タイラバは得意!のはずだったが……

こんにちは、なおとです。
いろんな釣りをしますが、その中でもタイラバは得意な釣りの一つでした。
歴も10年以上になり、自分の中でも理論やテクニックが確立していて、ぶっちゃけそこそこ自信がありました。
さっきからなぜ過去形で話しているかって?
それは今から約1年前のこと……

がまかつのタイラバ案件で、2日間にもわたる大撃沈をやらかしてしまったからである。
あの日以来、すっかり自信を失ってしまったのだ。
▼大撃沈の詳細はコチラ
独学には限界がある

やはり何事も独学には限界がある。
ここはズタズタになった役に立たないプライドを捨て去り、その道を極めし名人に教えを乞おうではないか!
お呼びしたのはこの方

桜幻開発担当 松島彰吾
がまかつ「桜幻」ブランドの開発担当であり、ロッドから仕掛け、小物に至るまでを手掛ける。
自他共に認めるタイラバマニアであり、とくにホームグラウンドである明石には精通。
がまかつの鈎全体を管轄する立場にもある、その道のプロ。
名人の技を盗む!

というわけで5月上旬、遊漁船「海豚」にお世話になって雪辱の海、明石沖へとやってきました。
なおと
松島さん、近況はどんな感じでしょう?
松島さん
5日ぐらい前まですごく釣れてたらしいんですけどね〜。
それ以降は激シブだそうです……(笑)
なおと
えぇ〜(汗)

なおと
前回は自作ネクタイなんかも駆使してボウズを喰らったので、タックルのセッティングから教えてください!
松島さん
ロッドは桜幻XXをお貸ししますね。
B67UL-solidとB67L-solid、S65ML-Solidがちょうど良いかな〜。
なおと
使い分けの目安はどんなでしょ?
松島さん
メインのウエイトが60〜80gを想定していて……
B67ULで60g、B67Lで80g、投げたい時はS65MLって感じで使ってもらうと良いと思います。
なおと
爆釣する仕掛けを教えてください(笑)
松島さん
仕掛けはこんな感じがおすすめです!

なおと
パッと見普通のタイラバですが、よく見るとなかなか個性的ですね!?
松島さん
一般的な仕掛けと比べると、ひとクセあるかもです!
なおと
ひとクセどころか、だいぶクセが強いですよ(笑)
鈎が生えすぎて、タコの子供みたいになってますやん。
松島さん
この4本鈎が非常に良いんですよ〜!
めちゃくちゃ掛かるし、全然バレないんですよ。
なおと
でも、フックを作るのが大変そうですね。

松島さん
そんな声もあるかと思いまして、完成品も発売してみました。
もちろん手作りなんで、職人さん泣かせな商品です(笑)
なおと
でも、すごく根掛かりしそうなんですが……?
明石ってただでさえ根掛かりが多いじゃないですか。
松島さん
その辺りは、使ってからのお楽しみということで。
フフフフフ。

なおと
もう1個変なのが、ヘッドの上に付いているウキ止めゴムです。
これはどんな意味があるんですか?
松島さん
よく気づきましたね!
これにはヘッドとフックを固定する役割があります。
なおと
遊動式のタイラバをわざわざ固定にするってことですか?

松島さん
そうです。こんな状態で使います。
ヘッドとネクタイの位置関係を固定できるので、ヘッドの両サイドから綺麗にネクタイが出ているでしょ?
なおと
たしかに美しいシンメトリーな仕掛けですね!
これならネクタイが綺麗に動きそうですね〜!
松島さん
そうなんです!
ネクタイの位置が決まっているから、常に狙った動きをしてくれるわけです。

松島さん
ちなみに、シングル系ネクタイなら、フックの真上から出るように固定します。
なおと
メリットはそれだけですか?
松島さん
じつは、着底感度もすごく上がるんですよ!
遊動だと、着底時にヘッドとネクタイが分離するのですが、ノーシンカー状態になったネクタイが潮を受けて流され、着底がボケやすいんですよ。
なおと
フリーリグとかキャロと同じ状態になっちゃうんですね!
松島さん
その通りです!流行している大きなネクタイや分厚いネクタイほどその傾向が顕著になります。
もっと言えば、明石みたいな潮が速い場所だとさらに顕著ですよ。

