アイキャッチ画像:山下洋太
エアリティ小型番手充実しすぎ問題

ダイワのエアリティシリーズに、エアリティSF・エアリティST・エアリティST SFという3つのリールが仲間入りしました。
- エアリティSF(スーパーフィネス)=既存の23エアリティをよりフィネスに特化させたモデル
- エアリティST(センシティブチューン)=エリア・ネイティブトラウトやバスフィッシングにおいて、もっと繊細でダイレクトな釣りを展開できるというスペシャルチューンモデル
- エアリティST SF(センシティブチューン スーパーフィネス)=STとSFを掛け合わせたモデル
今回追加された3モデルはいずれも2500番以下のみの展開。
トラウトやライトゲームの中核を担う2000番パワーギアモデルに至っては、エアリティシリーズ内だけで全4機種という充実のラインナップになっています!
それぞれ何がどう違うのか、実釣を通して検証していきます!
山下
メバリング、エリアトラウト好きな筆者にとって、今回登場したエアリティSTやSFはかなり気になっていました!
比較する4つのエアリティ、特徴は?

ひとまず、エアリティシリーズを整理しておきましょう。
シリーズ | コンセプト | 機種数(サイズラインナップ) | |
---|---|---|---|
エアリティ | (無印) | LT | 12機種(2000〜5000番) |
SF | 5機種(1000〜2500番) | ||
ST | LT | 2機種(2000〜2500番) | |
SF | 4機種(1000〜2500番) |
元々あったエアリティ(無印)に、今回新たにSTというシリーズが追加。
さらに、番手はそれぞれLTとSFがラインナップされ、特性の異なった4つエアリティがシリーズ内に属している状態です。
今回は全て2000番のパワーギアに統一して、4つのエアリティを比較していきます。
アイテム | 標準自重 (g) | 巻き取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 標準巻糸量ナイロン (lb-m) | 標準巻糸量PE (号-m) | ハンドルアーム長 (mm) | ベアリング (ボール/ローラー) | 最大ドラグ力 (kg) | スプール寸法 (径mm) | ハンドルノブ仕様 | ボディ素材 | ボディ構成 | ローター | 防水機構 | スプール |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エアリティ LT2000S-P | 145 | 64 | 4.9 | 3-150 | 0.4-200 | 40 | 11/1 | 5 | 42 | HG-Iライト | マグネシウム | 1部品(モノコック) | ZAION | マグシールド | 薄肉アルミ |
エアリティ SF2000SS-P | 130 | 60 | 4.6 | 2.5-100 | 0.3-200 | 40 | 10/1 | 3 | 42 | HG-Iフィネス | マグネシウム | 1部品(モノコック) | ZAION | マグシールド | 薄肉アルミ |
エアリティST LT2000S-P | 145 | 64 | 4.9 | 3-150 | 0.4-200 | 40 | 11/1 | 5 | 42 | HG-Iライト | マグネシウム | 1部品(モノコック) | ZAION | – | 薄肉アルミ |
エアリティST SF2000SS-P | 130 | 60 | 4.6 | 2.5-100 | 0.3-200 | 40 | 10/1 | 3 | 42 | HG-Iフィネス | マグネシウム | 1部品(モノコック) | ZAION | – | 薄肉アルミ |
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スペック表で見てみると、無印とST、LTとSF、それぞれの違いがおもな焦点になりそうです。
シリーズ共通なのは……

一足先にデビューしていた無印エアリティ LTをベースに見ていきましょう。

エアドライブデザインはシリーズ共通です。
22イグジストから採用されたダイワ製スピニングリールの根幹とも言える設計思想で、巻き心地や回転性能など、あらゆる面で高次元の使用感を得られる作りになっています。
リールのフロント部分が軽量化されており、タックルを組んだ際のバランスの改善にも期待が持てます。

また、マグネシウム製のフルメタルモノコックボディもシリーズ共通。
併せて、ZAION製ローターとアルミスプールといったボディ構成も同じ仕様になっています。
ねじれやたわみが起きにくい高剛性なボディで、その心臓部には高強度の超々ジュラルミン製マシンカットタフデジギアが入れ込まれています。
山下
エアリティがそもそも良いリール!
他がどのようにチューンナップされているのか楽しみです!
▼23エアリティについてはこちらもチェック!
エアリティSTはより軽快に扱えるチューンに

ST(センシティブチューン)は、バスフィッシングやトラウトにおいて、軽さや感度を求めるアングラーにぴったりなスペシャルチューンモデルです。
スプールが黒になり、ゴールドを抜いたシックなデザインに変更。
性能面で見ると、マグシールドの有無とベアリングの仕様が、無印エアリティとの大きな違いになります。

