十分すぎる実釣性能
ここからは実釣を通じて、気づいたことをまとめていきたいと思います。
上位機種と遜色ないキャスト性能
まずはキャスト性能。
30g〜40gのジグを投げたところ、平均100m以上は飛ばせました。
さすがは「LC-ABS」搭載リールといったところ。十分以上の性能です。
メタルジグはもちろんのこと。
飛距離が落ちやすいトップウォータープラグも、潮目の向こうまで投げ込めました。
ドラグ性能ももちろん良い
次にドラグ性能。
こちらもスプール同様に、上位機種と同じ「ATD」搭載なので、非常に安心感があります。
ドラグノブも大型ノブ採用。
ファイト中のドラグ調整も非常にやりやすかったですよ。
一点気になるのは、ラインローラー。
ベアリング非搭載なので、スムーズさは若干かけます。
ラインローラーの回転性能を上げたいのであれば、カラーをベアリング(1個)に交換したいですね。
自重はちょうど良い
今回した『21 フリームス LT4000-CXH』の自重は235g。
じつは上位機種にあたる『19 セルテートLT4000-CXH』や『21 カルディア LT4000-CXH』とほとんど同じ重さなのです。
さすがに他の機種より軽いことはありませんが、十分な軽さ。
とくに今回のようなライトショアジギングでは、9ft後半から10ft台のロッドを使用します。
そのため、ある程度重さがあるリールの方が、タックルバランスを合わせやすいものが多いはずです。
低価格らしい面も
さすがに1万円台のリール。
現在発売されている上位機種と比較すると、当然劣る面もいくつかあります。
巻出しの重さ
巻出しは、どうしても重さを感じてしまいますが、“しんどい”というほどではありません。
リールに慣性の力が働くまでの一瞬、ハンドルを強めに押し出さなければならないというイメージです。
リールが回り始めれば、問題なく軽い力で回り続けてくれます。
個人的にはワンピッチジャークや早巻き主体のリーリングでは、そこまで気にすることなく使えました。
ただシーバスフィッシングで使うような、中速〜低速域では巻出しの重さゆえ、安定感のあるリトリーブがやりづらいかもしれません。
パワーは少し気になる
魚とのやりとりをする際、全体的に巻きが重く感じました。
さすがに「モノコックボディー × 大型ギア」を搭載した、上位機種の使用感とは差があります。
とはいえ、PE1.5号程度の強さであれば、巻けなくなるようなことはありません。
“こういうもの”と思えば、問題なく使用できるレベルです。