松島さん
市販のウキ止めだと、ヘッドが抜けてしまうものもあったので、これも製品化しちゃいました(笑)
なおと
マニアックな商品すぎる(笑)
でも、遊動のメリットが消えてしまうんじゃ?
松島さん
遊動のメリットって何だと思います?
私は“ヒットした後にバレにくい”だけだと考えています。
なおと
その“バレにくい”ってのが重要だと思うんですが……。
バラシのリスクが増えるのは嫌だなぁ。
松島さん
それも、使ってからのお楽しみということで。
フフフフフ。
なおと
本日2回目の!?笑

なおと
おっしゃー!釣るぞ〜!
松島さん
価値ある1枚を狙って、しっかり巻いていきましょう!

なおと
タイラバといえば“巻き方”が真髄だと思うんですが、どのように巻くのが大切ですか?
松島さん
やっぱり、良いスピードを見つけるのが大切じゃないでしょうか。
いろいろ試して見つけていくことですね。
なおと
それが難しいんですよね(笑)
松島さん
いろいろなスピードを試すのって意外とできないんですよね。
ついつい同じスピードで巻いちゃったりして。
だから、毎回意識的にスピードを変えるようにしています。
なおと
たしかに、ボーッとしている時に喰ってきて「今どれぐらいのスピードで巻いてたっけ!?」ってよくなります(汗)
松島さん
それを防ぐためにも、巻きスピードはラインのマーキングで確認するのがおすすめです。
1mとか2mおきにマーキングが入っているPEラインがあるでしょ?
あれの動くスピードを視覚的に捉えるのが良いんですよ。
なおと
ずっと手の感覚でやっていたので驚きです!
松島さん
手って無意識で動かせちゃうから、案外後から思い出せないんですよ。
それに対して視覚はかなり残ります。人間は視覚への依存が大きい生き物なんでしょうね。
なおと
さっそく今から真似します!!
松島さん
糸のマーキングで見ていると、タックルを持ち替えてリールの巻き取りスピードが変わっても、再現ができますよ。
あと、同船者の方が巻いているスピードも正確にわかりますね!
なおと
たしかに!
隣の隣の人は、けっこー速く巻いているように見えますが、ラインを見るとそうでもないですね。
ギア比がかなり低いのかな?
松島さん
すごく目が良いですね(驚)
なおと
視力2.5以上あるので!(眼科で測定不能と言われたので正確な数値は不明)

なおと
とくに明石なんかは魚が底にいることが多く、船長が「底狙って〜」っていうことが多いと思います。
こんな時はどれぐらい巻き上げれば良いですか?
松島さん
底ベタの時は、5m巻き上げるのを基本にしたら良いと思います。
でも、たま〜にちょっと上まで巻き上げてください。
魚探に映っていないけど浮いている魚や、長い距離を追ってくる魚もいるので。
なおと
底から5mだと、すぐに巻き切ってしまいますよね。
その限られた距離の中で喰わせるのが難しいのですが、どんなイメージで巻いていますか?
松島さん
「数巻きの中でも仕掛ける」って意識で巻いていますよ。
例えば、着底から4巻きを速めにして、3巻きを遅めにするとか。
限られた中でもしっかり誘う意識は大切かな?って思っています!
なおと
今、「反応はあるけどアタリが無い」って状況が続いていますが、こんな時はどうしたらいいですか?笑
松島さん
難しいね〜。それがわかれば既に釣っているよ(笑)
でも、過去の傾向から見ると、そういった時ほど“緩急をつけた巻き方”が良いと思います。

なおと
松島さんって、ロッドを下に向けて巻いていますよね?
ロッドの角度も重要ですか?
松島さん
ロッドの角度も重要ですよ!
でも、「ロッドの角度」と言うよりも、「ロッドの曲がり」と言った方が正しいかもしれませんね。
なおと
松島さんはロッドを下に向けているんで、ロッドは先っぽの方だけ曲がっている状態ですね。
松島さん
今使っている桜幻XXは、喰ってきた魚に追従させるために、ティップがカーボンソリッドなんですよね。
なので、しなやかなカーボンソリッドの部分で喰わせたいわけです。
だからロッドを下げて、ソリッドが軽く曲がっている状態をキープしています。
なおと
ロッドを水平にするとどうなるんですか?
松島さん
オモリのウエイトがロッドにドスンと乗るので、ソリッドが曲がり切った状態になってしまいます。
つまり、魚を硬いチューブラー部分で喰わせてしまうことになるんですよね。
もちろんアタリを弾くことが多くなります。
なおと
ということは、ラインの角度(バーチカル or ドテラ)やロッドの調子によっても適した角度は変わるってことですよね?
松島さん
その通りです!
ドテラ流しでラインが斜めになるような状況では、水平に近づきますね。
と、ここでなおとに異変が!!

