方も多いのではないでしょう。

また、そもそもその存在自体を知らない人も多いかも知れません。

そこで今回は、その仕組みからアウトガイドロッドとの決定的な違いまで、インターラインロッドを詳しく掘り下げます!

そもそも、インターラインロッド(中通し竿)とは。

インターラインロッドのブランクス
インターラインロッド(中通し竿)はその名の通り、ライン(道糸)がブランクスの中を通る竿です。

一般的な竿はアウトガイドと呼ばれ、ブランクスの外部に搭載されたガイドの中をラインが通ります。

まずは、インターラインの基礎知識から解説します。

インターラインロッドの構造

インターラインロッドのエントランスガイド
リールから出たラインは、バット部分にあるエントランスガイドからロッドの内部に入ります。

インターラインロッドのトップガイドロッドの先端には銃口のようなトップガイドが装着されており、ブランクス内を通ったラインがここから出てくる仕組みです。

ブランクス内の構造も特殊で、ラインとブランクスの接触面積を減らすための山形の加工を施し、さらに撥水処理をすることで、ラインの放出抵抗を軽減しています。

ちなみに、構造上先端まで中空にする必要があり、ソリッドティップにすることはできません。

糸の通し方

インターラインロッドのワイヤー
インターラインロッドに糸を通すには、専用の“糸通し用ワイヤー”を用います。

糸通し用ワイヤーはロッドに付属していますが、無くした時は単体で購入できるのでご安心ください。

糸の通し方はメーカーによっても異なるので、ここからはダイワ製ロッドを例に紹介します。

インターラインロッドの糸通し
輪が空いている方に、ラインを1mほど通します。

インターラインロッドのガイド
その状態で、ワイヤーの輪の逆側をエントランスガイドに挿入し、送り込んでください。

インターラインロッドに糸を通す
トップガイドまでワイヤーが到達し、引き抜くとラインが通った状態に。

ワイヤーは金属なので、内部構造に傷を付けないようにゆっくりと引き抜くようにしましょう。

インターラインロッドの過去と現在

インターラインロッドの内部構造
画像内データ出典:ダイワ
インターラインロッドは「飛距離が出ない」「トラブルが多い」などと言われたりすることもありますが、それは過去の話です。

現在は内部構造の進化によって、飛距離・トラブルレス性能ともにアウトガイドと同等まで進化しています。



インターラインロッドでエギングをしてみた

インターラインロッドでエギング
ロッドの進化やインターラインの特性は調べればわかりますが、一番気になるのは“実釣での使用感”。

そこで、今までアウトガイド派だった筆者が、実際にインターラインロッドでエギングをしてみました。

タックルセッティングは、エメラルダスMX IL 86MLにPE0.6号です。

ちなみに、磯竿や船竿でインターラインを採用しているメーカーは数社ありますが、インターラインのエギングロッドを作り続けているのはダイワだけ。

インターラインロッドで釣ったアオリイカ
5月中旬に親イカを狙って釣行してみました。

すると、幸先良く1kg後半の親イカをキャッチ!

インターラインロッドとアオリイカ
秋のようにエギを持って引っ張らず、エギを抱いてその場に留まるようなアタリでしたが、しっかりと捉えられました。

また、本アタリの前に触腕で触る前アタリがあったのですが、強風の中でそれを捉えられていたので期待以上の感度に驚き!

ライントラブルも起こらず、ストレスフリーな春エギングを楽しめました。

インターラインロッドを使ってわかったこと

インターラインロッドでエギング
ここからはじっくりとインターラインロッドを使ってわかったことを総括します!

糸絡みのリスクがほぼない

インターラインロッドは糸が絡まない
当たり前なのですが、ガイドが無いのでよっぽどのことがない限りラインが絡まりません。

エギングはロッドアクションが多くて糸フケが出るため、糸絡みが起こりやすい釣りです。しかし、実釣時のライントラブルはゼロ。

とくに春は風が強い上に、スラック系のジャークを多用するので、どうしても糸絡みを起こしがち。

何度かラインがロッドの上に乗りましたが、ガイドがないのでツルンと糸が滑って元通りになりました。

穂先絡みが原因で竿を折ることもないので、ビギナーの方にはインターラインを強くおすすめしたいですね!

風に強い


インターラインは糸の大部分が竿の内部にあるため、アウトガイドよりもラインが受ける風の影響は少なくなります。

風が強くても、リールからエントランスガイドまでの糸が少しなびく程度です。


これに対してアウトガイドは、ガイド間の糸が風を受けてトップガイドまでの糸フケが多くなります。

PEラインは緩むと一気に感度がなくなる糸なので、アウトガイドは風が吹くと大幅な感度低下を避けられません。

さらに、無駄な糸フケが出ないということは操作性にも直結するため、インターラインはその構造上、圧倒的に風に強いわけです。

高感度

インターラインロッドの感度
ガイド間の余計な糸フケが無いため、アタリや水中の変化がダイレクトに手元に伝わります。

アオリイカはエギをエサだと判断すると、触腕を伸ばして抱き寄せるわけですが、その寄せる前のエギに触れたアタリもしっかり感じ取れました。

前アタリを掛け損ねても、誘いを加えて本アタリに持ち込めるので、かすかなアタリがわかるのは大きなアドバンテージ。

使う前から感度が良いことは理屈で理解していたのですが、実際に使ってみて「抱いたかな?」ではなく「今抱いた!」と明確に分かって驚かされましたよ!

