秋の大阪湾へ
検証に向かった先は、10月初旬の大阪湾。
天候は晴れ、タチウオ釣りに向いている小潮周りです。
ポイントの須磨沖に着くと、既にたくさんの船が来ています。
ハイシーズンらしく好調で、中には90本以上釣る方もいるそうです!

さっそく実釣スタート!
普段はハイエンド系ロッドを使っているので、まずはタチウオテンヤMSのM180から始めます。
水深は60m前後、テンヤは40号です。
ワンピッチジャーク&ステイでボトムから反応を探ります。
繊細なカーボンソリッド(スーパートップ)の恩恵か、かなりアタリをとりやすそうな印象。
竿の感触を確かめながら操作していると、コツコツっと前アタリが……!
前アタリは掛からないことも多いので、そのまま誘い上げて本アタリに持ち込みます。
強く引きこむ本アタリを掛けて、難なく1本目をゲット!
前アタリと本アタリの差を大きく表現してくれるので、アワセどころが判りやすいですね。
そのまま順調に5本ゲット!
ボトムから10mの範囲にアタリが集中しました。
どれも指3本程度のサイズですが、アタリが多いと楽しいですね!
同メーカーの同規格ですが、持つとすぐにMSよりもベリー部分が硬いことに気づきました。
とはいえ、調子は似ているので、MSは「操作性を維持したまましなやかに作っている」ということでしょう。
言い方を変えると、デッキステージは「MSとほぼ同等の操作性を実現している」ってことですね。
デッキステージ、やるやんけ……。
この日は活性が高く、ロッドを替えても同じように釣れ続けます。
潮が0.5ktぐらいに緩まってくると、入れ食い状態に!
サクッと5本キャッチできました!
何本か釣ったところで気づいたのですが、やはり感度はMSが優れていますね。
MSでさらに10匹ほど釣ったところで気づいたのは、掛かり所が良いタチウオが多かったこと。
写真のような頬掛かりは、良いタイミングでアワせられている証拠です。
硬い頬に掛けられれば、キャッチ率も上がります。
さらに、掛かってからのしなやかさもあるため、引き込みでもバラしにくくなります。
掛けやすく、掛かったタチウオをバラしにくい。タチウオテンヤMSはそんなロッドですね。
デッキステージはMSに比べるとやや感度が劣り、硬さがある分だけバラシは多少多かったかもしれません。
とはいえ、大切なのはそれが“どの程度”なのかということ。
おそらく、ビギナーの方が使っても何不自由を感じないでしょうし、上手な方が使えばテクニックでMSと同等の釣果を出せるでしょう。
結局、両アイテムで15本前後釣り、トータルで30本以上の釣果に。
撮影をせずにひたすら釣りをしていたら50本以上は釣れそうな状況で、ロッドの違いを検証するには良い釣行となりました!