なおと
キターーー!!!
松島さん
おぉ〜!
竿が叩いているからタイっぽいですよ!

なおと
気持ちエェ〜〜〜!
1年越しの明石鯛や〜!
松島さん
(笑)

なおと
綺麗なタイや〜!
ネクタイは「マルチゲージネクタイ ナロー&ワイドカーリー」のオレンジレッドゼブラでした。
松島さん
ノッコミのタイですね〜!おめでとうございます。
鈎の掛かりも見てみてください!

なおと
エグい掛かり方してるやん(笑)
3本掛かってるで……。
松島さん
1本は下唇にめり込んでいますね。
これならバレる余地はありませんよ。
なおと
デスロック状態ですね。
2枚目目指して頑張るで〜!

なおと
今気付いたのですが、松島さんのリールってかなり小さくないですか?
松島さん
そうですね。ティエラっていう超軽量カウンターリールと、アルデバランBFSっていうベイトフィネスリールを使っています。
なおと
ベイトフィネスリール!?
軽さ&感度重視ってことですか?
松島さん
そう!ロッドが軽いからリールも軽くして、相乗効果で操作性や感度を高めています。
でも、もう1個大きな理由があるんです。それがフォールスピード!
なおと
リールの軽さとフォールスピードって何の関係が……。
松島さん
軽さじゃなくて、スプール径が関係しているんですよ。
明石とかベイエリアのタイラバってヘッドのウエイトが軽いでしょ?
すると、下巻きを大量に入れた大口径スプールだと、なかなか回らないんです。

なおと
たしかに、松島さんの底取りは異常に早いですね。
数えてみたら、水深70m・ヘッド60gで毎回僕より5〜10秒早いです!
松島さん
糸と水の抵抗を少なくするために、PEラインも0.5号を巻いています!
なおと
僕はオーソドックスな丸型リールにPE0.6号なので、リールと糸で全然フォールスピードが違うんですね!
ちなみに、リーダーは何号ですか?
松島さん
リーダーは4号ですよ!
なおと
太っ!
PEとリーダーがアンバランスじゃないですか?
松島さん
昔は細いリーダーも使っていたんだけど、魚体に当たって切れたりすることがあったんです。
なので、細PEはフォールを速くするため、太リーダーはバラさないためと、自分の中で役割を持たせています。

なおと
松島さんはハイギアがお好みですか?
持ち込んでいるリールすべてがハイギアなので。
明石ってゆっくり巻くのがセオリーだから、ローギアを好む人が多いイメージです。
松島さん
よく見ていますね(笑)
ハイギアを使う理由は巻き感度です。潮の重みなどがよくわかりますよ。
なおと
ハイギアでゆっくり巻くのは難しくないですか?
松島さん
慣れれば問題ないですし、小口径スプールのリールは、ハイギアといえども極端に巻き取りスピードが速いわけじゃありません。
ティエラのXHがMAX76cm、アルデバランBFSのXGがMAX81cmですから。
なおと
なるほど!ギア比だけじゃなくてスピードにも注目しないとですね。
松島さん
それとベイトフィネスリールって、ギアが小さくて巻き上げトルクも小さいから、巻き感度が高いのもメリットなんです。
ただし、純正のショートハンドルではトルク不足過ぎるので、110mmクラスのハンドルへの交換は必須ですね。
なおと
すべての道具に理由があるやん……。
ここでまたしても、なおとに異変が!!

なおと
キターー!!しかもデカそう!
B67UL-solidがめっちゃエェ曲がりしてる!
穂先が一直線になって磯竿みたいに曲がるやん!
松島さん
釣りますね〜!
今日私いりました?笑

なおと
ドーン!!
ネクタイは「マルチゲージネクタイ クワトロコンボ」のレッドスポットオレンジ/ブラックレッドラメでした!
松島さん
明石だとランカーサイズですよ!

