ど定番シリーズ“クロスウェイク”の兄弟分
表層ウェイクベイト系の定番ともいえる『クロスウェイク』。その兄弟分にあたる『モンスターウェイク』シリーズのアイテムです。
“BULL”という、なんともイカツイ名をもつこのルアー。
サイズは120mm(自重30g)ですがファットボディーを採用しているため、『モアザン モンスターウェイク 156F』と比較しても非常に存在感があるルアーです。
品番 | 全長(mm) | 自重(g) | カラー | フック | タイプ | 本体価格(円) |
モンスター ウェイク BULL 120F | 120mm | 30g | 全13色 | #2(リング#3) | フローティング | 1,940 |
飛距離が申し分ない
ファットボディーで空気抵抗を受けやすいのかと思いきや、非常によく飛びます!!
20グラム前後のミノーと比較しても遜色ないくらいよく飛ぶ!という印象です。
キャスト時、大型のラトル兼用の移動ウェイトが、ボディー後方の固定ウェイト付近まで移動します。
後方にウェイトが集中するためでしょうか。飛行姿勢が非常に安定するのです。
多少の横風を受けても、風を切るように沖の潮目まで飛んでいきます。
シーバスフィッシングでは、通年、使いやすいMLクラスのロッド。
自重30gの設定なので、MLクラスのロッドでも気持ちよく振り切れます。
ただし上限ウェイトに近い重さなので、念のためペンデュラムキャストで投げるようにしましょう。(いわゆるティップ投げは控えたほうがよいでしょう。)
ヌメヌメアクションとラトル音
アクションはウォブンロール系ですが、身をよじらせるようなウォブリングとボディー側面が見えるほどのロールを伴う動きが特徴的です。
パッケージには「パワースネークロールアクション」と記載があるとおり、まさに“蛇”のようなヌメヌメアクション。
ラトル音搭載という安心感
移動ウェイトがラトル音の役割を果たすように設計された『モンスター ウェイク BULL』。
カメラがはっきりと音を拾うほどの『ゴトゴト』といった強めのサウンドです。
シーバス釣りにおいて、ラトル音の有無に関しては諸説ありますが……やっぱり存在感があるとベイトボールの中でも、優先的に選ばれそうな気がします。
早巻きを混ぜるとバイトが出やすい
ちなみに早巻きではレンジを入れることが可能です。
スローなただ巻きの中に、1~2回転ほどの早巻きを加えるとリアクションバイトが得られることが多かったですよ。
なかなか食わない時は、ぜひ試してみてください。
ド派手バイトがとにかく乗る!
突然ですが……ヘビロテするルアーの条件ってなんでしょうか。
私はウェイク系の場合、「バイトがでる」のほかに「魚が乗る(針がかりする)」ことを重視しています。
ファット系ウェイクベイト特有のド派手な突き上げバイトは、エキサイティングな反面、浮力が高すぎるルアーだとバイトを弾いてしまうことがあります。(もちろんレンジが入らない高浮力だからこそ、バイトが出ることもありますが)
『モアザン モンスターウェイク BULL 120F』は、この浮力設定がまさに絶妙。
引き抵抗を感じるか感じないか程度の巻きでは、ルアー頭部は完全に水の中。ルアーの中心から少し後ろの部分が水面を割るように泳ぎ、強めの引き波を立てます。
それでいて、ルアー後方のフックは水中にとどまるため、突き上げバイトが出てもルアーが弾かれにくい印象でした。
少ないチャンスもものにできる安心感。信じて投げ続けるための絶対的に必要な要素がこのルアーには備わっていると思います。