防水と防塵を担うマグシールドを非搭載にすることで、スペックには表れない軽さにまでこだわっているようです。
操作性の向上にもつながり、リールから伝わる情報量を増やすことに一役買っています。

ベアリングについては、無印エアリティはグリス仕様なのに対し、エアリティSTはオイル仕様が回転主要部に採用されています。
耐久性の高いグリスを、粘度の低いオイルに変更することで回転の抵抗を軽減。
耐久性よりも回転を追求した仕様ということです。
ちなみに水が頻繁にかかるラインローラー、ハンドルノブ、スプール部には防錆処理が施されたグリス仕様のベアリングが採用され、必要最低限の耐久性を確保しています。
山下
巻いてみると、もはや別物って感じですね。
とにかくコンパクトに振ったSFコンセプト


22イグジストで初めて登場したSF(スーパーフィネス)番手が、エアリティの無印・ST共にラインナップされています。
LTとの違いを見ていく上で注目したいのは自重、ベアリングの数、メインシャフトの太さ、ハンドルノブ、ドラグです。

ボディサイズがLT番手と比較すると約20%もコンパクト化されているようで、いずれの番手も自重が15g軽量化されています。
ちなみにエアリティのSF番手は、イグジストのSFの同番手よりも5g軽いです。
おそらくボディに肉抜き加工がされていることがエアリティの軽さの要因で、剛性は肉抜きなしのイグジストが勝る形になるでしょう。
また、ボディのコンパクト化により、イグジストSFと同じく小径かつ幅薄のギアが搭載されています。

出典:スポーツライフプラネッツ(23エアリティ LT2000S-Pのパーツ展開図)
ベアリングはSFの方が1つ少なく、ピニオンギア後端※のベアリングが省略されており、軽量化に繋がっています。
※エアリティの展開図でいうと80番のパーツに当たる

メインシャフトは小径化されており、こちらも軽量化に貢献。
上の写真はメインシャフトを比較したものですが、SFの方が細いのがわかるかと思います。
これにより振動伝達性能、いわゆる感度も約16%向上しているそうです。

ハンドルノブもご覧の通りで、一回り華奢なハイグリップI型フィネスノブが搭載されています。
肉抜きも行われており抜かりなし。
繊細な釣りに、より特化しているのでしょう。
ちなみにこのフィネスノブは1000〜2000番のみ。2500番はLTと同様のハンドルノブです。

ドラグ力は3kgに変更され、低ドラグ域での調節幅が広げられています。
ここで注目したいのは、スプールの高さ。
SFの方がやや背が低いことにより、ドラグ性能が約20%向上しているそうです。

出典:ダイワ
ドラグが作動した際、スプールから放出されるラインは、まずラインローラーを通ります。
その際のラインの侵入角度によって、ラインローラーにかかる抵抗の大きさが変わり、その抵抗によるブレが竿にも伝わり、ティップのブレとして表れるとのこと。
SFはラインローラーの抵抗を最小限に抑えるためにスプールの背を低くしており、竿のブレを抑えることが、スムーズなライン放出につながるというわけです。
山下
ちなみに20%という数値は、上記画像のティップの振れ幅がLTに比べて20%抑えられているという意味だそう。
4つのエアリティを実釣インプレ!

エリアトラウト、メバリング、アジングで使用して見えてきた違いについて解説しながら、それぞれの使用感をお伝えしていきます。
山下
実際に4機種を釣り比べると、大きな違いがありました!
エアリティ LT2000S-P

21ルビアス エアリティの後継モデルとしてデビューした23エアリティ。
軽さと強さを兼ね備え、その使用感は18イグジストに引けを取らないという声もありますね。
自重は145gと十分すぎる軽さ。
イグジストSF(2000番で135g)が出てくるまではダイワ最軽量リールの地位を築いていました。
その巻き感は滑らかでしっとり。
他の3機種と比べるともっとも高級感があってヌルヌルとしたスムーズな巻き心地といったところでしょうか。
巻き始めも軽く、ブレることなく回り続けてくれます。
止めるのもスムーズで思い通りの操作が可能になっている印象です。
山下
巻きの安定感足るや……。

巻きのトルクも十分で、リップが長いエリアトラウト向けのディープクランクなど、力を入れることなくハンドルを回すことができます。
ドラグをやや締め込んだやり取りでも、リールがたわむ心配は皆無で安定感抜群です。