なおと
長さは70cmちょうどぐらいでしたが、なんと4.5kgオーバー。
松島さん
ノッコミだから長さに対して重たいですね〜。
お見事です!

松島さん
なおとさん、ウキ止めゴムの位置を見てみてください!
なおと
あっ!ゴムが上にズリ上がってる!
松島さん
そうなんです!魚に引っ張られるとゴムが上までズレるので、ファイト中は遊動になるわけです。
バラシのリスクも増えないんで、ゴム止めは良いことしかありませんよ(笑)
小さな魚でもズレるので安心して使ってもらいたいですね。

なおと
スピニングに持ち替えたんですね!
松島さん
同船者とちょっと巻くラインを変えたい、斜め引きしたい、ってことでスピニングにしてみました。

なおと
またもやリールが小さいですね!
なんとC2000番……。
松島さん
軽いことに加えて、ギアが小さくて、ローターの慣性モーメントも小さいので、巻き感度がすごく良いんです。
ハンドルは3000番の50mm&T字ノブに変えてあります。
なおと
底取りのクセが強い(笑)
松島さん
フォール中の変化を感じたい、ベイト並に糸フケを抑えたい。
って試行錯誤したら、こんな手癖になってしまいました。
ぜひ動画を参考にしてください(笑)

なおと
巻き方のクセも凄い!笑
3本の指をフット前側に掛けるんですね。
松島さん
一つ目の理由が、横ブレの防止ですね。
縦軸(竿の方向)がバチッと固定されるので、リールを巻いても横にぶれないんですよ。
なおと
あえて手首を固めるってことですね。
松島さん
もうひとつの理由が、疲労軽減。
とくに上腕への負担が少なくなるので、女性やお子様には試してもらいたいですね。
ネックが一つあって、指が太い方や手の大きな方は、ローターと干渉してしまうので、ちょっと人を選んでしまうんですよね。
なおと
僕はガッツリ干渉しました(笑)
なおと
投げ方のコツを教えてもらいたいです!
松島さん
ライナー軌道ではなく、フライ軌道で投げるのがコツです。
前に飛ばすというよりも、上に投げるイメージですね。
なおと
ライナーで投げた方が飛ぶような気がするんですが……?
松島さん
スロー映像を見てわかったんだけど、アンダーハンドでライナー軌道で投げても、リリース後にティップが反って上方向を向くんですよ。
すると、ルアーは真っ直ぐに飛ぼうとしているのに、ロッドが上方向に曲がって、双方のベクトルがズレてしまうのです。
なおと
ガイド抜けが悪くなるってことですか?
松島さん
その通り!その結果、ラインがガイド内で渋滞して、余ったラインがガイドに絡みやすくなるんです。
タイラバは重くてラインが細いので、絡むと高切れしてしまいますから。

なおと
僕もS65ML-Solidに持ち替えて、スピニングで3枚目を狙っていきます!
シャキッと張りがあって投げやすいですね〜。
松島さん
でもね、張りがあるってのはキャスティング性能を重視したスピニングのデメリットでもあります。
柔らかいベイトと同じように使っていると、アタリを弾きやすくなるかも。
なおと
じゃあ、どうすれば良いでしょう?
松島さん
アタリがあったら、巻く速度を落とすか、巻くのを止める、場合によってはロッドを魚側に送るのもいいですね!
魚を引っ張らない、“負ける綱引き”を演じてみてください。
鈎先は唇に触れた瞬間に刺さっていて、そこからタイが尻尾を振って潜ったら、その時点でしっかり掛かるので。
なおと
「アタリがあっても巻き続ける」ばっかりではダメなんですね!
松島さん
張りの強いロッドは巻き切っちゃうと弾くことが多いから、“負けるが勝ち”!
ロッドをスムーズに送るためには、竿尻をがっつり脇に挟んで固めるのではなく、遊ばせた状態で巻くのがコツです。
なおと
なるほど!
体を使ってロッドを柔らかく使うってことですね!
あ、なんかアタった。

