スティーズCT SV TW
長らくシリーズの定番コンセプトモデルとして、軽量バーサタイル路線を貫いてきた『スティーズSV TW』に、高剛性路線の『スティーズA TW』を加えることで、一見最強の布陣が完成したように見えたスティーズファミリー。
そして時は2019年3月X日。めでたく末弟が誕生。それこそが今回紹介する『スティーズCT SV TW』です。
その名の由来は、コンパクトでタフ(CT)、かつストレスフリー・バーサタイル(SV)、そしてTウイング(TW)システムを備えたベイトリールということ。
スティーズの名を冠するからには、言うまでもなくバス釣り用ベイトリールのフラッグシップということでしょう。
スペック
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | スプール(径mm/幅mm) | 標準糸巻量ナイロン(lb-m) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング(ボール/ローラー) | 価格(¥) | JANコード |
700H | 59 | 6.3 | 150 | 4.5 | 30/21 | 14lb-30-60m 12lb-35-70m | 80 | 12/1 | 58,800 | 005036** |
700HL | 59 | 6.3 | 150 | 4.5 | 30/21 | 14lb-30-60m 12lb-35-70m | 80 | 12/1 | 58,800 | 005043** |
700SH | 66 | 7.1 | 150 | 4.5 | 30/21 | 14lb-30-60m 12lb-35-70m | 80 | 12/1 | 58,800 | 005050** |
700SHL | 66 | 7.1 | 150 | 4.5 | 30/21 | 14lb-30-60m 12lb-35-70m | 80 | 12/1 | 58,800 | 005067** |
700XH | 76 | 8.1 | 150 | 4.5 | 30/21 | 14lb-30-60m 12lb-35-70m | 80 | 12/1 | 58,800 | 005074** |
700XHL | 76 | 8.1 | 150 | 4.5 | 30/21 | 14lb-30-60m 12lb-35-70m | 80 | 12/1 | 58,800 | 005081** |
2020年にSHモデルが追加されたことで堂々の8ラインナップ!
注目すべきは『30mmの極小スプール径』……だが!
これまで何年も、いやそれよりもはるかに長い間、バス釣り用ベイトリールのデファクトスタンダードとされてきた、34mm径スプールを10%以上小型化。
ついさっきまではベイトフィネスリールでさえΦ32。それで「軽量リグに特化した小径スプール!」だったのが、舌の根が乾かぬうちに30mmなんてやるもんだから、あれこれ考察するのが大好きなインドア系アングラーからは集中砲火を浴びました(良くも悪くも)。
たしかにカタログスペックだけを見ると、「どうやら今度のスティーズはとことんフィネス向けらしい」だとか「そのわりにスプール深すぎ」だとか、「フィネス機なのに150gって」だとか……。
発表当時は辛口なコメントが多かったことを記憶しています。
ところが実際のところ、ズバリ「スティーズCT SV TWほど、カタログから本性がわからないリールはない」と完全に考えを改めました。いいか、みんなだまされるなよ!