エアリティは操作性という面でも非常にハイレベル。
エアドライブデザインによってリールの重心が見直され、フロント部分が軽量化されたことにより、先重りしにくいバランスに改善。
タックルの操作性アップにつながっています。

ロッドの振り抜きも良く、遠投もピンスポットへのキャストも快適です。
キャストフィールも向上していると言えるでしょう。
このエアドライブデザインによる恩恵は、今回比較した4つ全てに共通していました。
山下
さすがはエアリティ! 軽くて強い!
とくに欠点らしい欠点がないリールだと思います!
エアリティ SF2000SS-P

無印エアリティに新たに追加されたSF。
その第一印象は、とにかく軽いということ。
ボディがコンパクトになったことにより、2000番で自重130gと今までとは別次元の軽さを体感できます。

近年の軽量ロッドに合わせることで、200gを下回るタックルも容易に組めるようになりました。
筆者が所有する56gのアジングロッドと組み合わせると、タックル全体の重量はなんと186gです!
山下
一昔前の軽量リールくらいのタックルを組めてしまうから驚きです。

ハンドルを回してみると、LTよりも巻きが軽い!
無印エアリティのヌルヌルさも残っていて、絶妙なしっとり感です。

1g以下のマイクロスプーンやジグ単などの引き抵抗が小さいルアーにはとくに相性抜群です。
ギアが小さくなってる分、巻き上げトルクが小さくなっており、わずかな抵抗も敏感にキャッチ。
それがより高い感度につながっているのでしょう。
ルアーの挙動が把握しやすく、繊細な釣りがより得意なリールです。
山下
巻き上げトルクが小さいということは、ディープクランクなどの抵抗の大きいルアーの場合は、ちょっと重くなるということ。
そこは表裏一体ですね。
ただ巻きはもちろん、“ハンドルを止める⇄回す”を繰り返す釣りなど、あらゆる動作を快適にこなしてくれます。
エリアトラウトにおいては、スプーンのただ巻きからボトム系ルアーのデジ巻きまで快適そのものでした。

また、LTより一回り小さくなっているフィネスノブも、巻き感度の向上に大きく貢献。
リールに起こる変化を、感覚に優れる指先に集中させることで、水中の情報をよりキャッチできます。

LTよりもパワー不足感は否めませんが、ファイト中は思いのほか気にならなかったという感じ。
SFはLTよりもギア比を0.3低く設定しており、トルクの不足感をある程度補われている印象です。
山下
魚が掛かった瞬間の最初の巻き出しでハンドルが一瞬止まる、といったことが何度かあったくらいですかね……。

ドラグについては特徴のところで解説したとおり、ラインローラー部分の抵抗が小さくなっている分、LTサイズよりもスムーズ。
これによりSFは、ライトラインを使用する釣りへの対応力が向上していると言えるでしょう。
このドラグのスムーズさは、後述するエアリティST SFも同様に共通していました。
山下
LTも十分に軽いのに、さらに15g軽くなって130gという驚異的な軽さ!
この軽さがもたらす恩恵は多く、超軽量ルアーの操作感がグーっとアップしていますよ!
エアリティST LT2000S-P

エアリティSTは感度を求めるアングラー向けにチューニングされたモデルです。
マグシールド非搭載、軽さ・感度を重視したリールということで、バス・トラウトをはじめとする淡水アングラーは気になっていた方も多いのではないでしょうか。
巻きの質感はというと、無印のエアリティと比べるとまったくの別物。
回転主要部のベアリングをグリスからオイル仕様に変更したことで、無印エアリティのヌルヌルとしたスムーズな巻き心地から、サラサラとした軽くてクリアな巻き心地に変わっています。
山下
これ本当にエアリティ……?
と思ってしまうほど、巻きの性質が異なりますね。

1g以下のマイクロスプーンの存在感がしっかりと把握できる一方、ディープクランクでも巻きの重たさも感じません。
無印エアリティのLTだと超軽量スプーンの巻いている感覚がぼやけてしまい、SFだと抵抗のあるルアーはちょっと重い……
そんな双方のちょっと物足りない点を補ってくれるようなリールに仕上がっています。

巻き感度は無印エアリティよりも倍近く高い印象。
耐久性を犠牲にしてオイル仕様にしたからこそ、この高い巻き感度につながっているのでしょう。
メバリングにおいては、潮流の変化を捉えやすく、魚が潜んでいそうな場所を把握するのにも役立ってくれました。
山下
魚にラインが触れた感覚もより鮮明にわかります。

パワーも必要十分で、40cmほどのブラウンがヒットしてもハンドルの回転が重たくなることがなく、難なくキャッチ。
トラウトでもメバリングでも、巻き上げ力についてはボディサイズが同様の無印エアリティと変わらない印象を受けました。

