【調査】釣り人が地域の課題を解決する…!?釣った魚を買い取ってくれる町があった


ムム…?「釣った魚を地域通貨で買い取る」だって?

ツッテ西伊豆
 

編集部
ノグチ
え?! これすごくない?

“自分で釣った魚を持ち込んで食べられる”みたいなプランはあるけど地域通貨で買取り?!


編集部
タケダ
いやぁどうせ、買取額大したことなくて、対応するお店も少ないんじゃないの〜


ツッテ西伊豆の公式HPには、上記のように、その仕組みが説明されています。

しかし、そんなウマい話が本当にあるのだろうか……。

編集部
カネダ
これは検証する価値ありなんじゃないっすか?!


編集部
ノグチ
オレたちが本気出して釣った魚、一体いくらになるのか?! 挑戦してみまっす!

というわけで、西伊豆町に来ちゃいました!

西伊豆に到着 釣る気満々、テンション爆上げの三人!

今回は西伊豆町さんからの提供ということもあり、1泊2日でツッテ西伊豆を体験します。

初日はお手軽プラン、2日目は編集部のブームであるボートロックで西伊豆を満喫しちゃおうという魂胆です。

編集部
タケダ
わざわざタックル新調して!

釣る気マンマンじゃない!


編集部
ノグチ
大物釣って地域通貨に交換したらこの旅(取材)も豪華になるんじゃないかと……


編集部
カネダ
編集長なのにガメツイ……

1日目:船釣りプランを楽しむ

初心者大歓迎!手ぶらでOK!


安良里港のふじなみ丸さんにて、お手軽釣り船プランに乗船。

釣った魚を地域通貨に交換する『ツッテ西伊豆』を利用するには、決められた船に乗ることが条件のひとつ。

エントリーはとっても簡単。日付を決めたら、提携している船に電話で予約。その際、「ツッテ西伊豆を利用したい」という旨を伝えればOKです。


釣りを初めて体験する方でも安心なのが、お手軽プランのいいところ。


船長さんが道具の使い方から釣り方までレクチャーしてくれます。


釣り人であっても、エサ釣りは馴染みのない人も多いでしょう。安心してください。エサの付け方もしっかり教えてくれます。


特別難しいセッティングもなしと、初心者にやさしい釣り方で楽しませてくれるのも魅力。


もちろん道具もフルレンタル可能。希望に合わせ、電動リール仕様で遊ぶこともできます。

※別途オプション料金がかかります。

編集部
タケダ
船のカゴ釣り&電動リール初体験だったけど、丁寧にレクチャーで安心ですな


編集部
カネダ
今回は仕立て(=貸切)だけど、乗合でも対応してくれるみたい!

さっそく釣り開始!

出船
イサキ狙いのポイントは、なんと出港した港から5分

1時間以上沖へ走ることも珍しくない船釣り。ポイントが近いのは、お子さん連れや船酔いが心配なビギナーには嬉しいところでしょう。


そして開始から30分ほど経過……

早速、編集長ノグチの竿に生命反応が!!


編集部
ノグチ
しゃー!!

イサキGET!!


編集部
カネダ
はやっ!

今日は大漁の予感……



続々と竿が曲がります。朝からラッシュ状態でウキウキ♪


編集部
カネダ
のっけからこんな釣れちゃってよいのかしら?



快調に釣果を伸ばす、TSURI HACK編集部たち。

編集部
タケダ
アタリも明確だし、ルアーしかやらない方も楽しめちゃうぅ〜〜!



開始早々、この笑顔である。


編集部
カネダ
いやぁ〜、釣れる釣れる♪ あっという間に、バケツがいっぱいになっちゃうぜ



編集部
ノグチ
さ・て・と♪

そろそろクーラーに……この子はいくらになるのかしら♪


 

「ちょっと待ったぁぁあああ!!!」

 

※これは記事上の演出です。実際はおだやかな船長が、初めての人にもやさしくレクチャーしてくれます(笑)


 

!!!!????

 


 

船長
それじゃ市場で売れないゾ!


 


 

編集部
ノグチ
え?!


 


 

ざわざわ…

 


 

へ、編集長が…

 


 

お、怒られている…?

 

編集部
ノグチ
どゆこと?



船長
はんばた市場に売るには、しっかりと締めて血抜きしないと。

締めた後は、潮氷(海水に氷を混ぜたもの)で冷やし込んで、鮮度をキープするんだよ


編集部
カネダ
なるほど。だから“提携船で釣った魚”以外は売れないんですね!