なおと
ばっちり送り掛けたで〜!
松島さん
タイの釣り方を教えてもらっても良いですか?笑

なおと
ネクタイは「スリットカーリー」のオレンジレッドゼブラでした!
2本の鈎が唇に掛かっていますね〜。

松島さん
じつはこのフック、口周りに掛けるためにアシストラインを短くしているんですよ!
今日釣った魚、全部口元にフックが掛かっていましたよね。
なおと
これだけ短ければ口元以外に掛かりようがないですもんね(笑)
松島さん
アシストを長くすると、体に掛かることが多くなるんですが、体はウロコに覆われているので結局は外れてしまうんですよね。
なおと
長いアシストはトラブルも多いイメージがあります。
回収したらネクタイが絡んでいて「そりゃ釣れんわな」みたいな。
松島さん
そうですね。一番トラブるのが、長くて柔らかいアシストです。
なので、桜幻の「カスタムフックリーダー(アシストライン)」は、エステルラインもハイブリッドして張りを持たせているんです。

なおと
前々から気になっていたんですが、ヘッドの形状についてはどうお考えですか?
大きく分けると、両サイドがフラットなヘッド、まん丸なヘッドの2種類あると思うのですが。
松島さん
ヘッドの形も好みや意見が割れるところですよね。
私はまん丸が使いやすいと思うので、桜幻のヘッドは丸くしています。
なおと
丸いヘッドが良いと思う理由はなんでしょう?
松島さん
一つ目が安定感です。
面がないと水受けが安定するので、フォール姿勢が乱れにくく、底取りも早いんですよね。
巻いている時も同じで、ヘッドが安定するからネクタイも綺麗に動くわけです。
なおと
面があると、ちょっとメタルジグ的なイレギュラーな動きをしちゃうわけですね。
松島さん
かといって一概に「イレギュラー=悪」ってわけでもなく、それが釣果に結びつくこともあると思います。
でも、「トータルで見たら安定している方が良いことが多い」というのが私の考えですね。
なおと
安定感以外の理由はありますか?
松島さん
巻き感度も良いと思います!
いろいろ試しましたが、「潮が効いてて巻きが重い」みたいな情報は、丸いヘッドだとよくわかります。
なおと
今、適度に重い巻き感で雰囲気はあるんですけどね〜!
あ、また来ました(笑)

なおと
ちょっと糸が斜めってドテラっぽい状態になった時に来ました!
松島さん
もはや、“明石鯛の天敵”ですね(笑)

なおと
ネクタイは「マルチゲージネクタイ クワトロコンボ」のレッドスポットオレンジ/ブラックレッドラメでした!
松島さん
お見事です!
そーいえば、釣りをする前に「4本鈎は根掛かりの心配が……」と言っていましたけど、1日通してどうでした?
なおと
途中で崖みたいなカケアガリにも行きましたが、根掛かりはゼロでしたね!
(後日、明石で2日間釣りをしましたが、計3日間4本鈎だけを使って根掛かりはゼロでした)
松島さん
そうなんですよ!意外と根掛かりが少ないんですよ!
なおと
でも、掛からなかったアタリは1回、バラシはゼロなのでビックリしました!
地球は釣れないのに魚は釣れるという(笑)
松島さん
私は地球からも魚からもノーバイトです(苦笑)
ここで遂に、松島さんの桜幻XXがブチ曲がった!!!

なおと
納竿直前のドラマ!
松島さん
シビれますね!
でも、ちょっと引きが……。
大変申し訳ございません。
なおと
画像のデータがここだけ吹っ飛んでしまい、写真が消えてしまいました……。
松島さん
(笑)
魚は予想通りハマチでしたね。

なおと
なんと私、竿頭になってしまいました!!!
昨年のボウズから大出世で、感激でございます。
松島さん、ありがとうございます!今日から師匠と呼ばせてください!
松島さん
ボウズ続出の渋い状況の中、4枚釣って竿頭は凄いです!
なおと大先生と呼ばせてください(笑)
松島師匠から告知が
なおと
師匠、何やら告知があるそうで。
松島師匠
今回、なおとさんに釣ってもらったネクタイ、マルチゲージシリーズの「クワトロコンボ」と「ナロー&ワイドカーリー」が自信作なので、ちょっと宣伝させてください!

なおと
僕が竿頭を取ったネクタイですね(笑)
よく釣れるのはわかりましたが、どんなところが良いのでしょうか?
松島師匠
マルチゲージシリーズの特徴は、1本のネクタイで素材の厚みを変えていることです。

松島師匠
手に取ってもらうとすぐ分かるのですが、赤い方が分厚く、オレンジの方が薄くなっているんです。
なおと
けっこー違いますよね!
でも、分厚さを変えると何が良いのですか?
松島師匠
なおとさんも経験があるかもしれませんが、分厚いネクタイが良い時もあれば、薄いネクタイが良いときもあるんですよね。
だったら、一度に両方できたら「どっちかが効くんじゃない?」ってのがマルチゲージの狙いです!
なおと
じゃあ、パイロットルアー的に使ったり、軸にして使ったりしやすそうですね!