魚が掛かった後も、無印エアリティと同じ頑丈なフルメタルモノコックボディのおかげで、リールがたわむことなく安心感のあるファイトが展開できました。
根の周辺で掛けた25cmほどのメバル相手にも、ドラグを締め込んで問題なくごり巻きできたので、強さも問題ないと言えるでしょう。
山下
手にした感覚、巻き感、全てが軽快ながらパワーもあって、バランスに長けたリールです!
エアリティST SF2000SS-P

STとSFを掛け合わせたエアリティST SF。
4機種の中で“もっとも繊細で軽い”みたいなイメージでしたが……

想像を超える軽快さです。
自重の軽さもさることながら、巻きが非常に軽いと感じたのが第一印象。
オイル仕様のベアリング、SF化によるトルクダウンの恩恵を感じ取れる巻きの軽さです。
山下
4機種の中ではもちろんダントツの軽快さでした!
非常に軽い力でハンドルが回転し始め、止めたい場所ではピタッと止められます。
この操作性の高さはエアリティSFをも遥かに凌ぐ高さ。
この特性を活かすと、ハンドル1回転を6〜8分割するような繊細なデジ巻きが可能に。
冬のエリアトラウトで使用するようなボトム系ルアーの繊細な操作にも向いていますね。

巻き感度も4つのエアリティの中でもっとも高いのが、このリール。
オイル仕様のベアリングやギアの小径化、フィネスノブなどSTとSFの仕様が全て盛り込まれており、驚くほど感度は高いです。
驚異的な自重の軽さと巻きのトルクダウンによって、わずかな抵抗も敏感にキャッチしてくれ、小さな変化をも見逃しません。

ルアーに魚がアタックしたきた感覚はもちろん、魚がルアーを追従してきた際に起こる水流の変化も手に取るようにわかります。
スプーンに追従してきた魚に対し、動きを与えてヒットを狙うようなテクニカルな釣りには相性抜群と言えるでしょう。
山下
エリアトラウトで起こりがちなルアーの速度と魚の速度が同調してわかりにくいアタリも、手元に伝わってくるのには驚かされました。

もちろん、1g以下のマイクロスプーンやジグ単の存在感も4機種中もっともわかりやすかったです。
スプーンに関しては1.3g以上になると、ハンドルの回転がやや重たくなる印象を受けました。

ドラグもエアリティSFと同様にスムーズで、ドラグを効かせながらのアジングも今まで以上に快適。
マグシールド非搭載で耐久性への不安はあるものの、この究極の軽快さはソルトでも十分武器になってくれると感じました。
山下
自重、巻き、何もかもが軽い!
その軽さが究極の感度を生み出しているフィネス最強リールと言えるでしょう。
4つのエアリティ、どう選ぶ?

それぞれ異なった特性を持つ4つのエアリティ。
どれを選ぶのがベストか、筆者なりにまとめてみましたので、エアリティ選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
汎用性を求めるなら『エアリティLT』

無印エアリティのLTサイズは、汎用性に富んでいてなんでもこなせてしまうリールなので、基本これを選んでおけば間違いないです。
マグシールドによって高い耐久性が確保されており、どんな釣りにでも安心して使えるという点は、多くの釣り人にとってアドバンテージとなるでしょう。

エアリティ内で比較すると、巻きの気持ちよさがより目立った印象なので、ただ巻きを中心とした釣りにとくにおすすめ。
筆者が好むシンキングペンシルを使用したメバルプラッキングには相性抜群。
他にも、重量があるスプーンや引き抵抗が大きいクランクを使用するエリアトラウトや、アジングにおいてはジグ単にももちろん使えますが、フロートやキャロなどのヘビーな釣りにも使えてオールマイティなリールと言えるでしょう。
山下
どんな釣りにおいても、迷ったらこのリールを選んでおけば間違いないですね!
超軽量ルアーを扱うことが多いなら『エアリティSF』

巻きトルクが小さく、軽量ルアーの挙動がより把握しやすくなったエアリティSF。
巻きが軽くなっている分、超軽量ルアーの存在感がLTに比べると伝わりやすくなっているので、1g以下のジグ単やマイクロスプーンにベストマッチです。
LTよりレスポンスも高い印象なので、巻いて止めてを繰り返すような釣りが多い場合も、SFがより向いているでしょう。