船長
市場に出すからには、キチンと処理した魚じゃないとお客さんには売れないからね。

そういう理由で、岸から釣った魚は持ち込めないんだよ



ツッテ西伊豆では、提携の釣船に乗った際に、船長自ら正しい魚の処理方法を伝授。なんと手厚い。

“店頭に並ぶ商品としての魚”を前提としているので、極力魚体を傷付けない方法で処理をします。

編集部
ノグチ
すべては買い手の気持ちを考えてのことだったのですね。こりゃあ、参りました!!

その後も


ウマヅラハギや……

※正しく処理すればこんな魚も買い取ってくれます。


サバが登場。ほんの1、2時間でいろんな魚が釣れる。いやはや、西伊豆アツいぜ。

船長
さて魚もそこそこ釣れたし、ちょっと深場の大物も狙ってみようか!

深場で大物狙い


ポイントを移動し(といっても数分)、水深100mラインで大物・高級魚狙いに切り替えます。

編集部
カネダ
これは期待できそう♪

……おぉ? 1投目でなんかキタヨ!!



編集部
カネダ
高級魚キターー! このアマダイは自分で食べたい!



場所を変えたことで、レンコダイもヒット。真鯛に劣らず美味な魚です。


ここで、今日イチの生命反応が編集長ノグチに訪れる。

円弧にしなる竿……明らかに今までの魚とは違うファイトに、胸が高鳴るぅ!

編集部
ノグチ
こっちもキター!!

なんだこれ〜!!! めっさ引くぅ〜〜♪


 

 

ん? んおおお!!??(疑)

 

 


 

真鯛じゃん! 真鯛ィィイイイイ!!!(汗)

 


 

ネットイ〜ン!!!!!!(歓喜)

 


 

ウホホ〜イ♪ やったぜぇ♪(ドヤ)

 

編集部
ノグチ
でっか!!!!  こんな真鯛初めて釣ったわ!

この子いくらになるか楽しみすぎる♪


まさかの大物登場に、沸く釣り船。嬉しい誤算とはこのこと。

しかし、これだけでは終わらない!

その数分後…


今度は高級魚アマダイを釣り上げ、みごと威厳を取り戻す編集長ノグチ。

編集部
ノグチ
今日、人生史上で一番いい釣りしてるかも!



ちょっと出来過ぎな結果に(笑) 一同ホクホクで沖上がりでっす。

※沖磯渡船で釣った魚は、“活け”の状態なら証明書をもらうことができます。

釣行後、正しい方法で処理された魚には『証明書』が発行され、魚と一緒にはんばた市場へ持ち込むと買取りしてもらえるシステム。

船長のお墨付きをもらって市場に卸すという、魚を買う人も安心な仕組みなのです。

船長
釣りも魚の資源あってこそ。

市場の漁獲量をみてお客さんに釣り物を提案したりもするんだよ。


編集部
タケダ
これならむやみに魚を乱獲するということもないですね!



お手軽プランとはいえ、イサキから高級魚まで多彩な魚種が釣れるのは、西伊豆の魅力でしょう。

編集部
カネダ
そもそも釣り場としても、西伊豆はパラダイスなんですよ!


 




梅雨イサキ&高級魚まで大漁GET!

食べる分以外を市場に持っていく


実釣4時間でこの釣果! ロケーションも良好で、癒しの釣りを楽しみました♪

船長からの証明書も無事もらえたところで、はんばた市場へ行って査定&買取りしてもらいます。

釣った魚を買い取ってくれる『はんばた市場』


西伊豆の「おいしい」を、めいっぱい楽しめるのが、仁科港にある直売所“はんばた市場”

このはんばた市場に、船長からもらった証明書と一緒に魚を持っていくと、釣った魚をサンセットコイン(地域通貨)に交換してくれます。

編集部
カネダ
市場には鮮魚はもちろん、こだわりの『凍眠冷凍』製法の冷凍食品や加工食品が販売されているので、要チェックや!



店員さんに「ツッテ西伊豆です」と伝え、証明書を渡すと査定がスタート。


まずは好調だったイサキから。

編集部
カネダ
ドキドキ……



編集部
タケダ
ドキドキ……



高値が期待できる真鯛は、一匹で相当なインパクト。

編集部
ノグチ
ドキドキ……



魚種ごとにこまかく計測。


一通りの魚の査定が終わり、集計。

結果はいかに……

結果発表!!


