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【19スティーズCT SV TW】ここにきて再評価で在庫枯渇?“集中力”をブーストする次世代バーサタイルリールの全容(2ページ目)

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スティーズCT SV TWのレビュー

コンパクトでタフな“だけ”のスティーズ?

スティーズCT SV TW

撮影:TSURI HACK編集部

いきなりこう書いてしまうと、ものすごくネガティブな捉え方をされてしまいそうですが、「スティーズSV TWをただコンパクトにしただけ」というのが率直な印象。

スティーズSV TW(現在はスティーズリミテッドSV TW)を愛用している筆者に言わせてもらえば、スイートなウェイトレンジに限り、CTのほうがやや軽量方向に適性が高いといった程度。

基本的にはスティーズSV TWとほぼ同じ用途で、しかもより快適に使用できます。

MONSTER
メディア的に大丈夫だろうか……ま、一旦話を進めましょう。

そのうえで特筆すべき点は、小型化することで犠牲となる部分を最小限に抑えつつ、得られるメリットを最大限に生かしたリールであるということです。本当にこれに尽きる!

小径スプールで得られる十分なキャスタビリティ

スティーズCT SV TW

新たに設計された特別サイズのTWS(Tウイングシステム)が貢献していることは言わずもがな (出典:ダイワ

筆者自身もこれまで散々伝えてきたことですが、一般的に、ベイトリールで気持ちよく扱えるウェイトレンジは、そのリールのスプールの径に依存しています。

ベイトリールを検討するうえで重要な項目となる“飛距離”についてはもっともわかりやすく、想定されるルアーウェイトに対してピッタリの径を基準として、それより大きくなっても小さくなってもパフォーマンスが落ちてしまいます。

MONSTER
スプール径以外の条件が同じであれば、という前提です。

ただし、過去にアルデバランMGLの記事でも書いた通り、近年のベイトリールはスプール径以外の要件……たとえば回転性能の向上やブレーキの制動性能の向上などによって、小は大を兼ねるということになりつつあります。

スティーズCT SV TW

撮影:TSURI HACK編集部

スティーズCT SV TWも、おそらくそこに自信があったのでしょう。「あ~やっぱり小径スプールじゃ飛ばねーわ」とは言わせません。

大きく重いスプールを軽量リグの推進力だけで回しきることは、じつはとても難儀なこと。小さく軽いスプールであれば、重いリグであっても快適に扱えるということです。

従来であれば、小さく軽いスプールは立ち上がりが良すぎるため、重いリグの初期速度を十分に制動しきれず、扱いやすいとは言えませんでした。

MONSTER
小型スプールはそもそも回転慣性の減衰が著しいことに加え、さらに初速を抑えるために強いブレーキをかけるとあっては、まったく飛距離が伸びないというジレンマに……。そんなものは、もう過去の話です。

3/8 oz.前後でバツグンの使い心地

スティーズCT SV TW

ボートからのバンク撃ちにはまったく不足を感じない、十分な飛距離を確保

少し具体的に言うと、普段スティーズLTD SV TWで扱うのは3/8 oz.~1/2 oz.を中心としたその前後のルアーウェイトです。

これはCTでなんら問題ないどころか、3/8 oz.前後はむしろど真ん中。いちばん得意と言っていいウェイトレンジです。

むしろデフォルトの状態では快適に扱える下限は思った以上に高く、総重量1/4 oz.〜がんばって3/16 oz.程度までを扱うことができます。

MONSTER
フィネス系専用リールというイメージは完全に誤解です。

頼りなさを感じさせないボディ。フィネスリールとは一線を画す剛性感

スティーズCT SV TW 剛性

軽量かつ高い剛性を発揮する、高精度マシンカット エアメタルハウジングボディ(撮影:TSURI HACK編集部)

通常、フィネスの領域にまで足を踏み入れたベイトリールには、極限の軽さが求められます。

そもそもベイトリールで扱うには軽すぎると言ってもいい次元のリグをキャストし、操作し、そしてリグの挙動や存在感をより確かに感じるため、タックルの総合的な軽さが何よりも重要だからです。

MONSTER
2021年現在、そういった釣りに使用されるベイトリールは、130g前後という驚異的な軽さを実現しています。

ところが、小型ベイトリール=フィネスという風潮が広まることで、「小さいのにカッチリしている」といういぶし銀なリールがまったくないのも困りもの。はっきり言って、オモチャのような質感のリールでは集中できない釣りも中にはあるでしょう。

軽量化を進めるということは、剛性感や重厚感、それによってもたらされる安定感を犠牲にするとも言えます。

MONSTER
これは現在のリールに使用されている構造部材、たとえばマグネシウムやアルミニウム、カーボン繊維含有樹脂に代わる革新的な素材が登場するか、構造的なイノベーションがない限り仕方ありません。

ダム 釣り

バス釣りに最も必要なのはテクニックではなく、切れない集中力

スティーズCT SV TWは、メインフレームにマグネシウム、そしてセットプレートにはアルミニウムを採用した剛性の高いカッチリボディ

コンパクトなだけあって、パーミングしただけで“ギュッと圧縮されたような”剛性を感じとることができます。

しかも上述のとおり、決してフィネス向けのベイトリールではなく、3/8 oz.前後のウェイトレンジを広くカバーする新基準のバーサタイルリール

ならば当然スピナーベイトやクランクベイト、果てはテキサスやパンチショットのヘビーカバー撃ちにもOK。ミドルクラスの釣りに、全集中の呼吸で真っ向勝負できるスーパーベイトリールと言っていいでしょう。

MONSTER
21スティーズLTD SV TW、21ジリオンSV TWに匹敵するパワーを感じます。これマジで。

 

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