小径化かつ幅薄になったギアの耐久性に関しては、長く使ってみないと言及するのは難しい点。
あまり負荷がかからないアジングや、ドラグを効かせてやり取りするエリアトラウトがメインとなる分には、気にする必要はないでしょう。
山下
“フィネスの極”というキャッチコピーに偽りなし!
とくにアジンガーにとっては、主軸になりうるリールなのではないでしょうか。
軽快な操作性を求めるなら『エアリティST』

エアリティSTは、無印エアリティよりも巻き感度が抜群に高く、より繊細な釣りに特化した仕上がりでした。
耐久性を除いた、巻きの軽さ、感度、パワーなどの性能面だけで比較すると一番バランスに長けた印象があって、ルアーやアクションに関係なく良い仕事をしてくれそうです。
バスフィッシングなんかはSTの2500番が1台あればどんな釣り方にも使えるでしょう。

耐久性に関しては、長く使ってみないと……というところですが、メンテナンス費が後々かかるかもしれないということは想定しておいたほうがいいでしょう。
マグシールドが入っていない点ももちろんですが、オイル仕様のベアリングも錆びやすいので、オーバーホールの際にベアリング交換が高くつくかもしれません。
山下
メンテナンスが億劫な方は、無印エアリティの方が無難かもしれませんね。
僕はメンテナンスとかも好んでやるタイプなので、完全にST派です!
感度第一主義なら『エアリティST SF』

圧倒的な感度にかなりの衝撃を受けたエアリティST SF。
エリアトラウトやネイティブトラウト、ライトソルトにおいて、「とにかく繊細さが欲しい」「感度を一番重要視している」という方はこれ一択ではないでしょうか。
巻きの軽さと自重の軽さがもたらす軽快な操作性は、釣果を生み出す上でこの上ない武器になること間違いなしです。

STやSFと同じく、防水面とギアの耐久性が気になる方も多いと思いますが、双方とも先述通り、長く使ってみないと……といったところ。
ST同様ベアリングの交換などでメンテナンス費が嵩むということは、ある程度覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
それでもSTにメリットを感じるという人は、STを選ぶべし。
それだけ巻きの軽さだったり、操作性の高さに価値があるリールと言えます。
山下
エアリティST SFはとくに尖った仕様。
そこに価値を感じられるのであれば、選んで損はしないでしょう!
言うて“エアリティ”、どれも良いんです

今回4つのエアリティを比較し、無印とSTに関しては「まったく違うリールやろ!」と思えるくらい、それぞれの個性が際立っていた印象を持ちました。
究極的な軽さを実現したエアリティシリーズ。
“軽さは正義”という見方がありますが、この軽さは釣果を出すことにおいて、確実に武器となってくれるでしょう。
撮影:山下洋太、TSURI HACK編集部
Sponserd by:グローブライド株式会社
今回比較した4機種
ダイワ エアリティ LT2000S-P
標準自重 | 145g |
---|---|
巻き取り長さ | 64cm/ハンドル1回転 |
ギア比 | 4.9 |
標準巻糸量ナイロン | 3lb−150m |
標準巻糸量PE | 0.4号-200m |
ハンドルアーム長 | 40mm |
ベアリング(ボール/ローラー) | 11/1 |
最大ドラグ力 | 5kg |
スプール寸法 | 42mm径 |
ダイワ エアリティ SF2000SS-P
標準自重 | 130g |
---|---|
巻き取り長さ | 60cm/ハンドル1回転 |
ギア比 | 4.6 |
標準巻糸量ナイロン | 2.5lb-100m |
標準巻糸量PE | 0.3号-200m |
ハンドルアーム長 | 40mm |
ベアリング(ボール/ローラー) | 10/1 |
最大ドラグ力 | 3kg |
スプール寸法 | 42mm径 |
ダイワ エアリティST LT2000S-P
標準自重 | 145g |
---|---|
巻き取り長さ | 64cm/ハンドル1回転 |
ギア比 | 4.9 |
標準巻糸量ナイロン | 3lb-150m |
標準巻糸量PE | 0.4号-200m |
ハンドルアーム長 | 40mm |
ベアリング(ボール/ローラー) | 11/1 |
最大ドラグ力 | 5kg |
スプール寸法 | 42mm径 |
ダイワ エアリティST SF2000SS-P
標準自重 | 130g |
---|---|
巻き取り長さ | 60cm/ハンドル1回転 |
ギア比 | 4.6 |
標準巻糸量ナイロン | 2.5lb-100m |
標準巻糸量PE | 0.3号-100m |
ハンドルアーム長 | 40mm |
ベアリング(ボール/ローラー) | 10/1 |
最大ドラグ力 | 3kg |
スプール寸法 | 42mm径 |