 

ドロロロロロロ……(ドラムロール)

 


ババン!!!

画面に表示された結果は「9224」(ユーヒ)。ちなみに1ユーヒ=1円としてチャージできます。

※現金への換金はできません。

編集部
カネダ
!!? 9,224円?!

ウソでしょ?!!


編集部
タケダ
いえ、円じゃなくて“ユーヒ”ですね。西伊豆町だけで利用できるサンセットコインです(地域通貨)。

とはいえ、1ユーヒ=1円なので、9,224円分の釣果ということ。


編集部
ノグチ
いやはや想像以上! おでれーた!!


店員さんに聞くと、「漁師さんが卸す価格より、少し低めの単価設定」とのこと。

時価や魚の状態によっても金額は変動しますが、想像以上の買取額に驚きを隠せません。


編集部
カネダ
さっきの『9,224』(ユーヒ)はこのカードに入れて、西伊豆町の色んなお店で使えます!



サンセットコインはスマホアプリとカード、どちらかで受け取り可能です。QRコードを読み取ってもらいチャージ完了。

編集部
ノグチ
こりゃ豪華な旅になるわ♪


編集部
タケダ
ちなみにサンセットコインは発行から1年間有効みたいですね!

食べたい分は、提携飲食店に持ちこみOK


自分で釣ったばかりの新鮮な魚は、せっかくだから食べておきたいところ。


ツッテ西伊豆では、提携の飲食店に魚を持ち込んで料理してもらう事もできちゃいます。

今回はイサキ、アマダイ、レンコダイなどを持ち込んで調理をお願いしました。


さっきまで海で泳いでいた魚が、豪華な昼食に大変身!


編集部
カネダ
自分で釣りたての新鮮な魚を味わうのは格別ぅ〜


編集部
タケダ
これ旅行プランとして最高ですね!



もちろん飲食代は、はんばた市場でチャージしたサンセットコインで支払い可能。

編集部
ノグチ
釣った魚で地域通貨をゲット。それを使って美味しい食事にもありつけるとは……最高のシステム!

サンセットコインは釣具屋でも使える!


西伊豆町内には、140軒もサンセットコインを使えるお店が存在しています。

その中には釣具店も加盟していたりするので、このように現地で釣具を調達することだってできるんです♪(幸)

編集部
タケダ
サイト見たらガソスタでも使えるって! これ、すごくないですか?


編集部
ノグチ
釣りで地域通貨を貯めて、家族サービスをお得にするなんてもアリだよねぇ





2日目:ルアー釣りでガチ勢も超満足!

豊富なプランで釣り人も納得

ツッテ西伊豆の提携船は、初心者向けやファミリー向けの釣りばかりではありません。

ゲーム性の高い『ボートロック』や『沖磯渡船』、『食わせサビキ(落とし込み釣り)』など、コアなアングラーも大満足な釣りができちゃいます。

高級魚“アカハタ”をルアーで狙ってみた

昨日の電動のコマセ釣りとは対照的に、ゲーム性の高い、アカハタのルアーゲームにチャレンジ。

西伊豆といえばロックフィッシュゲームの本場。否が応でも期待度は高まります!


ボートロックゲームも、コマセと同じく港から数分のポイントからスタート。

アカハタも好釣♪


編集部
ノグチ
いきなり喰ったー!

当たってからのフッキング気持ち良すぎ!


編集部
カネダ
こっちも来た!

さすが西伊豆! ボートロックの聖地!


編集部タケダ
これ……改めて釣り好きに最高のシステム



ダブルヒット!


アタリを見極め、フッキング! ゲーム性高し!


狙い通り、いいサイズのアカハタがバシバシヒット。午前中だけの出船でしたが、全員大満足で帰港しました。

高級魚アカハタをサンセットコインに交換!


1日目と同じく、釣ってきたアカハタをはんばた市場で買い取ってもらいます。

魚種によっては持ち込めるサイズの制限(アカハタの場合は30cm以上)があり、資源保護にも配慮。

今回は計測のうえ30cm以上の3匹を査定に出し、小さいものは全てリリースしました。

査定してみるとびっくりの価格に!


編集部
タケダ
たった3匹なのに……さすが高級魚!


編集部
カネダ
初日の査定量を考えたらめちゃくちゃ高値!

釣り人同士で遊びにきても楽しめるなぁ〜。


 

しかし……確かに楽しいが、西伊豆町はなぜこんな取り組みをしているのだろうか?

