低水温期の釣りにマストな“軽量コンパクトアウター”
夏が終わり、釣りのベストシーズンへと突入。秋に活性が上がるのは魚だけでなく、釣り人も同じですね。
しかし、秋は“冬への入り口”でもあり、日に日に気温は下降の一途。昼はポカポカ陽気の様相でも、朝夕の冷え込みの厳しさに、嫌気がさしてしまうアングラーも多いのではないでしょうか。
これからの季節、サッと羽織れるアウターが重宝することは、多くのアングラーが知るところでしょう。
保温性に優れていることはマスト。それに加え、軽量で動きやすく、防風や耐水などの機能性にも優れていれば、なお良しといった具合。
パタゴニア「ナノ・パフ・フィッツロイ・トラウト・フーディ」の特徴
ダウンではなく、化繊のジャケット
「ナノ・パフ」シリーズは、パタゴニアでロングセラーを誇るアウター。いわゆるダウン(羽毛)ではなく化繊のジャケットです。
もともと厳しい環境に身をおくアルピニスト用に設計されているため、保温力はもちろん、コンパクトに持ち運べるほか、防風や耐水、機動力など……とにかく、アウドドアに欠かせない高い機能を持ち合わせています。
親水性が低く、水濡れに強い
ナノ・パフ(化繊ジャケット)が釣り人に向いている大きな理由……それはダウンと比べて親水性が低く、水濡れに強いということ。
たとえ濡れてしまったとしても、ダウンのように保温力が低下しにくいのが化繊のメリットです。
軽い雨や水しぶき程度であれば、PFCフリーDWR加工(フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)によって、このとおり水を弾きます。
たえず水濡れのリスクに晒されていると言っても過言ではない、釣り人という生き物。
保温力・断熱力の高さは言うまでもなく◎
このジャケット、釣りのシーンにおける保温力と断熱力の高さは必要にして十分。
プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ(消費者から回収したリサイクルポリエステル)と呼ばれる独自の中綿が、高い保温力と断熱力を実現しているのでしょう。
ピタリとした防風性の高いフードも高評価。頭がピッタリと収まるリブ構造によって、身体の熱を逃さず、冷たい風からも守ることが可能になるのです。
ドローコードも装備。服の隙間から侵入する冷たい空気をシャットダウンします。
軽量でエアリーな着心地
着心地はいたって“エアリー”。比較的ゆったりとしたシルエットで、全身の動作が多い釣りにおいて、窮屈さを感じることもありません。
「まるで、温かい空気を着ているかのようだ…」(←大袈裟?)そう口にしてしまいたくなるほど、軽い着心地でストレスフリー。
因みに僕の身長は173cm、体重は60kg。今回はMを着用しました。少々大きめのサイズ感なので、ひょっとするとSがジャストサイズかもしれません。
■ 仕上がり寸法(平置き/cm)
サイズ | XS | S | M | L | XL | XXL | XXXL |
身幅 | 51 | 53 | 57 | 62 | 66 | 70 | 77 |
後着丈 | 65 | 68 | 70 | 73 | 76 | 78 | 81 |
桁丈 | 88 | 90 | 93 | 95 | 98 | 100 | 102 |
繰り返すキャスティングにも耐える強い表地
岸からのルアー釣りは、歩き回りながら、一日に何百回とキャストを繰り返す遊び。
表地に使われている生地の耐久性が非常に高く、同じ箇所が擦れることによる、破れのリスクを軽減してくれるのも見逃せないポイントでしょう。
また、パタゴニアは一つのアイテムをユーザーに永く使ってもらうため、アフターサービス(修理)も徹底しています。
動きを妨げない脇下のサイドパネル
脇下にパネルを設けることで、立体的なシルエットに仕上がっているのが、このアウターの特筆すべき特徴。
アクティブな腕の動き、身体の動きに追従するように設計されているのです。
肩を使って大ぶりにキャストをしても、服が引っ張られるような感覚はなく、キャストの精度も安定します。
収納時は超コンパクト
見てください。このコンパクトさ。
自重368g(Mサイズ)という軽さは、アウターとは思えないほど。持ち運ぶ際にも非常に便利です。
別で収納袋が付属するのではなく、内側のチェストポケットがそれを兼ね備えています。
着たい時にサッと羽織り、必要ないときには超コンパクトに収納。その気になれば、ボックスにも忍ばせておけるほどの携行力です。
釣りおよび、魚好きにとってはたまらない、トラウトロゴも胸に配置。
自宅でメンテナンスOK
汚れてしまったら、洗濯機で洗うこともできちゃうのが嬉しいところ。ハードな現場で臆せずガシガシ使えるのは、本来のアウトドアウェアとして“あるべき姿”でしょう。