松島師匠
これがクワトロコンボで、SS・S・M・Lの4サイズが連結された状態になっています。
もちろん、ツインカーリーで使ってもOKなのですが……

松島師匠
真ん中でカットしてもらえれば、シングルカーリーとしても使えます。
なので1個買ってもらうと、12パターンの仕掛けができるんです。
なおと
これ1個でも釣りができそうですね!
松島師匠
見比べると、動きの違いがよくわかりますよ!
なおと
薄い方(オレンジ)は細かく速いピッチで、分厚い方(黒)は大きくゆったりしたピッチで動いていますね〜!
松島師匠
潮の速さや巻きスピードによっても動きが変わるんですよ。
例えば、潮が緩い時やデッドスローでは薄い方がよく動き、潮が速い時や速巻きでは分厚い方がしっかり大きく動きます。
なおと
動きの質的には、割と規則正しく動いていて、「カーリーの王道」といった感じですね!

松島師匠
こちらが「ナロー&ワイドカーリー」です。
その名の通り、大きなカーリーと小さなカーリーを組み合わせたネクタイです。
なおと
2本入で、サイズは同じだけど、カラーパターンが逆になっているんですね。

松島師匠
そうです!
これも真ん中で切れば、シングルカーリーとして使ってもらえます。

なおと
よく見たら、単純にカーリーの大きさを変えているだけじゃないですね。
小さい方が曲がりが急ですし、大きい方は曲がり始めの外側が出っ張っています!
松島師匠
鋭いですね〜!
松島師匠
形を変えたのは、ちょっと動きにアクセントを加えたかったからです。
小さい方(オレンジ)はわずかな水流でも動く繊細さ、大きい方(黒)は叩くような大きな動きを求めました。
なおと
全体的に複雑というか、トリッキーな印象ですね。
とくに大きい方は、中間部分が大きく動いていて、後側が小さく動いているのがおもしろい!
松島師匠
比較してもらうと、かなり動きが違うのがよくわかると思います。
なおと
僕なら、まずは王道なクワトロコンボからスタートして……
それで反応がない時や、何度も流し直してスレていそうな時、同船者が多い時なんかはナロー&ワイドカーリーにチェンジ。
みたいな使い方をしたいですね!

松島師匠
ちなみに、どちらも根本付近が動いていないのに気付きました?
じつは、桜幻のネクタイシリーズの大半は、根本を直線的にして意図的に動かさないようにしています。
なおと
たしかにノーアクションだ!
フックとの干渉を避けるため!?
松島師匠
正解です!根本から動くとフックと干渉して動きが悪くなるし、絡みやすくなるんです。
セッティングする際は、フックを曲がりの始点までに収めてもらうと良いと思います。
なおと
やっぱり、すべてに意図と理由があるな〜。
松島師匠
両ネクタイとも、誰でもどこでも使いやすい&釣りやすい仕上がりになっていると思います。
なおとさんにも実釣力を証明していただけましたので、ぜひみなさんにも使ってもらえると嬉しいです!
あとがき

「私は釣りが上手じゃありませんよ。でも、上手じゃないからこそ道具を頼ろうとするし、上手じゃなくても釣れる道具を作れているのかな、とは思ったりもします。」
今回のロケで一番印象に残ったのは、そう言ってリールのハンドルを巻く松島師匠の後ろ姿でした。
そんな松島師匠が手掛ける桜幻のアイテム達、使ってみる価値はあると思いますよ。
撮影:TSURI HACK編集部
sponsored by:がまかつ
今回使った仕掛け
がまかつ 桜幻 マルチゲージネクタイ クワトロコンボ
カラー | 全12色 |
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がまかつ 桜幻 マルチゲージネクタイ ナロー&ワイドカーリー
カラー | 全12色 |
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がまかつ 桜幻 シリコンネクタイ スリットカーリー
がまかつ 桜幻 カスタムチューンフックセット スーパークイック 4本鈎 SS
がまかつ 桜幻 シンカーストッパー M