 

西伊豆町が『ツッテ西伊豆』にこめた“想い”とは?

「アングラーが漁師不足の手助けに。地域の課題を解決したかった」

話を伺ったのは、西伊豆町役場の職員・松浦さん。自身も相当な釣り好きで、漁師として海に出ることもしばしば。

ーー この企画を立案した経緯は?

私の生まれ育った町である西伊豆町は、自然豊かな観光地として、多くの人が訪れてくれます。旅行者や釣り人には若い人も多いのですが、その一方で西伊豆町に住んでいる人達は年々高齢化が進んでいるのも事実で、西伊豆町民の半数以上にあたる、52.8%が65歳以上の高齢者なんです。(2022年4月現在)

それこそが私たちが抱えている課題。ひょっとしたら、『釣り人』が地域の課題を救えるかも……そんな想いからスタートしました。

 


 

ーー なぜ釣り人が課題解決に?

高齢化自体が課題なのではなく、正確に言えば、“一次産業に携わる人の高齢化”が本質的な課題と言えます。(一次産業に携わる人の)約9割の人が65歳以上なんです。とくに漁師の後継者問題。これをなんとか解消し、人々に美味しい西伊豆の魚を届け続けたいと考えています。

そこで、釣り×観光の専門家(ツッテ)に協力してもらい生まれたのが、「西伊豆へ釣りを楽しみに来るアングラーに手助けしてもらう」というアイデアでした。長期的な目で見れば、漁師の担い手を募集することも大事ですが、すぐに魚を獲ってくれる協力者も我々は必要としています。

 

ーー ツッテ西伊豆をスタートしてみていかがですか?

釣り人だけでなく、ご家族で初めて釣りを体験する方にとても喜ばれています。“自分が釣った魚を絞めて食べる”というのは、釣り人からすれば、ごくごく当たり前な行為です。しかし、未経験者や子どもからすると、なにもかもが初体験。“食育”という観点で言えば、夏休みの自由研究にもおすすめです。

釣った魚がお店に並び、それを消費者が購入していく……この体験をすることで、スーパーに並ぶ魚の見え方(認識や見える背景)も違ってくるんじゃないかと思います。

 

買い取られた魚はパッキングされ、はんばた市場の売り場へ陳列されます。

ーー ついつい釣り人も夢中になってしまう魅力がありました。

毎週のように西伊豆に来てくれている、釣り人の方からも好評です。今までは釣りをして帰るだけだったのが、地域通貨に交換できることで、お昼ご飯をちょっと贅沢にしたり、お土産や名産品を購入してくれるようになりました。ガソリンスタンドや釣具屋さんでも使えるので、釣行費を浮かすこともできるんです。

なかにはコツコツ貯めたサンセットコインで、ハイエンドリールを購入した強者もいます(笑)

 

編集部
ノグチ
そんな想いの詰まったプロジェクトだったんですね。

「釣った魚が、一体いくらになるのか気になる!」

そんな動機で西伊豆に来た自分が恥ずかしい……。


松浦
それでいいんです!

ツッテ西伊豆は地域の課題解決に繋がるスキームなので、まずは西伊豆を知ってもらい、来てもらわないことには始まりませんからね。

\結論!/
買取額以上に西伊豆町が素晴らしかった!


最後にアカハタで得たサンセットコインを使い、はんばた市場に売っている、“ここでしか買えないお土産”をゲットした一同。編集部3人の男旅は大満足で幕を閉じました。

釣りを思いっきり楽しみ、魚を美味しく食べるための取り扱いも学べ、釣った魚を地域通貨に交換できて、なおかつ地域の課題解決にも貢献できる『ツッテ西伊豆』。

釣り人にとって嬉しいことづくめの取り組みにより、まるで「地域の方々から感謝され、歓迎されている」そんな感覚さえ覚えてしまいます。

家族と、友人と、釣り仲間と……ツッテ西伊豆を、ぜひ体験してみてくださいね!

 

\「ツッテ西伊豆」の詳細はこちらから /

ツッテ西伊豆「家族体験記」を読む

 
Sponsored by 西伊豆町
文:TSURI HACK編集部
撮影:Kenichi Kurosaki
撮影協力:ふじなみ丸 龍海丸

TSURI HACK編集部

釣り歴20年のTSURI HACK運営&記事編集担当。年間1000を超える記事を配信するため、海から川・湖、エサ釣りからルアーまで幅広い釣り用品に触れています。公式SNSでも最新情報から編集部のインプレッションまで絶賛配信中!