気になる飛距離

インターラインロッドとアウトガイドロッド
飛距離に関しては体感で「アウトガイドとほぼ同じぐらい」とわかったのですが……

具体的にどれほどなのか気になったので、アウトガイドのエメラルダス 86MLと投げ比べしてみました。

リールは同じものを付け替えて投げ、ハンドルの回転数で飛距離を計測します。


驚いたのですが、本当にほぼ一緒です。

同じMXシリーズ同士の比較ではないので、「まったく同じ」と断言することは避けますが、細かな風向きなども考慮すると誤差レベルの違いでしょう。

やはり、「インターラインロッドは飛ばない」というのは過去の話でしたね。



シャクリが気持ちいい



ガイドが無い分だけジャーク時に受ける空気抵抗が少ないのか、シャクリ感が凄く気持ち良かったです!

使う前は「ラインを内部に通すのでロッドがゴツいかな〜」と心配していましたが、むしろ非常にシャープな印象。

後からスペック表を見て、アウトガイドの同番手(MX 86ML)と比べて2g軽いことを知り、妙に納得しました。

また、糸がブランクの下側に位置するアウトガイドに対し、インターラインは“糸の位置=ブランクの位置”なので、まるで糸そのものを操作しているようなリニアな感覚がありますね。

ワイヤーを忘れた時の糸の通し方

インターラインロッドの糸の通し方
ここまで「ワイヤー忘れたら釣りできないやん」って思っていた方も多いのではないでしょうか?

そんな時のために、ワイヤー無しで糸を通す手順を紹介します。

まずは、ロッドを継いでいない状態でエントランスガイドからリーダーを入れてください。リーダーが無いと後々糸が出ないので、必ずリーダーを結んでから行いましょう。

継ぎ目部分からリーダーが出てきたら引っ張ります。

インターラインロッドの糸の通し方
次はティップ側の継ぎ目から、リーダーを入れ込める分だけ入れ込んでください。

目安として、リーダーの結び目まで入っていればOKです。

インターラインロッドの糸の通し方
そして、PEラインやリーダーを噛まないように竿を継ぎます。

継が緩すぎると次のステップで穂先側が飛んでいくので、しっかりと継ぎましょう。

中通しワイヤーを忘れた時の対処法
後はリールのベールを閉じて、ロッドを振るだけです。

リーダーの重さと遠心力によって、ラインがティップから出てきます。

無くても通せるとはいえ、ワイヤーを使った方が格段に早いので忘れないようにしましょう!

メンテナンスが必要

インターラインロッドのメンテナンス
インターラインは釣行後のメンテナンスが大切です。内部で塩分が結晶化したり、糸が拾ったゴミなどが溜まったりするとトラブルの元。

釣行後はぬるま湯で内部をしっかりと流し、洗った後は振って水を切り、日陰で乾燥させましょう。

また、メンテナンスをしていても長く使うと汚れが堆積するので、2〜3年ほど使ったらメーカーでクリーニングサービスを受けるのがおすすめです。

ダイワ製インターラインロッドのクリーニングサービスについては、下記のリンクからご確認ください。

SLP インターラインクリーニングサービス

現在のインターラインロッドはメリットだらけ!

インターラインロッドとエギングの釣果
実際に使ってみるとメリットが多く、デメリットはメンテナンスがちょっと面倒な程度。

とくに糸が見えない夜間、風が強い冬や春には相性抜群。また、トラブルが少ないので、初めてのエギングロッドにはインターラインがイチオシですね。

筆者も今までアウトガイド派でしたが、次に買うならインターラインで決まり。

もちろん、アウトガイドでしか表現できない調子もあるのでアウトガイドにも魅力はありますが、ぜひインターラインロッドも使ってみてください。

昔のイメージがある人ほど、驚かされるはずですよ!

おすすめのインターラインロッド

最後に、“初めてのインターライン”としておすすめのロッドを2機種紹介。

手に取りやすい価格ながら、インターラインの醍醐味を味わえるのでぜひ手にとってみてください。

ダイワ エメラルダス X IL 83ML

エメラルダスX ILは、実売1万円台前半で購入できるエントリーシリーズ。


ブレーディングXによるブランクの補強や、ダイワ独自のリニアインターライン構造や撥水加工を導入しており、実釣での使用感も申し分なし。


上位機種のMXシリーズやストイストシリーズと比較するとやや重たいですが、エントランスガイドなどは上位機種と同形状なので、ビギナーの方でもストレスフリーなエギングを楽しめます。

全長8ft3in
自重107g
継数2本
仕舞寸法130cm
エギサイズ1.8~3.5号
PEライン適合0.5〜1号


ダイワ エメラルダス MX IL 86ML

エメラルダスXのワンランク上に位置するのが、今回筆者が実釣を行なったエメラルダスMX。


リニアインターライン構造や撥水加工はもちろん、HVFナノプラスカーボンやX45によって軽量かつ高強度、ねじれにも強いブランクスに仕上げられています。


シリーズ全機種がアンダー100gの軽さを誇る一方、実売価格は2万円台とコスパの良さも光ります。

全長8ft6in
自重93g
継数2本
仕舞寸法134cm
エギサイズ1.8~3.5号
PEライン適合0.4号~1号

sponsored by 株式会社グローブライド
画像提供:ちゃったTV なおと

関連記事


紹介されたアイテム

ちゃったTV なおと

釣り歴20年超。釣りYOUTUBE「ちゃったTV」で活動中。 アジングからGTまでやる、マルチアングラー。 主なエリアは山陰〜若狭湾。メインターゲットはシーバス、アジ、メバル、etc……。