銀参郎を超える“銀参郎”
2022年、がまかつがヘチ竿のフラッグシップモデルをリリースしました。
その名も「へちさぐり 銀参郎 アルティメイト」。
人気の「ヘチさぐり 銀参郎」を徹底的にブラッシュアップし、“極限”に挑戦したロッドです。
本記事では、そんな銀参郎アルティメイトで実釣を行い、その使用感をお届けします!
ラインナップ
番手 | 全長(m) | 自重(g) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 先径(mm) | 適正ハリス(号) | モーメント | 定価(円) |
MH270 | 2.7 | 135 | 3 | 117 | 0.7 | 1-3 | 7.2 | 70,000 |
MH300 | 3.0 | 144 | 3 | 132 | 0.7 | 1-3 | 8.9 | 72,000 |
銀参郎アルティメイトのスペック
まずは銀参郎アルティメイトのスペック的な特徴を解説します。
ブランク
ブランクのメイン素材には、東レのトレカ®︎M40Xカーボンを採用しています。
M40Xの弾性率は377GPa(いわゆる40t)で、オリジナル銀参郎にも採用されている弾性率324GPa(いわゆる33t)のトレカ®︎T1100Gよりも高弾性な素材です。
高弾性カーボンは高反発で軽量な反面、強度が低いことが弱点でした。しかし、トレカ®︎M40Xは従来の40tカーボンと比較して強度が約30%アップした画期的な高弾性カーボンです。
このM40Xによって、軽量かつシャープなブランクに仕上げています。
元竿部分には、道糸のベタつきを防止するノンスティック加工が施されています。
穂先
穂先には、先径0.7mmのグラスソリッドを用いています。
オリジナル銀参郎MHは先径0.75mmなので、0.05mm細くなっていることが特徴。
わずか0.05mmの違いですが、“グラスソリッドの0.05mm”は使用感に大きな影響を与えるかもしれません。
0.05mmにかなりのこだわりを感じます……。
ガイド
ガイドはすべてチタンフレームのSiCガイドです。
オリジナル銀参郎はステンレスフレームなので、ガイドだけでもかなり軽量化されているでしょう。
また、細径のグラスソリッドとの相乗効果によって、持ち重り感がさらに少なく、操作性も大きく向上しているはずです。
肘当て
オリジナルデザインの軽量な大型肘当てを搭載しています。
固定式なので角度は調整できませんが、大きい分しっかりとホールドできる仕様。
肘当てそのものはオリジナル銀参郎と同じですが、鮮やかなレッドに彩られています。(オリジナルはブラック)
グリップ周り
グリップ周りは、オリジナル形状のEVA仕様。
ロックナットや化粧リングのデザインが異なりますが、リールシートやグリップの形状自体はオリジナル銀参郎と同じです。