2日目:ルアー釣りでガチ勢も超満足!
豊富なプランで釣り人も納得
ツッテ西伊豆の提携船は、初心者向けやファミリー向けの釣りばかりではありません。
ゲーム性の高い『ボートロック』や『沖磯渡船』、『食わせサビキ(落とし込み釣り)』など、コアなアングラーも大満足な釣りができちゃいます。
高級魚“アカハタ”をルアーで狙ってみた
昨日の電動のコマセ釣りとは対照的に、ゲーム性の高い、アカハタのルアーゲームにチャレンジ。
西伊豆といえばロックフィッシュゲームの本場。否が応でも期待度は高まります!
ボートロックゲームも、コマセと同じく港から数分のポイントからスタート。
アカハタも好釣♪
ノグチ
当たってからのフッキング気持ち良すぎ!
カネダ
さすが西伊豆! ボートロックの聖地!
ダブルヒット!
アタリを見極め、フッキング! ゲーム性高し!
狙い通り、いいサイズのアカハタがバシバシヒット。午前中だけの出船でしたが、全員大満足で帰港しました。
高級魚アカハタをサンセットコインに交換!
1日目と同じく、釣ってきたアカハタをはんばた市場で買い取ってもらいます。
魚種によっては持ち込めるサイズの制限(アカハタの場合は30cm以上)があり、資源保護にも配慮。
今回は計測のうえ30cm以上の3匹を査定に出し、小さいものは全てリリースしました。
査定してみるとびっくりの価格に!
タケダ
カネダ
釣り人同士で遊びにきても楽しめるなぁ〜。
しかし……確かに楽しいが、西伊豆町はなぜこんな取り組みをしているのだろうか?
西伊豆町が『ツッテ西伊豆』にこめた“想い”とは?
「アングラーが漁師不足の手助けに。地域の課題を解決したかった」
話を伺ったのは、西伊豆町役場の職員・松浦さん。自身も相当な釣り好きで、漁師として海に出ることもしばしば。
ーー この企画を立案した経緯は?
私の生まれ育った町である西伊豆町は、自然豊かな観光地として、多くの人が訪れてくれます。旅行者や釣り人には若い人も多いのですが、その一方で西伊豆町に住んでいる人達は年々高齢化が進んでいるのも事実で、西伊豆町民の半数以上にあたる、52.8%が65歳以上の高齢者なんです。(2022年4月現在)
それこそが私たちが抱えている課題。ひょっとしたら、『釣り人』が地域の課題を救えるかも……そんな想いからスタートしました。
ーー なぜ釣り人が課題解決に?
高齢化自体が課題なのではなく、正確に言えば、“一次産業に携わる人の高齢化”が本質的な課題と言えます。(一次産業に携わる人の)約9割の人が65歳以上なんです。とくに漁師の後継者問題。これをなんとか解消し、人々に美味しい西伊豆の魚を届け続けたいと考えています。
そこで、釣り×観光の専門家(ツッテ)に協力してもらい生まれたのが、「西伊豆へ釣りを楽しみに来るアングラーに手助けしてもらう」というアイデアでした。長期的な目で見れば、漁師の担い手を募集することも大事ですが、すぐに魚を獲ってくれる協力者も我々は必要としています。
ーー ツッテ西伊豆をスタートしてみていかがですか?
釣り人だけでなく、ご家族で初めて釣りを体験する方にとても喜ばれています。“自分が釣った魚を絞めて食べる”というのは、釣り人からすれば、ごくごく当たり前な行為です。しかし、未経験者や子どもからすると、なにもかもが初体験。“食育”という観点で言えば、夏休みの自由研究にもおすすめです。
釣った魚がお店に並び、それを消費者が購入していく……この体験をすることで、スーパーに並ぶ魚の見え方(認識や見える背景)も違ってくるんじゃないかと思います。
買い取られた魚はパッキングされ、はんばた市場の売り場へ陳列されます。
ーー ついつい釣り人も夢中になってしまう魅力がありました。
毎週のように西伊豆に来てくれている、釣り人の方からも好評です。今までは釣りをして帰るだけだったのが、地域通貨に交換できることで、お昼ご飯をちょっと贅沢にしたり、お土産や名産品を購入してくれるようになりました。ガソリンスタンドや釣具屋さんでも使えるので、釣行費を浮かすこともできるんです。
なかにはコツコツ貯めたサンセットコインで、ハイエンドリールを購入した強者もいます(笑)
ノグチ
「釣った魚が、一体いくらになるのか気になる!」
そんな動機で西伊豆に来た自分が恥ずかしい……。
ツッテ西伊豆は地域の課題解決に繋がるスキームなので、まずは西伊豆を知ってもらい、来てもらわないことには始まりませんからね。
\結論!/
買取額以上に西伊豆町が素晴らしかった!
最後にアカハタで得たサンセットコインを使い、はんばた市場に売っている、“ここでしか買えないお土産”をゲットした一同。編集部3人の男旅は大満足で幕を閉じました。
釣りを思いっきり楽しみ、魚を美味しく食べるための取り扱いも学べ、釣った魚を地域通貨に交換できて、なおかつ地域の課題解決にも貢献できる『ツッテ西伊豆』。
釣り人にとって嬉しいことづくめの取り組みにより、まるで「地域の方々から感謝され、歓迎されている」そんな感覚さえ覚えてしまいます。
家族と、友人と、釣り仲間と……ツッテ西伊豆を、ぜひ体験してみてくださいね!